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【B#94】第12回・読書会の開催の報告〜創造と論理:本の理解を深めることで、気づきの多い会となった。

2018年11月23日(金、祝)に読書会をサロン・ZEROで開催。

月一回のペースで今回で12回目。無事、1周年を迎えることができた。
前回は、稲盛和夫さんの「生き方〜人間として一番大切なこと」を取り上げ(「11回目の読書会:生き方〜価値観の共有+すさまじく思う+運命」参照)、ビーガン料理とともに参加者とともに親睦を深めることができた。

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今回の課題図書は、「内藤廣と若者たち〜人生を巡る18の対話」だ。

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私は年1回、テーマを決めて集中的に本を読むようにしているが(「テーマを決めて本を読むこと〜そのきっかけとなったこと」参照)、建築をテーマにしていた頃に出会った一冊だ。
東京大学の教授として教鞭に立った内藤廣さんが学生さんたちと対話している模様を収めた本で、話した内容をそのまままとめているので、臨場感があって面白いというイメージがあった。

主催者を含め参加者7人とともにカレーや地粉でできたパンを提供しつつ、会が開始。

いつも通り、自己紹介の質問と本から抜き出したキーワードをホワイトボードに記入。
自己紹介から会は始まった。
「〇〇時代、何をしたかったのか?」
という単純な質問に対して、答えも様々。
今の仕事に結びついている人もいれば、そうでない人もいたのだが、長続きしなく、別の道を歩んだ人、強力な才能に出会って諦めた人、などの意見も出た。

そして、本の内容へ。
一番印象に残ったのは、「論理と創造」をテーマにした時だった。
内藤廣さんは論理と創造について以下のことを言っている。
「論理がない創造はない。少なくとも建築においては。
ものごとをきわめて精緻に論理的に考えていくと、論理のとおりにならないところが必ず出てくる。そこに飛躍の可能性が生まれる。

だから、論理の骨格と精度が骨太できっちりしていればしているほど、既成の枠組みにはまりきらない飛躍が出てくるのだと思う」
私は、身体を整える仕事をしている。
一定の知識(解剖学、生化学、分子生物学、心理学)を身につけている。
しかし、一人一人、人は違うため、予想外のことが起きる。

例えば、
1)本の知識に当てはまらないことで身体が改善できたこと。
2)エネルギーワーク(ソースポイントセラピー、直傳靈氣)で予期せぬ形で整ったこと。
等が起こりうる。その際に、終わった後、どのようして解決していったのか?出来るだけ、言葉、理論で説明できるように考えるようにしている。
言い換えれば、
「右脳、直感で起きたことをあとで、左脳で検証する」
ことでもある。

科学の実験の世界でも似たことがある。
全ての実験は決められた手順(プロトコール)にそって行われるが、時々、自分の知識や枠組みでは収まらない、偶然なことが起きる。その時に、なぜ、そのようなことが起きるのか?検証していくことで、新しい発見につながっていく。

他の世界(参加者の中には、編集者、ナレーター、会社経営等、多士済々)でも似たような経験をシェアしていただき、引用した言葉の理解が深まったと思う。

他にも様々な意見が出て、あっという間の3時間が過ぎて会も午後11時半に終わった。

次回の課題図書は、梅棹忠夫さんの「梅棹忠夫・語る」。
生態学者で京都大学の霊長類学研究所を設立した今西錦司さんの門下生の一人。
国立民族学博物館の設立に関わり、1974年に初代館長に就任。自分の経験したことを重視する姿勢は、私が仕事を取り組む際に、学ぶことが多いので、参加者との話し合いを通じて、本書の理解が深まることを期待している。
年末最後の読書会も楽しみたい。

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