1. HOME
  2. ブログ
  3. 分子栄養学・歯科治療
  4. アトピー性皮膚炎・治療
  5. 【N#72】ビタミン(サプリ)の効果の検証〜7ヶ月(2020年11月〜6月)の取り組み、医師の下、血液検査の結果

BLOG

ブログ

アトピー性皮膚炎・治療 コラム ブログ/全ての記事 分子栄養学・歯科治療 西洋医学

【N#72】ビタミン(サプリ)の効果の検証〜7ヶ月(2020年11月〜6月)の取り組み、医師の下、血液検査の結果

こんにちは!東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

2021年6月18日(金)、ナチュラルアートクリニックの院長の御川安仁(みかわやすひと)先生(以下御川先生)の診察(8回目)へ。

2020年10月から、アトピー性皮膚炎を発症しているので、分子栄養学の治療の一環として通っている。
(本ブログの下に10月から取り組んでいる内容について書いているのでご興味がありましたらチェックください)。

今回は、
2020年11月11日から2021年6月8日まで、
「ビタミンのサプリメントを継続してとってきた結果、血液検査はどうなったのか?」
検査の結果を伺うための診察だった。

結果は、想定通りで、ビタミンの血中濃度は上がっているが、目標値まであげるには、まだ時間がかかりそう。
御川先生が言っているように、年単位でかかるものだと改めて感じた。
アトピー性皮膚炎の症状から卒業し、60代、70代、健康に暮らしていけるようにするための栄養学の取り組み。
これからも、辛抱強く進めていければと思う。

以下、結果について説明したい。
(ちなみに、下記の情報は個人的に体感したもの。ぜひ医師に相談の上、ご判断ください)

一番最初に血液検査を行なったのが、同年10月23日。
今後のアトピー性皮膚炎の治療の方針を決めるため、分子栄養学の検査で必要な80項目にわたる検査を実施。
今まで検査項目になかった、ホモシスティン、交感神経系が優位かどうかの指標となるGABA、セロトニン、ビタミンCやミネラル(マンガン、セレン)等も入ったため、普段よりも多くの血液量が必要なことが判明。時間をかけて採血を行った。

結果を伺ったのが、11月10日。
主要なビタミンの血中濃度は、以下のようになった。
ビタミンAは42.8 ug/dL(50以上は欲しい)
ビタミンB1は、42.9 ng/mL(65以上は欲しい)
ビタミンB12は、465 pg/mL(800以上は欲しい)
葉酸は、10.9 ng/mL(値はOK)
ビタミンCの値(ビタミンCー除蛋白液の値、11.1 ug/mL、20は欲しい)
ビタミンD(25OH)の値(100は欲しい)

更に肝機能については、
ASTは21U/L、ALTは16U/L(20>AST>ALT 差が2以上(5)なので、ビタミンB6不足、双方とも20は欲しい)
γGTは31U/L(20が欲しい)
LDH(乳酸脱水素酵素)は266U/L(高い、組織障害、皮膚の炎症の可能性、200ぐらい)
ALPは227U/L(正常)

脂質代謝・解毒能力に関わっている
ホモシスティンは10.8 nmol/mL(高い、8〜9欲しい、解毒能力の低下や酸化ストレス↑、動脈硬化のリスク因子になる)
となった。

ビタミンについては、血中の濃度を上げていく必要から、サプリをiherbで購入。
早速、生活に取り入れることになった。

例えば、
ビタミンAは、10,000 IU〜20,000 IUをミセル型のビタミンA(血液検査から脂質の代謝が弱いことから、ミセル型を勧められた)からスタート。
2021年4月頃に
ビタミンAは、10,000 IUで、カプセル型に切り替えて、現在進行中だ。

ビタミンBは、
2020年11月から、
・ビタミンB群(B50)を2錠
(ビタミンB1、B2、B3、B6を100mg、ビタミンB12(100 microg)、ビオチン(100 microg)、ビオチン(100 microg)、パントテン酸(100 mg)等、iherbで検索するとさまざまなサプリが販売されている)
からスタート。

2021年2月頃から、
葉酸を取り入れる必要性を感じ、
・Bio Active Complete B-Complex(LIFE EXTENSION)を2錠
(ビタミンB1(100mg)、ビタミンB2(75mg)、ビタミンB3(100mg)、ビタミンB6(100mg)、活性型葉酸(680microg)、ビタミンB12(300 microg)、ビオチン(1000 microg)、パントテン酸(500 mg)等)
を取り入れた(ビタミンB群については、下記の商品しかないので、参考として)

2021年5月15日前後から
・ビタミンB3(500mg x 3錠)
・ビタミンB12(500 microg x 2錠)
を加えて、現在に至っている。

ビタミンCは、C1000(1カプセル、1錠の中に1000mg)(iherbでC1000で検索すると色々なメーカーのものが出てくる)を10錠〜20錠(10〜20mg/日)を5〜10回に分けてとった。
(アトピー性皮膚炎の症状が悪化した頃は、30g/日を取ることもあった。

