【N#185】アトピー性皮膚炎の痒みとタンパク質のサプリとの関係について
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はじめに
東京・渋谷でロルフィング・セッションと脳科学から栄養・睡眠・マインドの脳活(脳科学活用)講座を提供している大塚英文です。
私が、アトピー性皮膚炎の治療として、分子栄養学の手法を取り入れるようになったのは、5年前(2019年5月)。この5年間で、長年悩んでいた皮膚症状も改善し、ステロイドに依存していた身体も、ほぼ使用しないまでになった。
アトピー性皮膚炎の治療は、まいこホリスティックスキンクリニックの山崎まいこ先生(皮膚科医)の下で進めている(「まいこホリスティックスキンクリニックでの治療〜分子栄養学とアトピー治療の5年間・総集編」参照)。
今回は、2024年11月8日に採血した結果と、アトピー性皮膚炎の症状とプロティンバーの過剰摂取との関係について情報をシェアしたい。
現在の取り組み
痒みを含めた症状の軽減を進めているが、直近で問題として指摘されたのは、ヘモグロビンの値(血色素量)だ。血液検査で「14.1」になっている(2024年8月7日の血液検査のデータより)。フェリチンの目標値の100に到達しなかったこと。ヘモグロビンの値が15に到達していないとことが判明した。
そこで、ビタミンA、B群、亜鉛、鉄等、総合的に栄養素が補うことで、最適値(「15」)を目指している(「まいこホリスティックスキンクリニックでの治療〜分子栄養学とアトピー治療の5年間・総集編」参照)。
鉄サプリを継続して摂取することにして(30-40mL/回)、3ヶ月後に、どのような変化が起きているのか、2024年11月8日に採血を行った。2024年11月27日、血液検査の結果を伺いに同クリニックへ行ってきたので紹介したい。
血液検査の結果(2024年11月8日)〜プロティンバー、鉄、ヘモグロビン
脂質値・ミネラル
脂質の値を見ると、中性脂肪が261 mg/dLと高い以外は問題がなく、亜鉛、銅の割合が1:1に収まっているし、フェリチンは、102.3と100を超えている(目標値は150)。まいこ先生からは、継続して亜鉛や鉄サプリ(30-40mL/回)を摂取することを勧められた。
一方で、鉄サプリを継続してから半年が過ぎたが、カンジダの餌になり、今後増えていくことが予想される。更に、血糖値変動の指標の一つ、1.5 AGが低い(14.1)ことの判明している。1.5 AGは、20以上欲しく、低いと血糖変動が激しくなり、低血糖の頻度が上がり、中性脂肪が増えやすくなる。
プロバイオティックスを使用
1.5 AGを上げることと、カンジダ対策をするため、腸内細菌叢を整えるプロ・バイオティックス(Abx Support(KLARIE LAB))を取り入れることを決定。2ヶ月行うことにした。
Abx Supportは、プロバイオティックス酵母(Saccharomyces Boulardii)、乳酸桿菌、ビフィズス菌が入っており、抗真菌薬治療(カンジダ除菌等)を行っている際、腸内細菌叢を整えてくれるとのことだ。これは期待できるので、2ヶ月継続して、再度血液検査に臨む予定だ。
プロティンバー、アレルギー症状、睡眠
腎臓の尿素窒素の値を見ると、22.3と上昇している。原因として考えられるのは、2週間ほど、プロティンバーを摂取し過ぎていること。最近、出張が多く自宅を留守にしている期間がある、外食する機会も少なく、インスタントに蛋白質サプリに頼っていた。
その結果として、
1)軽くアレルギー症状の再燃(ステロイドの使用頻度を1ヶ月に0回から1〜2回に増加)
2)睡眠の質の若干の悪化
だった。
アレルギー症状の悪化
以前もプロティンバーを過剰摂取すると、痒みが増加することがわかっていたが、今回鉄サプリを入れているにも関わらず、痒みが増した。まいこ先生によると、プロティンバーやWHEY PROTEINは腸に負担をかけるため、アトピー性皮膚炎を持っている人には、痒み症状が出やすいとのことだ。
今後は、痒みが出ないように、プロティンバーを含め控えていく予定だ。
睡眠の質の若干の悪化
2024年9月と10月は、睡眠のスコアの平均値が70で推移していたが、2024年11月は2ポイント下がり、68へ。瞑想の質(瞑想・50%CALM率)も74.1%から70.4%に低下していることから、プロティンバーにより、心の状態にも変化が及ぶこともわかった。
プロティンバーを控えることで、瞑想に質がどう変化するかについても引き続き調べていきたい。
ヘモグロビンの値が14.1から14.4へ〜目標値(15)に迫っている
自律神経系のバランスを見る、リンパ球と好中球の割合だが、リンパ球が32.6%→25.9%、好中球が53.4%→65.7%と交感神経優位になっている。これは、前述のように、プロティンバーの過剰摂取が腸への負担を大きくし、自律神経へ大きく影響を与えた可能性がある。
ヘモグロビン(血色素量)は、14.1(8月7日)から14.4(11月8日)に変化。目標値の15に少しずつ迫っている。来年(2025年)の2月頃まで、どこまで改善していくのか、引き続き、鉄サプリを使った治療を進めていきたい。
まとめ
今回は、2024年11月8日に行った血液検査を中心にまとめさせていただいた。鉄サプリによってアレルギー症状(痒み)が大幅に軽減したが、プロティンバーの過剰摂取は一時的に痒みを増すこともわかった。
引き続き、鉄サプリ、亜鉛、ビタミンB群、オメガ3を含め、サプリメントの治療を進め、来年は、ステロイドを全く使わない一年に出来ればと考えている。
少しでもこの投稿が役立つことを願っています!