【N#61】「水素点滴」の治療を受け終えて〜BAPとdROMsテスト検査と今後の方向について
こんにちは!東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。
2021年3月2日(火)の午前10時からナチュラルアートクリニックの院長の御川安仁(みかわやすひと)先生(以下御川先生)へ。
2021年1月26日(火)から「水素点滴(硫酸マグネシウム入り)」を、3月2日(火)まで合計、月5回受けた。
現代の病気や老化が、活性酸素(ヒドロキシラジカル)によって引き起こすことがわかっている。人間を含めた動物、植物の優れているところは、活性酸素除去物質として、SOD(活性酸素除去酵素)、尿酸やグルタチオン等が備わっているので(「抗酸化力」という言い方もある)、うまく対処することができる。
活性除去物質として注目されているのが「水素」だ。
ただ、本当に効果があるかについては、報告も様々。「「水素点滴」の治療を受ける〜アトピー性皮膚炎治療の一環として〜BAPとdROMsテストで検証」に詳しく書いた。
「果たして本当に効果があるのか?」
水素点滴を受けた前後で「酸化ストレス」と「抗酸化力」がよくなったかどうか、血液検査(BAP/dROM検査)を行うことでみる。
参考に、
BAP(Biological Anti-oxidant Potential)検査は、血液の中の血漿成分にどれだけ「抗酸化力」があるかを測定する。
dROM(Reactive Oxygen Metabolites)検査は、「体内にある活性酸素がどれだけ身体を酸化させるか」=「酸化ストレス」を測定する。
となっている。
理想は、抗酸化力>酸化ストレスになっていることだが・・・
スタート時点での、BAP/dROM検査の結果は、何と「Dマイナス」!
「Cマイナス」だと、糖尿病がかかっている人。
「Dマイナス」だと、がんにかかっている人。
等々、相当深刻らしい。
さて、水素点滴を5回受けていたが、毎回違った感覚があり、共通したこととして、背骨が伸びたように感じたことや、仙骨の近辺が緩んだ感覚があった。いわば内臓が緩んだような感じ方で、ロルフィングを受けた時と似たようなものだった。
「これは期待できそう!」
と感じていたが、5回を受けた後の血液検査を見ると・・・
抗酸化力は改善(「不足」から「ボーダーライン」)したが、酸化ストレスとは「強度」から「かなり強度」へ少し悪化した。
水素点滴の効果は、悪性活性酸素を除去し、効果が4〜5日持続するとのこと。その理屈から考えて月5回を設定。
抗酸化力には影響があったが、酸化ストレスにはあまり影響を与えないこともわかった。
昨年の同時期に、漢方を使ってアトピー性皮膚炎の治療を行なったが、どんどん悪化。皮膚がただれてしまった。
それに比べると、今年は、症状は出ているものの、それほど悪化したようには感じられない。
ビタミンA、ビタミンCと亜鉛で、痒みが出たとしても、皮膚が再生する能力が高まっているのではないかと体感している。特に、身体の要求度が非常に高いのは、ビタミンC。
ビタミンCは、腸が緩むまで(英語でVowel Toleranceという)、1-3gを間隔を取りながら取り続けるのだが、通常5g程度で腸が緩むのだが、インフルエンザや風邪の症状が出る時に必要な合計量(20g)をとっても充分ではなく、いくらとってもビタミンCが足りない感覚があった。
今後、栄養クリニックでビタミンCと抗酸化作用があるグルタチオンが混ざった点滴を試してみるのもいいかもと思っている。
参考に、
アシュワガンダ(ハーブの一種)
ビタミンA、B群、C、D3、E、K
亜鉛、マグネシウム
CoQ10の還元型、オメガ3
と
腸内環境を整えるため
・善玉菌(ビフィズス菌、乳酸菌、酪酸菌)
・Lーグルタミン
をサプリとして取っている。
サプリに何を期待しているのか?
については「腸内環境を整えるステップへ〜リーキーガット症候群とは何か?」に詳しく書いた。
ご興味がありましたら、ぜひとも参考にしていただきたい。
現状として、水素点滴を5回受ける前後で、
外敵が入ってきた時に一番最初に働く自然免疫の変化を見ると、
好中球(70.2%→65.9%)
好塩基球(4.8%→7.2%)
好酸球(0.2%→0.7%)
と全体的に見るとが増えている。
一方で、
リンパ球(21.7%→19.7%)
が減っているのが気になる。
血液検査から見ても、アレルギー症状が出ていることがわかる。
そういえば、アトピー性皮膚炎の症状が出ると、保湿が重要になるが、シャワーや入浴後に無印良品の「ホホバオイル」を使っていて、効果を実感している。冬場は、加湿器も導入していて、その結果として症状が緩和している可能性がある。
いずれにせよ、昨年の10月頃から取り組み始めてから半年近く。栄養療法は時間がかかるものであり1年を見る必要があると思う。
どのように変化していくのか、引き続きみていきたい。
次回は、2021年4月13日にナチュラル・アート・クリニックに伺い、経過によってはハーブを使った腸内細菌を整えるための「除菌」が始まる予定だ。どのように行われるのかを含め、ブログに紹介できればと思っている。
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過去の取り組みについては、下記の記事をチェックしてください!
「御川先生の診察と血液検査〜アレルギー性皮膚炎の治療の再開」(1回目の診察)
「分子整合栄養医学って何であり、どのように発展してきたのか?〜歴史からみる」
「血液検査から何がわかるのか?〜腸内細菌の環境、蛋白質・脂質がどのように身体内で利用されているのか?神経伝達物質はどうか?を含め」(2回目の診察)
「細胞のエネルギー代謝の働きを高めるステップ1から、次の腸内環境を整えるステップ2へ」(3回目の診察)
「腸内環境を整えるステップへ〜リーキーガット症候群とは何か?〜何に取り組んでいるのか?」(3回目の診察から1週間後)
「「水素点滴」の治療を受ける〜アトピー性皮膚炎治療の一環として〜BAPとdROMsテストで検証」(水素点滴を5回受ける)