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【N#152】老化はどのように進むか?〜筋肉、心臓、腎臓を例に

はじめに

こんにちは!東京・渋谷でロルフィング・セッションを提供し、脳科学を活用して健康寿命を延ばす方法を発信中の大塚英文です。

人生100年時代を迎え、定年も延びそうな時代。どのようにして、若さ、健康を保ちつつ、「健康寿命」を延ばして行くのか?海外を中心に話題になっており、「長寿(Longevity)」は一つのキーワードになっている。

健康寿命については、運動(筋トレ、ヨガ、ピラティス、ストレッチ)、食事(糖質制限、マクロビ、分子栄養学)、睡眠、ストレス解消(瞑想)を行う前に、
「どのように生きて、人生を全うするか」
を考えることが大切。その点について「健康寿命は、10年後、どう生きたいのか?によって決まる」にまとめた。

厚生労働省の「令和4年(2022)人口動態統計月報年計(概数)の概況」(上図参照)によると、我々の6割はがん、心疾患、脳血管疾患、老衰で亡くなる。これらの病気の特徴は、ゆっくりと病気が進行し、生活習慣によって発症する病気であることだ。最近明らかになりつつあるのが、これらの疾患は、「老化」という共通因子によって進行するということであり「老化」=「病気」であるという認識が高まっている。

では、共通因子である「老化」は、どのように進行するのか?筋肉、心臓、腎臓の3つの内臓を例に、老化との関係についてまとめたい。

筋肉量と老化との関係〜免疫低下、創傷治癒の低下、肺炎リスク等

「老化」の特徴の一つは、内臓が徐々に「硬く」「小さく」なっていくこと。

筋肉は、人間の中でも40%を占める最も大きな内臓と言われているが、40代以降、筋肉量が1%、筋力(一度に発揮できる力)が2-4%、持続的な筋力(スピードを加味した筋力)が8-10%、毎年低下していくことがわかっている(主に速筋線維と呼ばれる筋肉が落ちていく)。

実際、壮年者(36~59歳)の平均歩行速度(1.35m/s)、高齢者(60~74歳)は同(1.27m/s)、75歳以上は、同(1.03m/s)と、歩行速度が減少していく。

一見、筋肉量の低下が何も問題がないかのように見えるが、筋肉量が低下することで、40-50%の全死亡率のリスク上昇につながり、筋肉の強さを含めると、200%、メタボリック症候群と合わせると、300%のリスク上昇が認められるという(4,500症例の10年の観察研究から明らかになっている)。

筋肉量が低下することをサルコペニアと呼ばれる。
驚くべきことに、
1)筋肉量が10%減少:免疫力低下
2)同20%減少:創傷治療が遅延
3)同30%減少:肺炎のリスクが上昇
4)同40%減少:死亡リスクが高まる
が知られているのだ。

食事・栄養・食事よりも運動のほうが、心疾患、糖尿病、脳卒中に対する死亡リスクを低下させることも明らかになっている。現に、運動は、心臓を強化し、心血管の循環を維持、ミトコンドリアの健康維持に繋がり、免疫系の強化、骨の強化、筋肉量の増加につながることが知られている。

心臓と老化との関係〜不整脈、狭心症、心筋梗塞

心臓は血液のポンプ、握り拳の大きさで平均の重さは350g、一生の間に30億回以上拍動する。血管を全て繋ぎ合わせると世界2周半(10,000km)にも及ぶ巨大なシステムを作っている。

老化に伴って、心臓が硬くなり、不整脈のリスクが高まるが、血管も硬くなる。特に注目されるのが、動脈。糖脈の血管が硬くなって「弾力性」が失われた状態には、アテローム動脈硬化、細動脈硬化、中膜動脈硬化が知られている。

アテローム動脈硬化とは、大動脈(太い動脈)等に粥腫(じゅくしゅ、アテローム)ができて、動脈の弾力性が失い、血圧も上がる。細動脈硬化とは、脳、腎臓等の細い動脈が硬化してでき、脳や腎臓の病気のリスクが高まる。そして、中膜動脈硬化とは、動脈の中膜にカルシウムが沈着して起きてできるのだ。

日本の死因の15% を占める心疾患は、主にアテローム動脈硬化によって引き起こされることが明らかになりつつある。動脈の内膜に血中の善玉コレステロール(LDL)やApoB由来のリポ蛋白質が沈着、ドロドロのプラーク(粥状物質、アテローム)ができて、血管が狭くなる。結果的に「狭心症」が発症し、そのプラークが破裂し、血栓ができると、血管が詰まって心臓に負担がかかる、いわゆる心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすのだ。

腎臓と老化との関係〜赤血球、骨折リスク、老化の促進

腎臓は、赤血球を作る、血圧を調整する、尿を作る、ミネラルのバランス(骨に関わる)、ビタミンDを作る(骨に関わる)といった様々な役割を担う、重要な内臓だが、血液が十分に供給されないことで腎臓の細胞が死んでしまい、腎臓が萎縮して堅くなるため腎硬化症へと進むことが知られている。最終的に、慢性腎臓病・慢性腎不全と進行し、場合によっては人工透析の治療が必要な場合もある。

腎臓を失うと、骨折しやすい、高血圧になりやすい、ミネラルバランスが崩れる、食欲不振、むくみ、疲労感といった様々な症状が起きることがわかっているが、老化が促進することも明らかになっている。

まとめ

今回は、老化に伴い、身体の内臓で何が起きるのか?を中心にまとめさせていただいた。

これらを知った上で、どのように、身体内の内臓をいたわり、長寿へと結びつけていくのか?が重要になる。

特に、腎臓、心臓、筋肉と糖尿病(インスリン)、ストレス(コルチゾールを含めたホルモン)、性ホルモンのバランス、甲状腺ホルモンとの関係が深いことがわかっているので、今後、ブログにまとめていく予定だ。

少しでも、この投稿が役立つことを願っています。

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