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【Y#45】プラーナーヤーマ・連続講座(4)〜渋谷開催の初日

2015年10月22日(木)、斎藤素子さんを招きセッション・ルーム・ZEROにて、「プラーナーヤーマ実践クラス」を開催した際(【YogaコラムVol.22】参照)、2015年11月からプラーナーヤーマの連続講座を行うことについて書いた。2015年11月3日、4日、16日、28日の合計4日間の日程の初日(2015年11月3日)を迎えることができた。
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実は、2015年9月4日、5日に同連続講座が開催され、飛び入りで参加。1日目(9月4日)の模様は【YogaコラムVol.14】、2日目(9月5日)の模様は【YogaコラムVol.15】に書いたが、医師から見た科学的な見地からのヨガへのアプローチは、学んでみたいという気持ちにさせてくれた。
今までヨガについての学びはポーズ(アーサナ)が中心。マイソール東京でのアシュタンガ・ヴィンヤーサ・ヨガの実践やUnder the Light Yoga Schoolでティーチャー・トレーニングもそこに力点を置いて学んでいたのだが、パタンジャリ・ヨガの八支則(八支則については【YogaコラムVol.14】参照)から見ると、アーサナはその一部に過ぎない。瞑想や呼吸法=プラーナーヤーマを知ることは、アーサナに劣らず大切。瞑想についてはTaozenで学ぶことである一定の理解を得ることができたが、プラーナーヤーマは、まだまだ理解不足なところがあった。
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素子さんによると、パタンジャリ・ヨガの八支則は、外側ヨガと内側ヨガに分かれるという。外側ヨガというのは自分で実践できるもの、若しくは意思がないとできないもの。ヤマ、ニヤマ(人に対して、気をつけること)、アーサナ(姿勢、ポーズ)、プラーナーヤーマ(呼吸法)、プラッティヤーハーラ(感覚を収める、制感)。内側ヨガといういのは、意思がなくてもできるもの。該当するのは、プラッティヤーハーラ、ダーラナー、ディアーナン(瞑想)、サマーディ(瞑想の深まり、静寂、三昧)。
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注目すべきなのは、瞑想と違い、プラーナーヤーマは一定の手順に従えば実感伴ってできるようになること。瞑想は、「瞑想をするという意思があると瞑想をしていない」ということもあり、ある程度の準備が進んでいかないとできないといえる。
そのことから、プラーナーヤーマの学ぶ意義を強く実感。今回の開催となる。
参加者は再受講生を含め12名近く。
連続講座のクラスは、下記のスケジュールで行われる。
10時~12時 プラーナーヤーマ実践クラス①
13時~16時 レクチャー②
16時~17時 プラーナーヤーマ実践クラス③

実践を行ってから理論へと話を進めることで、より理解しやすいように組まれている。
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プラーナーヤーマは、サンスクリット語で「プラーナ」と「アヤーマ」の二つの単語かなることと、プラーナ=呼吸、生命のエネルギー、アヤーマ=延長する、止める。という意味を持つことで、
呼吸を延長すること、呼吸を止めること
の説明が始まった。このプラーナの意味についても、パタンジャリのヨガ・スートラやハタ・ヨガでどのようないいで用いられているのか?について教科書では触れられており、深く理解したい人にも学べるような内容になっているところが興味深い。
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なぜ、プラーナーヤーマを練習するのか?その意義についても、ヨガの目的である
「心(マインド)の働き(乱れた働き)の影響を超えていくこと」
から考えて、マインドに一番近い呼吸にアプローチすることで、マインドを整えていくことを説明していった。
ただ、プラーナーヤーマを練習するためには、準備のエクササイズが必須だという。
それは、マイソールクラスのアシュタンガ・ヴィンヤーサ・ヨガを実践していても、2年間練習している人に初めてプラーナーヤーマの方法論を説明していくということからもそのことはわかるのだが、今回素子さんから初めてその理屈の説明もあった。
それは、
「身体の不必要な緊張をとり、弛緩させる部分と緊張させる部分を自分の意思で自由にコントロールすること」
というのも、息を止めることにより二酸化炭素(呼吸は酸素を取り入れ二酸化炭素を排出する)の濃度を高め、身体(体腔)内の圧を高めることで、神経系に働きかけるテクニック。その際に、身体の緊張があると、必要以上に圧がかからないこともあり、本来の呼吸法の効果が得られないばかりか有害な作用が出るとのこと。
そこで準備のエクササイズが行われるという。
このように一つ一つ理論だって、説明が行われるのがいい。
初日は、準備のエクササイズと理論、最後にプラーナーヤーマの実践という順番で行っていった。
ロルフィングを実践していく上で、呼吸法の理解は学ぶのは重要に思う。次回は学んだこと=座学を中心にまとめていきたい。
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