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【N#151】健康寿命は、10年後、どう生きたいのか?によって決まる

はじめに

こんにちは!東京・渋谷でロルフィング・セッションを提供し、脳科学を活用して健康寿命を延ばす方法を発信中の大塚英文です。

人生100年時代を迎え、定年も延びそうな時代。どのようにして、若さ、健康を保ちつつ、「健康寿命」を延ばして行くのか?海外を中心に話題になっており、「長寿(Longevity)」は一つのキーワードになっている。

健康寿命については、運動(筋トレ、ヨガ、ピラティス、ストレッチ)、食事(糖質制限、マクロビ、分子栄養学)、睡眠、ストレス解消(瞑想)など、手段(方法論)に偏る傾向が強いが、その前に大事なことがある。
「どのように生きて、人生を全うするか」
という視点だ。

今回は、この視点から「長寿」について考えてみたい。

9つの健康と長寿のルールとは?

「長寿」については、ジャーナリストのダン・ビュートナーの「ブルーゾーン:世界の100歳人(センテナリアン)に学ぶ健康と長寿の9つのルール」に詳しくまとまっているので、ご興味のある方はチェックください!

この本には、100歳人が多く暮らす長寿の地域をブルーゾーンと呼び、同定された5箇所を取材。
以下の9つの健康と長寿のルールを紹介している。
1)適度な運動を続ける 2)はっきりとした目的を持つ 3)人生をスローダウンすること 4)腹八分で摂取カロリーを抑える
5)植物性食品を食べる 6)適度な赤ワインを飲むこと 7)人と繋がること 8)家族を最優先させること
9)信仰心を持つこと

予想できる内容とはいえ、実践するとなると、どれをやったらいいのか?わからないくなるのではないでしょうか?
それよりも、以下のことを考えてみるといいかもしれません。

10〜20年後、どう生きたいのか?

10~20年後を想像してみてください。

今と同じように、身体を動かすことができ、頭を使って集中力を維持し、仕事を行なっていたいと思いませんか?
身体を動かすをより具体化すると、

1)鉄棒にぶら下がり何秒持続できるか?
2)10キロの荷物を持ち上げる
3)缶詰の蓋をあける
4)縄跳びを30回行う
5)腕立て伏せを15回行う
6)旅行先で自分の荷物を持つ

40代で可能であったとしても、何もしないと、年に1%程度筋肉量は減少していく。そう考えると、10年、20年後になっているとこれらが、できなくなる可能性がある。

脳の働きへの影響として〜脳卒中、心筋梗塞、抗がん治療

頭を使って集中力に関しては、脳卒中や心筋梗塞のような心血管の病気にかかってしまうと、血流に大きな影響を及ぼす脳の働きが弱まっていく。さらにいうと、がんにかかってしまい「抗がん治療」を行うと、脳の最も大事な認知機能の低下が起こるリスクが高まるだけではなく、もの忘れしやすい、集中力が続かない、同時に複数のことができない、仕事に時間がかかる、適切な言葉が使えない、判断力が低下するといったことが起きてしまう。

このように
「どのように生きていくのか?」
の具体化ができると、何を学び、自分の生活の中で実践したらいいのか?理解できると思う。

我々の多くは、心臓病、脳卒中、神経疾患、がん、糖尿病を含めた代謝疾患で亡くなる。これらの病気の特徴は、ゆっくりと病気が進行し、生活習慣によって発症する病気であることだ。最近明らかになりつつあるのが、「老化」によって進行すること。老化は病気であるという認識が高まっていることだ。

一方で、世界中では、「老化」よりも、病気を治す方に、力点が置かれている。例えば、米国では、毎年研究費として、心血管疾患に数億ドル使われているが、一つ残らず、心疾患を良くしたとしても、平均寿命は1.5年延ばせるにすぎない。がんも、2.1年程度だ。なぜならばそれ以外の原因となる疾患を発症する可能性が高いのだ。つまり、現在の戦略では、病気を一つずつ治療しても寿命は伸びないのだ。

そして、老化とは、当たり前のことができなくなるということでもあるのだ。

まとめ

今回は、長寿を考える際に、手段よりも大事なことについてお話しさせていただいた。
長寿に関しては、セミナーを提供中です。ご興味がありましたら「健康寿命を延ばす秘訣は?〜運動・食事・睡眠の前にできること」をチェックください。

少しでもこの投稿が役立つことを願っています。

 

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