1. HOME
  2. ブログ
  3. ブログ/全ての記事
  4. コラム
  5. 西洋医学
  6. アトピー性皮膚炎/治療
  7. 【B#134】「自分だけが知る身体の声がある」〜栄養学と身体感覚について〜2冊の本から

BLOG

ブログ

アトピー性皮膚炎/治療 オーソモレキュラー/栄養学 コラム ブログ/全ての記事 西洋医学

【B#134】「自分だけが知る身体の声がある」〜栄養学と身体感覚について〜2冊の本から

はじめに

こんにちは!東京・渋谷でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

分子栄養学の治療の進捗状況〜3年が過ぎて

分子栄養学の治療に取り組んでから3年が過ぎた。目的は、アトピー性皮膚炎の治療だった。
本ブログでは、時々治療の様子について書いてきた。
(「分子栄養学に出会ってから3年2ヶ月(総括編②)〜炎症を抑えること+有害ミネラルの排泄の1年」参照)

2022年8月からアトピー性皮膚炎の分子標的薬(デュピクセント)を使うことが一つの転機となり(「使用3ヶ月後の経過〜ステロイドの激減+症状の軽減+瞑想と心への影響」参照)、アレルギー症状が劇的に良くなった。

使用してから6ヶ月が経過。
多少の痒みがあるものの、ほぼ症状が出ていなく、先月は全くステロイドを使わなくて済むようになった。
季節の変わり目でこのような状態になったのは初めてと言ってもいいので、本当に素晴らしい薬に出会ったなぁ、と思っている。
代官山にあるまいこホリスティックスキンクリニックの山崎まいこ先生からのご紹介だったのだが、感謝の気持ちで一杯だ。

さて、分子栄養学の治療を受けてから3年。自分でも勉強した上で、一通りに手順に従って医師のもとでじっくりと取り組むことができた。
途中で、アトピー性皮膚炎の症状も悪化したこともあることから、専門の医師のもとで行ったのが功を奏した。
このため、個人的には分子栄養学の治療を人に勧める時も、医師のもとで行うことをお勧めしたい。

今から振り返ってみると、重金属解毒、腸内細菌の有害細菌の除菌などを行った結果、自分の中で3割だった身体の健康状態が6割ぐらいになったような気がする。血液検査の値を評価するだけでは、難しいところがあるが、体感レベルで評価すると、6割といったところだ。
が、いかんせん、それ以上になると、どうかな、と思っていている。
そこで、今年(2023年)は、食事と睡眠をもう少し、見直していく予定だ。

栄養学の本との出会い①〜平松洋子さん「ルポ・筋肉と脂肪・アスリートに訊け」

先月(2023年2月)は、栄養学と睡眠関連の本を中心に読み始めていて、分子栄養学も大事だが、食事もそれ以上に重要だと改めて気づいた。

平松洋子さんの「ルポ 筋肉と脂肪 アスリートに訊け

鈴木志保子さんの「理論と実践 スポーツ栄養学

の2冊だ。

平松さんは栄養学とは全く無縁の分野外から、筋肉と脂肪について、身体のプロのアスリートからインタビューをしている。
素晴らしいのは、特定の治療法・製品を勧めることではなく、アスリート(プロレス、野球選手、サッカー選手、マラソン選手)とアスリートをサポートする栄養士、体脂肪計を開発した人、サプリメントを販売する人等の声をありのまま、評価せずに語っているのが良い。

普通ならば、栄養学となると、価値観(糖質制限、マクロビ、パレオ、地中海式食事、分子栄養学、断食、各国の料理)が全面に出てしまい、ビジネスと結びついてしまうと、あくまでも一つの価値観を押し付けることにつながってしまう。

平松さんは、
身体表現の究極を生きるアスリートたちには、自分だけが知る身体の声がある」
という切り口で、

プロアスリートがどのように食事と対峙しているのか?栄養学の何を理解しながら、アスリートは向き合ってきたのか?わかりやすく語っている。
そのインタビューの中で、印象的だったのは、公認スポーツ栄養士の普及活動を行っている鈴木志保子さんの取り組みだった。
そこで、鈴木志保子さんの「理論と実践 スポーツ栄養学」にも手を取るようにした。

栄養学の本との出会い②〜鈴木志保子さん「理論と実践・スポーツ栄養学」

蛋白質、脂質、炭水化物について、私も教科書では生化学、分子生物学を学んでいるが、それをどう活用するのか?
大学・大学院で学ぶのは実践していないと、アスリートと共に成果を上げていないと難しい。アスリートや小児、障害児に応用してくのか?となると、わからない点が多い。その点、原理原則を教えた上で、食事という価値観に関わる部分を人に押し付けることなく、どのように栄養をアドバイスしたらいいのか?ヒント満載だった。

朝食を抜くとどうなるのか?
蛋白質過多だと何が起こるのか?
体の脂肪が筋トレにおいて重要な理由は?
身体は何もしなくてもエネルギーを使っており、それをどう配分させるのか?(身体内で、脳は全体の2割、肝臓は同2割、筋肉は同2割で使っている)
体重の減量や増量を考える場合には、栄養学の知識をどう活かすのか?

分子栄養学では、食事よりもサプリメントを強調した上で、
「人間の身体を構成する物質が正常に作られる」
の前提があると思う。

一方で、食事は栄養素を超える何かがあると考えなければ、わからないことがあるし、
食事をどう選ぶのか?選択基準は、経験がないと難しい。

そういった意味で、 「食事をどのように摂ったらいいのか?」 食事を全体で見ていくこと、
価値観を押し付けるのではなく、自分に答えがあると思って、
それを信じて進めていくことも大事になると思う。

本来ならば、どのように食事は組み合わたらいいのか?
主食がなぜ大事なのか?
基礎代謝を含めて考える意味はどこにあるのか?
分子栄養学には、私が取り組んだ中での経験で語ると、若干不足しているのではないかと感じる。

今、ボディワークのロルフィングを提供中だが、身体感覚を良くしていくことが、健康への近道であり、人生の決断へとつながると感じている。
それを確信させる内容だった。

まとめ

今回は、出会った栄養学の本、2冊を中心に食事の大切さについて書いた。

少しでも参考になれば幸いです。

 

関連記事

【N#112】分子栄養学に出会ってから3年〜アトピー性皮...

【N#158】睡眠の質の測定+寝具をどう揃えるのか?

【N#130】「デュピクセント」④〜使用6ヶ月後の経過〜...

【N#86】有害ミネラルの解毒・排出(2)〜有害ミネラル...

【N#113】分子栄養学に出会ってから3年②〜自分で試す...

【N#88】有害ミネラルの解毒・排出(3)〜重金属治療の...