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【B#98】第16回・読書会の開催の報告〜中村天風さんの「運命を拓く」を読む:心を整えることはどういう意味があるのか?

2017年11月に株式会社ビーウェルス代表・コンサルタントの渡辺優先生(以下優さん)による講演会「宇宙の根源を知り、魂でつながる仲間を作ろう会」(「「宇宙の根源を知り、魂でつながる仲間を作ろう会」〜渡辺優先生を囲む会を開催して」参照)を開催。

これがきっかけとなって、定期的に読書会を開催することを決定。
2017年12月22日に初めて開催した(「読書会の開催:価値観の似た仲間との出会いの場」参照)。
今回で16回目を迎え、恵比寿に引っ越してから2回目の読書会。

今回の課題本は、中村天風さん(以下天風さん)の「運命を拓く(ひらく)」。
稲盛和夫さんや本田宗一郎さんを含め様々な経営者に影響を及ぼし、
「ヨガ・瞑想の実践者として知られた天風さんがどのような人生を歩んできたのか?」
を含め考える機会となった。

まずは、本書の内容の一部を紹介する。
天風さんの人生は波乱万丈。中学3年の時、柔道試合の遺恨から、中学校と喧嘩しているうちに、相手の中学生を死亡させたと思ったら(正当防衛が認められ逮捕は免れる)、玄洋社の頭山満さんのボディガードを務めたり、日清戦争、日露戦争が起きる中で満州での軍事探偵(今でいうスパイ)として活動。この生活が過酷であったため、当時死病と呼ばれた結核にかかってしまう。

日本の名医に治療を受けたが病気が好転せず、世界各地(アメリカ、ヨーロッパ)で転々しながら、治療してくれる人を探すがなかなか見つからず。ヨーロッパを離れ、東京に帰る途中のエジプトのカイロでインド人のカリアッパ師と運命的な出会いを果たす。
天風さんは医学の知識を持っていたにも関わらず、なかなか結核を直すことができず、なまじ知識が邪魔したと言える。
結局は、虚心坦懐にカリアッパ師に飛び込むことで、復活。心の整え方を学ぶことで更生していく。

以前本コラム(「「宇宙にゆだねて人生を楽しむ」の関連本(2)〜「生き方」と「祈り」について」参照)で紹介した「大いなる叡智」に繋がることが人生の成功の秘訣になると書いた。
心を整えることで「大いなる叡智」に繋がる。いや、もともと、繋がることができるのに、日々の生活に追われ、マインドが曇ってしまうために、それを行うことができない。

天風さんによると、
人間、一人一人、宇宙を司る偉大な力を持つ宇宙霊(天風さんは「大いなる叡智」をこのように表現)を自由に交流することができ、その力を使うと万事思うまま成就できる。
しかも、それは身分や学問に関係なく人間であれば誰でも可能であると断言している。
天風さんが、インドで病を直そうと思った時に、
カリアッパ師に
「お前は世界一の幸せ者だなぁ」
と言われる。
「その意味が私にはわかりません」
と反発すると
「おい、よく考えてみろ、もっと奥を。苦しい病に虐げられながら死なずに生きているじゃないか。その生きているという荘厳な事実を、なぜ本当に幸せだと思わないのだ。苦しいとか、情けないとか思えるのも、生きていればこそではないか。生きているのは、造物主がまだ殺す意志がないから、守って下されているのだ。それを幸せと思わないのか。お前は罰当たりだ。」
と悟られる。

最終的に、
「人間は、宇宙の進化と向上に順応するために生まれてきたのだと思います」
の考えにたどり着く。
人間の背後には、人間は何を欲するにも、また何を人知れずに思うにも、その一切を現実の形として現そうと待ち構えている宇宙霊が控えている
こに気づいたことから、天風さんは、人生に孤独感を感じることなく、信念に基づいて生きられるようになったと語っている。
常に心を整え、信念に従い、積極的な思考や観念を描くことに努力し、それを宇宙霊の心に反映させ、これを見える形に変化させる。
心身統一法と名づけた方法を、様々な経営者に伝え、高度経済成長を支える経営者を育てていくことになる。

このような内容を踏まえ、今回の参加者5名とともに、食事を交えながら、天風さんの本について話し合った。
天風さんと稲盛さんとの関係を語ったり、量子力学と宇宙霊との関係、個人事業主として独立したばかりの方もいらしたので、私が過去にどのように集客をしてきたのか?
利己主義(売上に重きを置く)や目の前に囚われ過ぎると、なぜお客さんが遠ざかるのか?そして、利他主義(他人のために尽くす)となぜ、お客さんが戻ってくるのか?
助けていただきありがとうございますと唱えることや、ホ・オポノポノの祈り(ありがとう・ごめんなさい・許してください・愛していますを唱える)の効果、等。
瞑想やヨガは、心を整えることにつながることを含め、色々なことがシェアしたら、あっという間に3時間が過ぎ、タイムアップ。
今回も本を通じて学ぶことができた。
次回は、稲盛和夫さんの新刊を取り上げる予定だ。

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