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【P#57】新型コロナにおける従来株と変異株の違い〜国内データを中心に〜感染力、症状、重症化、死亡率について

はじめに

こんにちは!東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

新型コロナの流行が始まってから1年半。

東京都を含め、全国にわたって、緊急事態宣言が発令されている(2021年8月29日現在)。

今後、どのように推移していくのか?現状を知ることが大事だと思う。
今日本で何が起きているのか?厚生労働省の公開されているデータを中心に、変異株(デルタ株)は、従来株に比べ何が違うのか?より明らかになってきているので、紹介したい。

緊急事態宣言は効果があるのか?〜滞留人口モニタリングのデータが示すのは・・・

東京医学総合研究所(Tokyo Metropolitan Institute of Medical Science、TMIMS)が、非常に面白いデータを紹介している。
都内主要繁華街における滞留人口モニタリング」だ。

GPSの移動パターンからレジャー目的の人流や滞留を推定。
特に、主要繁華街にレジャー目的で移動・滞留したデータを抽出している。

2021年8月23日に更新した情報では、池袋、歌舞伎町、新宿2丁目、渋谷センター街、上野仲町通り、銀座コリドー街、六本木の七箇所を見ている。

東京五輪の開催期間(2021年7月23日〜8月8日)を調べてみても、人の出入りが、2021年1月の正月あたりから緊急事態宣言のでた1月8日よりも変わらないか、低い状況が続いており、「如何に、国民がしっかりと政府の方針を守っているか」が理解できる。

新型コロナの発生状況と重症化について

そうはいうものの、「新型コロナウィルス感染症の国内発生動向(速報値)」によれば、2021年の正月に比べ、8月の方が圧倒的に新型コロナ感染症の発生が増えていることがわかる。

一方で、重症化のグラフ(「最近の感染状況等について」参照)を調べると、国内発生動向で認められるピークに比べると、低く推移しているようだ。

このように、人の流れがある程度抑えられているのに、なぜ感染が爆発しているのか?
それは、全国の新型コロナは変異株のデルタ株にほぼ置き換わっているからだ。

そもそもデルタ株とは?

新型コロナウィルスは、絶えず変異を繰り返すことが知られている。
その中で、注目されているのがデルタ株だ。
2020年12月にインドのMaharashtra州で発見されたものだが、New Delhi市に広がることで猛威を振う。
2021年4月後半には、インドで1日3万人の感染が報告されている。

デルタ株に名前が変わった後も、全世界へ広がった。
Our World in Dataによると、日本のデルタ株の比率は、87.9%(2021年8月23日現在)。
日本の新型コロナは従来株(アルファ株)から、変異株(デルタ株)に置き換えられているといってもいい。

デルタ株の感染は、従来株のより伝染力が2〜3倍強い

驚くべきことに、デルタ株は、MERS/SARS、エボラ、風邪、天然痘よりも早いスピードで感染が起き、水疱瘡と同じ伝染力を示すという(CDCの内部パワーポイント資料より)。

伝染力は一人の感染者が平均何人の人に感染させるのか(実効再生算数)で測定されるが、従来の新型コロナウィルス株は、2〜3なのに対し、デルタ株は5〜9と、2〜3倍の猛烈なスピードで感染症を広めていくのだ。

詳しくは「mRNAワクチンの効果とδ株の影響について〜米国CDCの内部文書からの気づき」に書いたので、ご興味がありましたらチェックください!

従来株(アルファ株)とデルタ株〜症状の違いや致死率はどうか?

厚生労働省は、1週間に一度「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」を開催している。
興味深いのは、2021年8月11日に開催された際に、新型コロナの従来株とデルタ株の比較が載っている「HER-SYS2データに基づく報告」だ。

2021年6月14日〜7月18日までの期間、新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS)に登録された97,222例のうち、新型コロナウィルス陽性患者(76,946例)から、変異株を特定できた12,337例(変異株を特定するためにPCRを行う)を抽出。さらに、そこから、従来株(アルファ株)(6,678例)とデルタ株(5,096例)に分けて解析を進めた。

まず、従来株とデルタ株の致死率を調べると、従来株で3.5%、デルタ株で2.2%と両群で統計的な有意差が認められず。

新型コロナウィルス感染症の国内発生動向(速報値)」では、新型コロナによる若者の重症化の割合が低い。

参考に、従来株とデルタ株を症状別で比較すると、デルタ株の方が、発熱(84.9%)、咳(46.4%)、頭痛(26.8%)、嗅覚・味覚障害(9.8%)の4つで多いことが判明した。

HER-SYS2データに基づく報告」には、新型コロナに感染した際に、症状を、男女と年齢階層別に分類している。
ぜひ、ご興味がありましたら、下記のデータも参考になればと思い、シェアしたい。

まとめ

今回は、日本の新型コロナの感染状況について、厚生労働省で公開されているデータを中心に紹介させていただいた。
少しでも参考になれば幸いです!

相手の身体の状態を理解し、的確な栄養や食事のアドバイスができる【栄養指導基礎講座】〜ご案内

2021年10月より、以下の人たちを対象に「相手の身体の状態を理解し、的確な栄養や食事のアドバイスができる【栄養指導基礎講座】」(2期生)の募集を開始しました!
(*9/1より講座の名称を変更しました)

1)医療従事者で、患者さんに「薬」をなるべく使わずに、食事・栄養のアドバイスをしたいが、知識が十分になく、アドバイスができない。
2)スポーツトレーナー、ヨガ、ピラティスのインストラクターやボディワーカーで、身体の知識はあるが、クライアントに自信を持って、栄養や食事のアドバイスができない
3)化粧品やサプリメントを販売しているが、理系出身でないため、うまく説明ができない。説明に自信がない。
4)栄養学を生物学の基礎から学び、実践してみたい方

私は科学の研究者(医学博士、PhD)と製薬業界での経験を持っています。
科学に20年近く身をおいた経験から分かったことは
理系・文系問わず、私生活や仕事などの「人生経験」がある方が、
化学や生物、そして栄養学の理解が深まるということです。

関係が無いように見えますが、人生経験があるほうが、深く科学を理解できます。

科学の知識があると、「経験」を言語化することもできます。
経験を言語化すると、自分の答えや方針を導き出すことができます。

基礎的な化学や生物学の学び方をお伝えするセミナーを
2020年1月に提供開始しました。

現在、下記の取り組みを行っています。

1)身近な生活品から、化学や生物学を考える。暗記をしなくても体感でわかる
2)「栄養学」の原理・原則が身につくので、様々な食事方法について客観的に理解が深まる
3)日常用品(化粧品、石鹸、洗剤、サプリメント、薬、農薬、化学肥料、有機農業)の化学知識を養えるようになる

「食事」「栄養」について伝えていく事を仕事とされている方、
医療従事者で食事・栄養の深い知識を患者に伝えたい方、
トレーナー、ヨガ・ピラティスのインストラクターやボディワーカーの方を含め、

ぜひ、ご興味のある方は
相手の身体の状態を理解し、的確な栄養や食事のアドバイスができる【栄養指導基礎講座】、2021年9月30日締切」をチェックください。

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