【W#115】アテネ(1)〜市内観光と五輪
旅もいよいよアテネへ。
ミュンヘンから飛行機で2時間近くで訪れることが可能。ドイツと同じシェンゲン協定国とユーロ圏ということでパスポートを一度も提示することなく、通算で37カ国目(昨年の7月からは20カ国目)に入国した。
2泊3日(2015年3月6日〜8日)の日程でアテネを見ることにしたが、日程的にはこれで十分に遺跡を回ることができる。今回本コラムでは2回に分けてアテネの市内模様について触れたい。
アテネ空港から到着した際、アテネ市内へはタクシー(50ユーロ近く)、帰路はバス(5ユーロ)(バスはSyntagma SquareからX95バス)を利用した。
行きはあまり調べるのが面倒だったので、だいたいタクシーを使うのだが、ギリシャはボッタクリされる心配がなかった。
今回は、日本よりサントリーニ島へ訪れている日本の友人と最後にアテネ合流できた、というおまけつき。ベルリンに行った際にも日本の友人と一緒に行動したので、誰かと一緒だとお互いに楽しめるのがいい。いろいろと情報交換ができた。
最近、ヨーロッパの各都市を訪れる際に利用するのがHop in Hop offのバス。アテネの場合には22ユーロ(インターネットで申し込めば20ユーロ)で2日間利用することができる。私は赤色のバスを使ったが、アテネ市内とピラウス港付近の双方を全て網羅していているところがよく、市内を満喫できた。
さて、アテネを訪れての第一印象は、落書きが多い、少々街が汚い、ビルの建物の空き部屋が多いということ。しかも、人通りがあまりないところは、治安が悪い雰囲気が伝わってくる。
例えば、自分自身が宿泊した宿は、タクシーの運転手によると中国の資本が入りチャイナタウン化しているという。その治安があまり良くないので、注意したほうがいいと忠告を受けた。これはギリシャの隣国であるトルコのイスタンブールではほとんど感じることがなかったので、2010年に発生したギリシャ経済危機の影響が出ているのかもしれない。
また、店の看板は意外とギリシャ語で書かれたものが少なく英語表記が目立つ。特に観光の店が集中する店では、ギリシャ語で英語の併記が目立つ。ギリシャの国内の人たちは利用しないんだろうか?という疑問がわいた。
次に印象に残ったのが、教会が観光地のど真ん中にあり(例えば、Syntagma Squareの真ん中にある教会)、フランスやドイツのゴシック様式の建物に比べたら、質素で小さい。
ギリシャといえばオリンピック発祥の地。2004年アテネで開催されたオリンピックのスタジアム及び第一回のアテネオリンピックで使われた大理石で作られたスタジアムまで残っている。
第一回目のオリンピック開催の際のスタジアムは昔からのものを転用しており、遺跡の一つ。スタジアムの左側には地下道があり、そこを通ると博物館が現れる。
歴代のオリンピック開催国のポスターと聖火リレーで使われたトーチが展示されている。1964年の東京オリンピックのものが下記の写真。
また陸上競技場にはオリンピック開催地が大理石の板に刻印されている。
スタジアムを上がると、有名なパルテノン宮殿がそびえ立っている。過去にローマを訪れた際に感じた街の印象と非常に近いものを感じた。
次にアテネ市内にある遺跡やアテネの海の玄関口であるピラウス港近辺について触れたい。