1. HOME
  2. ブログ
  3. ブログ/全ての記事
  4. コラム
  5. 西洋医学
  6. アトピー性皮膚炎/治療
  7. 【N#63】腸内環境の除菌(2)〜真菌と細菌の違い+ダイオフとは何か?

BLOG

ブログ

アトピー性皮膚炎/治療 オーソモレキュラー/栄養学 コラム ブログ/全ての記事 薬・開発 西洋医学

【N#63】腸内環境の除菌(2)〜真菌と細菌の違い+ダイオフとは何か?

こんにちは!東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

2021年4月13日(火)、ナチュラルアートクリニックの院長の御川安仁(みかわやすひと)先生(以下御川先生)の定期検診へ。
アトピー性皮膚炎の治療の取り組みの第三段階として、腸内環境の除菌のステップ、4つのステップのうち3つ目へと進んだ。

参考に4つのステップとは、
1)細胞の発電所と呼ばれるミトコンドリアが働けるように、関係する回路(TCA回路、電子伝達系)を回していく(約2ヶ月間)
2)腸内環境を整える(1):腸内細菌(プロバイオテイックス、酪酸菌、乳酸菌、ビフィズス菌)を補い、腸内壁を整えるL-グルタミンを取り入れる(約3ヶ月間)
3)腸内環境を整える(2):腸内細菌の中で有害と言われている、真菌(カンジダ)や細菌(クロストリジウム)を抗真菌薬とハーブ(抗菌薬)で除菌する(約3〜6ヶ月間)
4)重金属除去:水銀、カドニウム等の重金属を身体から除く作業(約3ヶ月間)
で治療を行うことだ。

せっかくなので、進捗状況を書きたい。

まずは、腸内細菌を構成する真菌と細菌のうち、真菌の方の除菌を開始した。
真菌は、カビやキノコを含む生物のこと。
パン作りに使われる酵母、日本酒や味噌に使われる麹(アスペルギルス)、ブルーチーズで使われる青カビ等、
水虫の白癬菌等が、真菌の中に入る。
真菌は、哺乳類の細胞と同じように細胞核があり、細菌よりも大きい。

一方、細菌は、原核生物と呼ばれるように細胞核がなく、真菌よりも小さい。ヤクルトで有名なビフィズス菌、ヨーグルトで使われる乳酸菌、酢酸菌等、こちらもさまざまな細菌がある。

真菌は、人の細胞に定着(寄生=住み着く)する時、キノコをイメージしていただくとわかると思うが、主に菌糸が成長し、分枝(枝分かれ)することで発育する。また、栄養が豊富ではない環境に置かれると、真菌は胞子を作ることで、冬眠することができる。

一方で、細菌は、栄養豊富な環境に置かれると、細胞分裂を繰り返し、増やしていく。

このように真菌と細菌は性質が違うのででは対処の仕方が違ってくる。
今回、真菌への対処として使っているサプリは、カンデックスとインターフェイス(INTERFASE)。
いずれも真菌が生きていく上で必要な構成成分を分解する酵素を含んでいる。

まずは、4月14日〜16日(3日間)、カンデックスとインターフェイスを1錠ずつ取り、60〜90分後に、活性炭(ACTIVATED CHARCOAL)を2錠とった。
実は、腸内環境が十分整っていない段階でいきなり真菌を除菌すると、ダイオフ(Dye off)が起こる。
腸内に悪玉菌と呼ばれるカンジダ菌(真菌の一つ)が一気に死滅。
Herx(Jarisch-Herxheimerの略)反応が起き、カンジダ菌から有害な重金属や毒素を放出。
場合によっては、気分が悪くなる、鬱になる、皮膚症状が出てくることもある。

60〜90分後に、活性炭を取り、毒素や重金属を吸着させることでダイオフの症状に対処できる。
3日間行ったが、皮膚症状の悪化とBrain Fog(脳がきりがかった症状)が出た。
2020年10月から腸内環境を整えるためにさまざまな準備をしてきたにもかかわらず・・・驚きだった。

そこで、御川先生と相談の上、3日間、除菌サプリメントを中断。
活性炭を3〜4錠とり、ダイオフ症状を治めることに時間を費やした。

しかし、皮膚症状の悪化とBrain Fogが改善しなかったため、今までとっていたサプリメントを一旦停止。
ビタミンA、B、C、D3、E、K、CoA、オメガ3、プロバイオティックス(乳酸菌、酪酸菌、ビフィズス菌)を3日間とるのを一旦やめた。

ここで劇的に、皮膚症状とBrain Fogの症状が改善。皮膚の痒みも治まった。

サプリメントの取りすぎによる相互作用によって上記の症状が出たのではないかと推測される。
自分で信じてサプリメントを取っていたものがなぜ、という気持ちがあったが・・・。

症状がある程度治ったので、今後は、最小限のサプリメントからスタート。
具体的には、ビタミンB、C、D3、Eとプロバイオテイックスを数日継続。
その後、インターフェイス1錠から除菌を開始している。

栄養療養に限らず、医師から治療を提案されたとしても、自分の身体に聞きながら、どれだけとるのか、判断していくことが大切。
ということ、自分の身体の声を聞かずにサプリメントを取っていて、感じた。

インターフェイス1錠で、1週間様子を見た上で、錠数を増やしていくか検討中。
治療については、焦らず、一歩ずつ歩んでいければと考えている。

*************************

過去の取り組みについては、下記の記事をチェックしてください!
御川先生の診察と血液検査〜アレルギー性皮膚炎の治療の再開」(1回目の診察)
分子整合栄養医学って何であり、どのように発展してきたのか?〜歴史からみる
血液検査から何がわかるのか?〜腸内細菌の環境、蛋白質・脂質がどのように身体内で利用されているのか?神経伝達物質はどうか?を含め」(2回目の診察)
細胞のエネルギー代謝の働きを高めるステップ1から、次の腸内環境を整えるステップ2へ」(3回目の診察
腸内環境を整えるステップへ〜リーキーガット症候群とは何か?〜何に取り組んでいるのか?」(3回目の診察から1週間後)
「水素点滴」の治療を受ける〜アトピー性皮膚炎治療の一環として〜BAPとdROMsテストで検証」(水素点滴を5回受ける)
「水素点滴」の治療を受け終えて〜BAPとdROMsテスト検査と今後の方向について
サプリメント+ステロイドとの併用〜必要ならば西洋の薬を使うことが大事」(4回目の診察)
腸内環境の除菌のステップへ(1)〜食事制限と抗真菌サプリメントを使った治療へ」(5回目の診察)

関連記事

【N#70】腸内環境の除菌(5)〜「活性炭」を使う意味〜...

【N#79】腸内環境の除菌(9)〜モリブデンとセレンを取...

【N#97】栄養療法開始から1年7ヶ月〜自律神経のバラン...

【N#108】「デュピクセント」①〜2週間に一回の注射剤...

【N#68】「ビタミンって本当に役立つの?」〜ビタミンB...

【N#31】リーキーガット症候群への対処:腸の働きに努め...