【N#79】腸内環境の除菌(9)〜モリブデンとセレンを取り入れることとその意味
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はじめに
こんにちは!東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。
2020年10月から、月1回、ナチュラルアートクリニックの院長の御川安仁(みかわやすひと)先生(以下御川先生)にお世話になっている(開始から10ヶ月経過)。
2021年8月17日(火)に11回目の診察のため四谷へ伺った。
せっかくなので途中経過を書きたい。
20代後半から発症したアトピー性皮膚炎の治療のため、御川先生のクリニックに通院。
現在、下記の4つのステップで治療を進めている。
分子栄養学の4つのステップ
- 細胞の発電所と呼ばれるミトコンドリアが働けるように、関係する回路(TCA回路、電子伝達系)を回していく(約2ヶ月間、2020年11月〜2021年1月)
- 腸内環境を整える(1):腸内細菌(プロバイオテイックス、酪酸菌、乳酸菌、ビフィズス菌)を補い、腸内壁を整えるL-グルタミンを取り入れる(約3ヶ月間、2021年1月〜4月)
- 腸内環境を整える(2):腸内細菌の中で有害と言われている、真菌(カンジダ)や細菌(クロストリジウム)を抗真菌薬とハーブ(抗菌薬)で除菌する(約3〜6ヶ月間、2020年5月〜)
- 重金属除去:水銀、カドニウム等の重金属を身体から除く作業(約3ヶ月間)
現在、3)の段階。
日野百草丸を使用して1ヶ月ちょっと〜ステロイドの使用が1日に1回から1週間に2回へ
1ヶ月半前から日野百草丸を使った腸内細菌の除菌を進めている。
日野百草丸は、
「INTERFASE(真菌の除菌)から日野百草丸(真菌、細菌の除菌、整腸、粘膜修復、健胃)へ」に書いたので、ぜひ参考にしてください。
当初、日野百草丸を使用したら、アレルギー症状がどっと出てきた。
ステロイドの使用も1日1回に戻り、振り出しに戻った感覚があった。
御川先生に相談すると、活性炭を多く取り入れた方が、軽減するよ!と。
さらに、セレンを勧めらたので、それをサプリメントの摂取リストに入れた。
何と、1ヶ月経過した時点で、アレルギー症状が5割〜6割減!
再び、ステロイドの使用も1週間に2〜3回に戻ってきた。
ひょっとしたら、セレンを取り入れたのが良かったかもしれない。
現在のサプリ摂取状況〜セレンとモリブデン
現在の治療は、グルタチオンを1400mg(7アンプル)、ビタミンC(4g)と共に週1回の注射のため、クリニックへ通院中。
それ以外に
1)各種ビタミン(B群、ナイアシンアミド又はナイアシン(300mg)、B12(1,500microg)、CoQ10、PQQ、ビタミンC(10〜15g)、ビタミンA(20,000 IU)、ビタミンD3(20,000 IU)、ビタミンE(400 IU)、ビタミンK)
2)ミネラル(亜鉛(30〜50mg)、マグネシウム(1g)
3)腸内細菌群(酪酸菌、乳酸菌、ビフィズス菌)、グルタミン
4)ω3のサプリ(180mg DHA、120mg EPA、2錠)を合計で6錠(毎食後2錠)
を使用中だ。
ミネラルの血液検査の結果、セレンの値が低いことが判明。
そこで、iherbでセレンを入手。
セレンを1日1錠(100mcg)を日々取り入れる生活へ。
先ほど、書いたようにアレルギー症状が5割〜6割減ることになった。
今回の診察では、もう一つのミネラルとしてモリブデンを勧められた。
アレルギー症状を抑えていくためには、原因物質の1つ、ヒスタミンをメチル化することで分解を促すことだ。
メチル化経路を回すためには、ホモシスティンの値を下げるか、葉酸を含めたビタミンB群を上げていくことが必要だ。
グルタチオンとは?〜有害物質の解毒作用として働く
