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【B#154】第63回・読書会の開催の報告〜佐藤綾子著「55歳からの「実りの人生」」

はじめに

東京・渋谷でロルフィング・セッションと脳科学から栄養・睡眠・マインドの脳活(脳科学活用)講座を提供している大塚英文です。

2024年3月22日(金)、午後7時より63回目の読書会を開催。参加者は新規1名を含む合計6名。取り上げた課題本は、2024年2月29日に発売された佐藤綾子さんの「55歳からの「実りの人生」」だった。

佐藤綾子さんの本との出会い

私は「老いて生きる期間ではなく、若々しく生きる期間が長くなる」 すなわち「健康寿命」を延ばしていくために、どうしたらいいのか?について、継続的に情報発信をしている。「「健康寿命」を延ばすヒントとなる3冊の本」では、健康寿命を延ばす上でヒントとなる本を3冊紹介した。

特に、アーサー・ブルックスの「人生後半の戦略書〜限りある時間を後悔なく生きよう」は、人生の後半を考える上で有用な情報が入っている。

多くの成功者は、成功の法則に従い、一生懸命仕事をして、お金を稼いで出世していくことで、仕事も人生もうまくいくと考える。しかし、この法則は人生の後半になると通用しないことを、事例で紹介しているのだ。

人生の後半になると色々なことが起きる。体力が落ち込み、脳の処理能力も変化する。高いスキルを要する職業は例外なく、30代後半から50代前半にキャリアが落ち込むと言われている。そのような時に、どううまく人生を切り替えたらいいのか?

そのようなことを考えている中、知人のサンマーク出版の斎藤りゅう哉さんから、今年(2024年)に発売された、佐藤綾子さんの「55歳の「実りの人生」」を紹介されたのだ。

佐藤綾子さんも、人生の成功を味わっていたが、54歳の時に人生の大きな転換期を迎え、人が幸せに生きるためにはどうすればいいのか、以前に増して真剣に考えるようになったという。大きかったのは、オランダ出身のカトリック司祭だったヘンリ・ナウエンさんの教え。

ナウエンさん曰く、
「人生後半は、成功を求めるのではなく、人と人とのつながりの中で、自分は他の人のために何ができるか、何を与えられるのか考えるのがハッピーだ」
そして、それを実践することによって、豊かな実り(フルーツ)が得られると教えていたのだ。

更に引用すると、
「成功しているということと、実りが多いということとの間には、大きな違いがあります。成功は、強さ、管理、世間体などによってもたらされます。(中略)成功は、多くの報酬をもたらし、しばしば名声をもたらします。しかし実りは弱さと傷つきやすさによってもたらされます」

「人と人との交わりは傷を分かち合ってできる果実であり、親しさは互いの傷に触れることを通じてできる果実です。私たちに真の喜びをもたらすものは、成功ではなく、実りの豊かさであることを思い起こしましょう」

多くの人は、人生の前半は、お金、地位、名誉といった成功を求めるが、果たして人生の後半でこのような名誉を求めることが幸せなのだろうか?佐藤綾子さんの本では、キリスト教の考え方をベースに、どのように人生の後半を生きたらいいのか?ヒント満載で、面白いと感じたので、今回取り上げることにした。

読書会の開催〜午後7時半に開始

今回は、20代1名、30代2名(主催者を入れると3名)、50代3名(主催者を入れると4名)の構成で、午後7時半に開始した。

私は、30代後半から、意識的に10歳年下の人たちと接するようにしている。若者から学ぶことって多く、時代の流れを掴むのは本当にうまい。一方で、年長者になった時、どうなるのか?50代になってみてわかることはあると思う。

そういった意味で、55歳をテーマにした本を取り上げ、20代〜30代の方々がどのように考えているのか?50代の見方を紹介する絶好の機会でもあると感じていた。実際、私は50代なので、まるで新しい家族(2世代)でコミュニケーションをとっているという感覚で、本当に楽しい会だった。

死の選択(安楽死を含む)、易経の飛龍から降りる人生、50代からペースダウンすること、老害を避けるために現役を退く、人間にはプラスとマイナスが必ずあり、人生というのは課題が絶えず与えられ、克服すること進んでいく等。

午後7時半から始まった読書会は、終電で帰った方々もいたが、最終的にすごく盛り上がり、午前5時まで場が盛り上がった。

ご参加いただきた皆さんありがとうございました!

次回の課題本

次回の課題本は、ヘイズ中村さんの「ガチ魔女って、普段何をしているんですか?」の予定。

ヘイズ中村さんの本との出会いは、恵比寿に住んでいた時に徒歩圏内にあったパワーストーン屋さんの「トライアングル」で出会った本(魔法の小道具、水晶球霊視)だった。直感的に面白そうと思い、その場で購入し、チェックした(詳しくは「科学・中世・魔女〜「ガチ魔女って普段何をしているんですか?」を読んで」参照)。

2024年に入り、三軒茶屋付近で行われた「竹倉史人さん「土偶を読む」お話会」に参加(「竹倉史人さん「土偶を読む」お話会に参加して」)。ヘイズ中村さんの本を編集された方と偶然出会い、今回の課題本を手にする機会に恵まれた。

私自身の知らない世界が書かれていたのですが、すごく地に足についた内容で興味深かったのみならず、巻末に実践できることがまとまっていたのが面白く、この読書会で取り上げる価値があるのではないかと思い、選書した。

2024年4月19日に開催予定です!

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