【N#65】腸内環境の除菌(3)〜ダイオフ症状(アルコール、重金属、メチレーション回路)について
こんにちは!東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。
2021年5月11日(火)、ナチュラルアートクリニックの院長の御川安仁(みかわやすひと)先生(以下御川先生)の定期検診にへ。
診察は6回目となる。
以前からお伝えしているように、アトピー性皮膚炎を治療していくために「分子栄養学」のアプローチをとっている。
診療では、現在取り組んでいる「腸内環境の除菌について」の
1)進捗状況
2)ダイオフ症状についてどのように対処したらいいのか?
等
御川先生からアドバイスをいただいた。
4月13日(火)に伺った際、腸内環境の除菌(下記の3))をスタートすることを決定。
参考に、治療は以下の
4つのステップから進んでいく。
1)細胞の発電所と呼ばれるミトコンドリアが働けるように、関係する回路(TCA回路、電子伝達系)を回していく(約2ヶ月間)
2)腸内環境を整える(1):腸内細菌(プロバイオテイックス、酪酸菌、乳酸菌、ビフィズス菌)を補い、腸内壁を整えるL-グルタミンを取り入れる(約3ヶ月間)
3)腸内環境を整える(2):腸内細菌の中で有害と言われている、真菌(カンジダ)や細菌(クロストリジウム)を抗真菌薬とハーブ(抗菌薬)で除菌する(約3〜6ヶ月間)
4)重金属除去:水銀、カドニウム等の重金属を身体から除く作業(約3ヶ月間)
4月14日〜16日(3日間)、カンデックスとインターフェイスを1錠ずつ取り、60〜90分後に、活性炭(ACTIVATED CHARCOAL)を2錠とった。
ここからは医師からアドバイスをいただきながら行うことが必要だ。
なぜならば、腸内環境が十分整っていない段階でいきなり真菌を除菌すると、ダイオフ(Dye off)が起こるからだ。
腸内に悪玉菌と呼ばれるカンジダ菌(真菌の一つ)が一気に死滅。
Herx(Jarisch-Herxheimerの略)反応が起き、カンジダ菌から有害な重金属や毒素を放出していく。
場合によっては、気分が悪くなる、鬱になる、皮膚症状が出てくることもある。
60〜90分後に、活性炭を取り、毒素や重金属を吸着させることでダイオフの症状に対処できる。
3日間行ったが、皮膚症状の悪化とBrain Fog(脳がきりがかった症状)が出た。
御川先生と相談した結果、
1)最初の3日間、活性炭を取るのみで、カンデックスとインターフェイスを中断。
2)次の3日間、サプリメント全体を取るのを中断。
した。
幸運なことに、サプリメント全体を取ることを中断した後に、Brain Fogの症状が良くなった。
そこで、、最小限のサプリメントを取るところからスタート。
ビタミンB、C、D3、Eとプロバイオテイックスを数日継続。
5月3日からインターフェイス1錠から除菌を開始。30分後、活性炭を3錠を取って除菌を行なっている。
1週間半が経過したところで、御川先生の診察を受けた。
現在、
1)皮膚の炎症を抑えるために外用のステロイドを使用。
2)アトピー性皮膚炎の痒みが夜出るので、抗ヒスタミン薬を使用。
と伝えたところ、ダイオフについて興味深い情報をいただいた。
第一に、真菌の除菌により、ダイオフ(Dye off)症状は、重金属だけではなく、アルコールや二日酔いの原因となるアセトアルデヒドが放出されている可能性があり、それが影響があるのではないかと。
そういえば、私は極端にアルコールに弱い。
アルコールを解毒する酵素(アルコール脱水素酵素等)が働かないとなると・・・
ダイオフ症状として現れている可能性がある。
興味深いことに、アルコールを解毒するサプリメント(レンザイム)があるらしい。
Brain fogの原因がこれならば・・と思い、ぜひ試してみたい。
第二に、抗ヒスタミン薬がかゆみに効果があるという場合には、細胞の中にあるメチレーション回路を回っていない可能性が高い(ヒスタミンを分解させることができる)。この回路が回っていない時に、解毒に使われるグルタチオンも作られない。
対策として、メチレーション回路を回していく場合には、ビタミンB12を1000マイクログラム、ビタミンC(抗ヒスタミン効果)、アスタリールを取ることを勧められた。
第三に、重金属を並行して行っていくとどうか、と伺ったところ、カンジダを含めた真菌は、重金属を栄養とする。そのため、除菌の妨げとなるという。
アトピー性皮膚炎の症状やBrain Fogが出ていることから、分子栄養学の治療に対して懐疑的になっている自分がいた。今回、御川先生から貴重なアドバイスをいただいた。
ビタミンC・グルタチオン静注点滴も現在、検討中。
今後とも辛抱強く、治療していければと考えている。
又、6月8日(火)に定期検診の予定だ。
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過去の取り組みについては、下記の記事をチェックしてください!
「御川先生の診察と血液検査〜アレルギー性皮膚炎の治療の再開」(1回目の診察)
「分子整合栄養医学って何であり、どのように発展してきたのか?〜歴史からみる」
「血液検査から何がわかるのか?〜腸内細菌の環境、蛋白質・脂質がどのように身体内で利用されているのか?神経伝達物質はどうか?を含め」(2回目の診察)
「細胞のエネルギー代謝の働きを高めるステップ1から、次の腸内環境を整えるステップ2へ」(3回目の診察)
「腸内環境を整えるステップへ〜リーキーガット症候群とは何か?〜何に取り組んでいるのか?」(3回目の診察から1週間後)
「「水素点滴」の治療を受ける〜アトピー性皮膚炎治療の一環として〜BAPとdROMsテストで検証」(水素点滴を5回受ける)
「「水素点滴」の治療を受け終えて〜BAPとdROMsテスト検査と今後の方向について」
「サプリメント+ステロイドとの併用〜必要ならば西洋の薬を使うことが大事」(4回目の診察)
「腸内環境の除菌(1)〜食事制限と抗真菌サプリメントを使った治療へ」(5回目の診察)
「腸内環境の除菌(2)〜真菌と細菌の違い+ダイオフとは何か?」(5回目の診察から2週間後)