【N#108】「デュピクセント」①〜2週間に一回の注射剤の使用開始〜栄養療法開始から1年10ヶ月
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はじめに
こんにちは!東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。
20代後半にアトピー性皮膚炎を発症〜20年間取り組む
20代の後半、東京大学の大学院生の頃にアトピー性皮膚炎を発症。
西洋医学、東洋医学を含め、さまざまな治療法を20年間取り組む中、
現在は、妻・亜希子が医療書記を務めているナチュラルアートクリニックの御川安仁先生の下で治療を進めている。
教科書通りに治療が進まない現状があるが、徐々にアレルギーの症状が改善の方向に進んでいる。
分子栄養学の治療の手順〜栄養を整える→腸内環境を整える→有害重金属の排泄
治療の手順としては、
1)細胞の発電所と呼ばれるミトコンドリアが働けるように、関係する回路(TCA回路、電子伝達系)を回していく(約2ヶ月間、2020年11月〜2021年1月)
2)腸内環境を整える(1):腸内細菌(プロバイオテイックス、酪酸菌、乳酸菌、ビフィズス菌)を補い、腸内壁を整えるL-グルタミンを取り入れる(約3ヶ月間、2021年1月〜4月)
3)腸内環境を整える(2):腸内細菌の中で有害と言われている、真菌(カンジダ)や細菌(クロストリジウム)を抗真菌薬とハーブ(抗菌薬)で除菌する(約3〜6ヶ月間、2021年5月〜2021年10月)
4)有害ミネラル(重金属)の解毒・排出:重金属除去:水銀、カドニウム等の重金属を身体から除く作業(約3ヶ月間、2021年10月〜11月)
の4つのステップで行なっている。
詳しくは「栄養療法開始から1年7ヶ月〜自律神経のバランス(白血球数の割合)+ホモシスティンの改善」をご参考にしていただければと思う。
アレルギー症状緩和のための治療(ステロイドを中心)
さて、並行して、アレルギー症状を緩和するため、
・外用ステロイド
・タクロリムス製剤(プロトピック)
・JAK3阻害薬(コレクチム)
を併用している。
20代の後半、東京大学の大学院生の頃にアトピー性皮膚炎を発症したと同時にステロイド軟膏を使用開始。
2011年から2016年までの5年間脱ステロイドに成功したが、それ以外を除き、お世話になっている。
一時、プロトピックも使っていたが、火照りが強過ぎて、相性が合わないこともわかって、以後使っていない。
また、今年から、コレクチムの使用を開始。ステロイドに代わる治療薬として期待したが、持続的に使うのには
適してないこともわかった。
御川先生の栄養治療において大事なのは、炎症を抑えること。
実際、一通り分子栄養学の治療を行ったが、炎症を抑制するのが不十分だったことも判明。
このため、炎症を抑えるのをより意識しながら、進めている。
盆期間に新しい皮膚科のクリニックへ〜デュピクセントの使用開始
昨年から通院してた皮膚科がちょうどお盆休み。
ステロイド剤も切れたので、ステロイド剤の処方してもらおうと、盆期間に空いている医療機関を検索。
妻からのお勧めもあり、代官山のマイコホリスティックスキンクリニックに伺うことになった。
院長の山崎まいこ先生は、御川先生の栄養学を受けたこともあり、分子栄養学も詳しい。
2022年8月16日に初診した際、自分の過去の診察データを紹介する中、新薬が話題になった。
2週間に1回皮下に注射のデュピクセントで、
アトピー性皮膚炎の「炎症」「かゆみ」「バリア機能低下」
の3つに対して症状を緩和する効果が期待される。
薬の値段(薬価)は高いが、2022年8月に薬価改定があり、安くなったらしい。
ということは、保険診療内で投薬が可能だということ。
まいこ先生から勧められたこともあり、私もチャレンジしてみようと決断。
使用前の皮膚症状の全身写真を撮った上で、8月18日から1回目の注射を開始した。
初回ということもあり、デュピクセントに関する詳しく説明した動画を見ながら、アナフィラキシー反応が出るかをチェック。反応も出ることなく、注射の痛みもなかったので、幸先のいい形で終わった。
初回が2本の皮下注射で、2週間ごとに1本注射を継続して行うことになりそうだが、
自己注射も可能とのこと。
まとめ
注射してから、1日が経過。
痒みが30%まで低下。効果がてきめんに出る患者は全身の痒みが低下するとのこと。
これは大いに期待できそう。
ステロイドと併用しながら、どこまで
アレルギー症状が寛解していくか・・・。
どこまで、栄養療法が効果を示すか?
楽しみながら経過観察していきたい。