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【B#85】2018年を迎えて(2)〜世の中への貢献+心を磨くこと

2018年正月を迎えて、2017年を振り返りつつ(「旧年の振り返り:集客とマインドのリセットについて」参照)、本年に向けてどのような目標で一年を過ごすのか?考えている最中だ。

2017年は、料理イベント、人の話の聞き方講座、外部講師を招いたセミナーや読書会等、2017年は様々なイベントを開催し、集客や価格設定に関して一から学ばさせていただいたように思う。
製薬会社に勤めていた時代、マーケティング部門に所属。売上をあげるための仕組みづくりに携わった。数値目標を通じて毎月売上目標を追うということを行っていたのだが、主に使っていたのは、論理的思考を含めた左脳だった。
個人事業主として活動していく中、当初は論理的思考を含めた左脳を使った事業計画で物事を進めていったのだが、数字ばかりを追う事で逆に数値目標から遠ざかっていた。
そこで、事業について見直すことを余儀なくされた。

野口嘉則の「3つの真実」には以下のことが書かれている。
「商売において、事業において、一番大切なのこと。それは世の中に貢献することじゃよ」
「それは、まず従業員に幸せになってもらうこと。そして客、取引先など、事業に関わる全ての人たちに喜んでもらうこと。これを徹底的に実践することじゃ。
自分の事業から幸せな人の輪が広がっていけば、これこそが世の中への大きな貢献となる。幸せな社会の土台ができるじゃからな。この基本を忘れて成長ばかりを追い求める企業は、長期的に見れば、いずれ不安定になるのじゃ」
この本をきっかけとして、数字で物事を見るのではなく、
「世への貢献」とは何か?
という視点で、どのようにしたら周囲の人たちを幸せにできるのか?見直すようになった。
現在、できるだけ自分ではなく、専門性が問われるところ(ホームページや確定申告、10回を終えた方へのプレゼント等)は人に依頼=外注という形を取らせていただいている。これも結局は、「感謝」の循環であり、「世の中への貢献」だと思っている。
こういった考え方=マインドは非常に重要だと思うのだが、やはり、「善いことを行うこと」が大事。
そのためには「善い」心について知る必要がある。
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心については、稲盛和夫さん(以下稲盛さん)の「生き方〜人間として一番大切なこと」が詳しい。
稲盛さんによると、人間の心は多重構造を取っており、同心円状にいくつかの層をなしているという。
1)知性:後天的に身につけた知識や論理
2)感性:五感や感情などの精神作用を司る心
3)本能:肉体を維持するための欲望など
4)魂:真我が現世での経験や業(ごう)をまとったもの
5)真我:心の中心にあって核をなすもの。真・善・美に満ちている

「真我」というのは、仏性そのもの、宇宙を宇宙たらしめている叡智そのもの。その外に「魂」がある。「真我」が裸身とすると、魂は衣服に相当。魂には、経験した思い、意識や経験が全て蓄積。何度も生まれ変わる間に積み重ねてきた「業(ごう)」=「カルマ」が含まれている。
その外に、本能、感性、知性が続くのだが、座禅やヨガ(ここには瞑想も含む)の修行は心の外から内側に向かって、レンズを磨くように外側の壁を次々と磨き落としていく試みである。
そうやって「真我」にたどり着くことで、全ての真理を理解し、仏の智慧を得ることができ、最終的に「世のため人のため」に尽くす生き方=「善い」心、考え方で人生を歩むことができるようになる。

そのために、以下の6つの精進を心を磨く指針として見るといいという。
1)誰にでも負けない努力をする
2)謙虚にして驕らず
3)反省ある日々を送る
4)生きていることに感謝する
5)善行、利他行を積む
6)感性的な悩みをしない
稲盛さんは、宇宙には一瞬たりとも停滞することなく、全てのものを生成発展させてやまない、「意志の力」というものがあり、「善き方向」に導くという。上記の考え方を実践することで「真我」すなわち、本コラムで度々触れているように「大いなる叡智」に調和するような生き方に自ずとなっていく(「大いなる叡智」については、「宇宙の根っこにつながる生き方〜「大いなる叡智」と「物理学」+「心理学」との関連性」参照)。
そういった意味で、心の磨き方を知り、「世への貢献」の大切さを知ることで、結果的に数字がついてくるという思想を知ることで、個人事業主として長期に渡って活動でき、ビジネスとして発展していくのではないかと捉えている。
是非とも、2018年は、
「どのような形で世に貢献していくのか?」
という視点を忘れずに、心を磨いていければと思っている。

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