【B#139】第55回・読書会の開催の報告〜坂村真民著「詩集・宇宙のまなざし」
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はじめに
こんにちは!東京・渋谷でロルフィング・セッションと脳科学から栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。
2023年7月21日(金)、午後7時より55回目の読書会を開催した。今回の読書会の参加メンバーは新規参加者1名を加え3名だった。
坂村真民さんとの出会いまで〜雑誌選択から現代の覚者たち
今回の課題本は、坂村真民さんの「詩集・宇宙のまなざし」(サンマーク出版)。坂村真民さんの本は、第10回の「念ずれば花ひらく」(2018年8月21日開催)、第27回「2度とない人生だから」(2021年3月12日開催)に次いで3冊目になる。
真民さんとの出会いは、2001年まで遡ることができる。私の父が愛読していた伝記作家の小島直紀さんが購読雑誌「選択」で連載を持っていた。小島さんが、その連載記事で、「現代の覚者たち」(致知出版社)から引用された言葉が紹介され、衝撃を受けた。
例えば、
「本当に偉大だなと思う人には、みな平凡さがある。平凡に鍛えて、偉大にしている。そう思うのです」
「人を育てる秘訣。ほめること。だが、やっぱりほめ方というのは、やっぱり、自ら鍛えた人でないとだめですね」
等。
「現代の覚者たち」には、教育者の森信三さん、詩人の坂村真民さんを含め7名の方が登場。短いインタビューや対談などが入っていた。その中に、坂村真民さんのインタビューが掲載され、毎月4ページの「詩国」を発刊していること(当時300号、一度も休んだことがなく、なんと25年!!)、それを郵送で送っていたこと。作詩に対する想い、深夜に起床して太陽からエネルギーを得ること、等。すごい人だなぁ、という印象があった。
やがて、真民さんの「詩集・年ずれば花ひらく(サンマーク出版)」を入手。時々、真民さんの詩を読み、励まされながら、人生を送るようになる。まさか、サンマーク出版の斎藤りゅう哉さんが編集を手がけたものとは全く気づかず。2015年11月にご縁があり、りゅう哉さんと出会い、幸運なことに懇意にさせていただいた。
斎藤りゅう哉さんとの出会いから真民さんの伝記まで
りゅう哉さんの所有する「祈りの詩人 坂村真民 「詩魂」(DVD)」を拝見したり、神渡良平さんによる真民さんの伝記「祈りの詩人・坂村真民の風光・自分の花を咲かせよう」をご紹介いただく幸運に恵まれる。
「祈りの詩人・坂村真民の風光・自分の花を咲かせよう」によると、りゅう哉さんと真民さんとの出会いは、1996年12月に雑誌「evah」(エヴァ、1997年1月・サンマーク出版)に掲載された「生き方発見シリーズ3・魂の詩人坂村真民」の文にりゅう哉さんが注目し、当時の編集長の植木宣隆さんにお企画書を上げ、真民さんの詩集を出しましょうと、提案。企画書の承認後、りゅう哉さんと植木さんが真民さんのご自宅を訪問することになった。
ところが、真民さんは
「詩集はあまり売れないので、御社に迷惑をかけてしまっては申し訳ない」
と断る。お二人は、決して諦めず、粘り強く、出版意図を説明。1年後にの1998年3月22日に真民さんから以下の手紙が到着する。
「昨夜11時頃、啓示のように、詩集を出版してもらったらどうかと響きました。八字十音の真言をもっと多くの人、特にこれからの日本を背負い、活躍してゆく若い人たちに知ってもらい、念じてもらおうと思います」
最終的に、詩の選定に入り、最初の「念ずれば花ひらく」の出版へと漕ぎ着けたそうだ。この本だけでなく、実際にりゅう哉さんからエピソードを伺うと臨場感があり、こちらまで心が温かくなるような気持ちになった。
またDVDも拝見した時、単に内容が入ってくるのではなく、真民さんのエネルギーみたいなものを感じることができた。
真民さんの詩集を囲んだ読書会
今回は、3名の参加者とともに真民さんの詩集について話し合う。いつものように、妻・亜希子の料理を提供しつつ、それぞれ好んだ詩を紹介していった。真民さんがどのような気持ちで詩を作ったのか?を含め追体験することができたと思う。
次回の課題本
次回の課題本は、谷川俊太郎さんと加藤俊朗さんによる「新版・呼吸の本」。
ご縁があったのか、今から11年半前(2012年10月14日)に北鎌倉から徒歩圏内で開催された「加藤俊朗先生と谷川俊太郎先輩とわたしたち」というイベントに参加した。その時に、課題本の著者の二人にお会いする機会に恵まれた(当時、体験した模様については、「心をリセットする〜呼吸の教室に参加して」に書いた)。
身体は目に見えるもので、心は目に見えない。そのため、心はおろそかになりがち。呼吸は、単純に吐く、吸うのみならず、使い方によって、心をきれいにすることができるとのこと。そして、きれいにすることで、より潜在意識に働きかけ、身体に影響を及ぼすことができるといった話を伺った後、どのように呼吸を整えたらいいのか?についての説明があり、興味深かった。
あれから11年半。読書会で、加藤俊朗さんの呼吸の話が話題になり、このタイミングで扱うのが適切だと思い、取り上げることにした。次回、呼吸とスピリチュアルの関係を含め、深掘りできればと考えている。