ビタミンD3は、10,000 IU/日(1カプセル)を毎日継続した。

他にもビタミンE(400 IU x 2)、マグネシウム(500 mg x 2錠、にがり、入浴時にエプソムソルトを入れる)、亜鉛(20〜40mg)を取り入れた。

さて、2021年6月8日に採血。
血中の肝機能、ホモシスティンとビタミン濃度の変化を調べた。
結果は以下の通り。

7ヶ月の取り組んだ甲斐もあり、
ビタミンA、B1、B12、C、D、葉酸と全ての値が上がっていることがわかる。
が、冒頭で書いた通り、血中のビタミンの濃度は年単位で上がっていくものだと実感した。

もちろん、5月中旬から、グルタチオン(800mg、4アンプル)入りのビタミンC(4g)を週1回注射していることもあり、ビタミンCが予想以上に高かったのはよかった。

しかしながら、もともと油(脂質)っぽい食物をとると、胃もたれが起き、代謝が悪い感覚がある。
実際、御川先生によると、脂質系のビタミン(脂溶性ビタミン)であるA/Dは、サプリをとっている割には、上がっていないという。
・ビタミンAは、蛋白質(プレアルブミン)の助けを借りながら、血液中に運ばれるので、胃酸の分泌が弱いと上がりにくいこと(ビタミンB1がもっと上がれば、胃酸の分泌がよくなるとのこと)。
・ビタミンDは、10,000 IU/日で取り入れているが、増やすことで、値が上がってくる可能性がある。
・葉酸とビタミンB12の量が十分上がってくると、ホモシスティンの値が8〜9に収まってくるが、今回は10.4。ビタミンB12を上げていく必要がある。

そこで対策として、
ビタミンAは、そのまま継続(10,000〜20,000 IU)
ビタミンB群は、B6とB12を増やしたいが、肝臓への負担のことを配慮し、今の1.5倍の量へとベースアップする。
ビタミンCは、そのままの量で注射と併用する
ビタミンDは、1ヶ月限定で20,000 IU、その後、10,000 IUへ
の方針となった。

ビタミンB群を取る際に気になるのが、肝臓への負担。
肝機能の値のAST/ALTの値が上がっており、ビタミンB6が十分に身体へ入っていると考えられる。
LDHが上がっていることから、肝臓への負担も考えられる。
一方で、身体が解毒する必要があると感じた時にグルタチオンを作るが、その指標の一つγGTの値が27と、目標値の20に比べ、以前高い。

そこで、対策として、
解毒能力を補い、γGTやホモシスティンの値を下げるために、グルタチオンを増量。
ビタミンC(4g)+グルタチオン(1400mg、7アンプル)の注射を週1回行うこと
になった。
グルタチオンを800mg→1400mgへと増やすことで、身体へのスッキリ感が増したような気がする。

2021年7月15日には、INTERFASEを使った真菌の除菌を終える。
その時に、脂質の値(TC、LDL、HDL、EPA、DHA、アラキドン酸の値)がどのように変化するのか?を調べる予定だ。

アレルギー症状は確実によくなっており、外用ステロイドを使う比率も減っている。
今年中まで続く治療だが、光が見えてきたのも確か。
これからも、辛抱強く、治療を進めていければと考えている。

*************************

過去の取り組みについては、下記の記事をチェックしてください!
御川先生の診察と血液検査〜アレルギー性皮膚炎の治療の再開」(1回目の診察)
分子整合栄養医学って何であり、どのように発展してきたのか?〜歴史からみる
血液検査から何がわかるのか?〜腸内細菌の環境、蛋白質・脂質がどのように身体内で利用されているのか?神経伝達物質はどうか?を含め」(2回目の診察)
細胞のエネルギー代謝の働きを高めるステップ1から、次の腸内環境を整えるステップ2へ」(3回目の診察)
腸内環境を整えるステップへ〜リーキーガット症候群とは何か?〜何に取り組んでいるのか?」(3回目の診察から1週間後)
「水素点滴」の治療を受ける〜アトピー性皮膚炎治療の一環として〜BAPとdROMsテストで検証」(水素点滴を5回受ける)
「水素点滴」の治療を受け終えて〜BAPとdROMsテスト検査と今後の方向について
サプリメント+ステロイドとの併用〜必要ならば西洋の薬を使うことが大事」(4回目の診察)
腸内環境の除菌(1)〜食事制限と抗真菌サプリメントを使った治療へ」(5回目の診察)
腸内環境の除菌(2)〜真菌と細菌の違い+ダイオフとは何か?」(5回目の診察から2週間後)
腸内細菌の除菌(3)〜ダイオフ症状(アルコール、重金属、メチレーション回路)について」(6回目の診察)
腸内環境の除菌(4)〜ダイオフ(痒み、brain fog)への対処はうまく行っているのか?+食事(グルテンフリー、カゼインフリー)をどう工夫しているか?」(6回目の診察から2週間後)
腸内環境の除菌(5)〜「活性炭」を使う意味〜そもそも活性炭とは何か?」(7回目の診察)

関連記事

【N#24】『自分の肌どれくらい知っている?スキンケアの...

【N#65】腸内環境の除菌(3)〜ダイオフ症状(アルコー...

【N#62】腸内環境の除菌(1)〜食事制限と抗真菌サプリ...

【N#59】腸内環境を整えるステップへ〜リーキーガット症...

【N#90】有害ミネラルの解毒・排出(4)〜重金属治療の...

【N#28】有機酸検査の結果+体質を理解すること:カンジ...