さらに、この目的を達成するためには、セレンとモリブデンを補うといいという。
いずれも、グルタチオンの働きを高めるのに役立つので、グルタチオンの説明をしたい。
グルタチオンは、グルタミン酸、システイン、グリシンという3つのアミノ酸から成る小さなペプチド分子。
抗酸化作用として、又有毒な物質の解毒としても働く。
グルタチオンは、注射用タチオンや経口タチオンとして、直接取り入れる方法(私自身はクリニックで1週間に1回注射で取り入れている)がある。
もう一つの方法として、サプリメントとして、Nアセチル・システィン(NAC)を取り入れる方法がある(NACには、NAC Detox Regulatorsというモリブデンやセレンが入ったものもある)。
モリブデンは、カンジダ症になりやすい人が出す「アセトアルデヒド」の解毒を助ける働きや、エネルギーを作り出すミトコンドリアの働きを高めたり、ホモシスティンの中にある硫黄(亜硫黄)を分解処理する上で手助けしたり、と色々な働きがある。
腸内細菌叢のバランスが崩れている方、除菌している最中に、モリブデンやセレンを入れると変化が起きるのではないかと期待して。
8月22日からモリブデンの摂取を開始。
モリブデンを摂取してから1ヶ月後に、アレルギー症状の状況見つつ、次のステップ4の重金属除去に進む予定だ。
まとめ
今回は、百草丸の取り組みから1ヶ月半。
セレン、モリブデンを含めたサプリの摂取について取り上げた。
次回の診察までに、重金属除去に進むかどうか、決まりそうだ。
引き続き、経過を観察していきたい。
過去の記事〜2020年10月からの分子栄養学の取り組みについて
過去の取り組みについては、下記の記事をチェックしてください!
「御川先生の診察と血液検査〜アレルギー性皮膚炎の治療の再開」(1回目の診察)
「分子整合栄養医学って何であり、どのように発展してきたのか?〜歴史からみる」
「血液検査から何がわかるのか?〜腸内細菌の環境、蛋白質・脂質がどのように身体内で利用されているのか?神経伝達物質はどうか?を含め」(2回目の診察)
「細胞のエネルギー代謝の働きを高めるステップ1から、次の腸内環境を整えるステップ2へ」(3回目の診察)
「腸内環境を整えるステップへ〜リーキーガット症候群とは何か?〜何に取り組んでいるのか?」(3回目の診察から1週間後)
「「水素点滴」の治療を受ける〜アトピー性皮膚炎治療の一環として〜BAPとdROMsテストで検証」(水素点滴を5回受ける)
「「水素点滴」の治療を受け終えて〜BAPとdROMsテスト検査と今後の方向について」
「サプリメント+ステロイドとの併用〜必要ならば西洋の薬を使うことが大事」(4回目の診察)
「腸内環境の除菌(1)〜食事制限と抗真菌サプリメントを使った治療へ」(5回目の診察)
「腸内環境の除菌(2)〜真菌と細菌の違い+ダイオフとは何か?」(5回目の診察から2週間後)
「腸内細菌の除菌(3)〜ダイオフ症状(アルコール、重金属、メチレーション回路)について」(6回目の診察)
「腸内環境の除菌(4)〜ダイオフ(痒み、brain fog)への対処はうまく行っているのか?+食事(グルテンフリー、カゼインフリー)をどう工夫しているか?」(6回目の診察から2週間後)
「腸内環境の除菌(5)〜「活性炭」を使う意味〜そもそも活性炭とは何か?」(7回目の診察)
「ビタミン(サプリ)の効果の検証〜7ヶ月(2020年11月〜6月)の取り組み、医師の下、血液検査の結果」(8回目の診察)
「腸内環境の除菌(6)〜カゼインフリー、麹フリー、グルテンフリー、砂糖フリーの生活をどう送っているのか?」
「腸内環境の除菌(7)〜INTERFASE(真菌の除菌)から日野百草丸(真菌、細菌の除菌、整腸、粘膜修復、健胃)へ」(9回目の診察)
「腸内環境の除菌(8)〜ミネラル・脂質の血液検査・途中経過〜どのように検査値が変化しているか?」(10回目の診察)