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【E#227】読書会を開催し、Clubhouseの「大塚家」を立ち上げて感じたこと〜安全な場を如何にして作るか?

こんにちは!東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

2021年2月18日(木)、渋谷駅から昭和通り沿いを恵比寿方面に向かって歩いている時、妻・亜希子と一緒にClubhouseのRoom「大塚家」を立ち上げた。

Clubhouseは、音声のソーシャルネットワーク(SNS)。
iPhone/iPadを利用している人で、友人から招待を受けると入会できる。
2021年1月末から、日本でも使えるようになり、有名人が入会していることから、爆発的に普及した。
オンラインでセミナーや会議ができるZOOMに近い感覚があるが「顔出し」しなくても使えるところがいい。
使い方については「Clubhouse〜音声のソーシャルネットワーク(SNS)の登場〜どのように活用し、出会いを広げていくか?」に詳しくまとめたが、
過去の経験から
1)比較的少人数(20人以内)のRoom
2)自分の専門外で、新しい考え方を持っている人
のRoomに入ると予想外の出会いがあって楽しい。
おかげで、Facebook/Instagram、Twitterのフォロワーがそれぞれ100名程度増えた。

最初に我々2人で散歩中に、ふと、Roomを立ち上げようと、2人で作った時、
「入りにくいだろうなぁ〜」
「誰も入ってこないだろうな〜」
と思いつつ、話していたら、何と!友人が入ってきて、最終的に7名になり、会話が弾んだ。

気を良くしてか(笑)、週3回のペースで、10回開催。
最大でスピーカーとオーディエンスを含め18名の方にお越しいただいているのがありがたい。

恵比寿で開催している「読書会」「タロット交流会」とClubhouseで運営している「大塚家」で注意しているのは、
1)安心・安全な場を心がける
2)参加者一人一人が発言できるように、主催者(ファシリテーター)がチェックする
3)主催者が、ネガティブ・ポジティブな視点があることを理解し、中庸を心がける
の3つ。どこまでできているかわからないが、理想を掲げながら、なるべく現実が理想に近づくようにという想いで開催している。

「1)安心・安全な場を心がける」
を心がけている理由は、
「ありのままの自分を表現する場を提供すること」
ことで
「よりその人の価値観を理解する」
ことを大切にしたいからだ。

帰国子女のため、英語と日本語を比較できる立場に恵まれており、親に感謝しなければ・・・と常々思っているが、
その視点から日本語を見ると、敬語・謙譲語・尊敬語があるように、人間関係の距離の取り方が洗練されている言語であり「年齢」や「肩書き」によって、上下関係や、先生・生徒の関係が生まれやすい。
ありのままの自分を表現するためには、対等で同じ目線で話すことが求められる。
そこで、
1)主催者(ファシリテーター)が参加者と同じ目線になるように、時には目線を落としていくこと
2)何をいってもOKの場、必要に応じて、助けを求めても大丈夫な、安全・安心な環境を整える
ことを心がけている。

ここに面白い調査結果がある。
ITの最大手のGoogle社が社内の生産性を高めるために必要な要素は何か?社内で調査を行った(’The five keys to a successful Google team‘参照)。
その結果、チームの生産性を上げていくために以下の5つの要素がわかった。
1)心理的安全性(Psychological Safety)(チームメンバーがリスクを取ることに対し、安全であると感じ、お互いに弱いところを曝け出すことができる)
2)相互信頼(Dependability)(チームメンバーに対し、時間内に仕上げ、仕事に対して高いクオリティを求める)
3)構造と明確さ(Structure and Clarity)(チームメンバーに役割、計画、目的が明確になっている)
4)仕事の意義(Meaning of Work)(チームメンバーにとって、個人的に仕事に意味を見出している)
5)仕事のインパクト(Impact of Work)(自分の仕事に意味があり、変化を生み出すと考えている)
驚くべきことに、その中でも最も大事だったのは、「心理的安全性」で、他の4つの土台になるというのだ。
これだけ重要であるからには、大切にしなければと思う気持ちがある。

さて、Clubhouseの色々なRoomを伺って、ここは雰囲気がいいなぁと思う場は、やはり「安全に感じる場」で、
1)定期的に、Roomの主旨を説明している(→新しく入ってこれるような工夫)
2)「ありがとう」の言葉を頻繁に使っている
3)物事に優劣をつけない
のような工夫がされている。特に、3)の物事に優劣をつけなく、自分がジャッジされていないことを体感すると、あるがままの状態で発言しやすい。

「2)参加者一人一人が発言できるように、主催者(ファシリテーター)がチェックする」は、「読書会」を開催している際に、大切にしている考えだ。
今まで、読書会を月1回、合計27回開催してみて、参加者全員が発言すると、必ず満足度の高い会になることを実感している。
全員が発言するために、必ず、会の最初に自己紹介を入れ、4〜5名で最低でも1時間をかけて行う。そうすると、不思議と場が温まるだけではなく、自己紹介の中で、読書会で取り上げる本の内容も入ってくる。

「3)主催者が、ネガティブ・ポジティブな視点があることを理解し、中庸を心がける」は、clubhouseで感じることとして、自分で注意していきたいことだ。
Google検索して調べたり、Twitter/Facebookのタイムラインを定期的に見ると「偏った意見」しか入ってこなくなる傾向がある。

なぜならば、
新聞、テレビなどの既存メディアは、できる限りの嘘を排除してニュースを提供しているから、建前では、情報として信じることができる。
一方で、WEB上では、ファクトチェックされない大量の情報が流れる。情報を整理するため、Google、Facebook、Twitterを使って検索していくが、これらはプラットフォーム会社であり、自社を通じて提供される情報の責任を負えない。そのため、真偽を一人一人が確認する必要がある。
厄介なのは、Google、FacebookやTwitterは、広告履歴をフォローして、個人の興味や好みをそった検索結果や広告内容に着目。ユーザーは自分の興味の情報が優先的に入ってくる。更に、ユーザーの注意を上げるため、真偽関係なく、インパクトの高いニュースが優先的に流れ得る仕組みになっている。

GoogleやFacebook、Twitterを使いすぎてしまうと偏った情報により
「どちらが正しく、どちらが間違っている」
になっていくように思う。
大事なのは、
それぞれの視点(ネガティブ・ポジティブ)があり、各々が判断軸を尊重し、各個人が「納得解」が得られることだ。
「大塚家」や「読書会」では、このような視点で運営できればと考えている。
そのために主催者が中庸になり、更に、同じ内容の食事をすることで、不思議と場が整っていく。

今年の後半から「オンラインサロン」の提供も考えているので、コミュニティ作りをしていく上でも、Clubhouseや恵比寿のサロンで開催するイベントで試行錯誤しながら、自分なりの場づくりを確立していきたい。

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