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【N#94】栄養療法開始から1年3ヶ月〜ホモシスティンの値が初めて低下〜細胞膜を整える、抗炎症、マインドフルネス

はじめに

こんにちは!東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

2022年に入ってから分子栄養学の治療を継続中。
2021年12月29日、2022年1月29日と2月5日の3回、御川先生の診察を受診した。
久々に経過報告をしたい。

大きな課題〜細胞内の炎症をどう抑えるか?

分子栄養学に出会ってから2年(総括編①)〜栄養治療は教科書通りに行かない」に書いたように、
年末年始に抱えていた課題として、
1)交感神経優位が続いている
2)ビタミン群、ミネラル群の血中濃度が高まっているが、細胞内で利用されているとは限らない
3)腸内細菌叢のバランスが崩れているため、良質な脂肪酸(オメガ3)をいくら取り入れても代謝されず、炎症が抑えられない
4)有害ミネラル(水銀)が抜けきれていないので、解毒回路がうまく回っていない
の4つが挙げられると思う。

特に気になっているのは、2)。
実は、ビタミンB12と葉酸の血中濃度が上げると、分子栄養学の教科書では、ホモシスティンの血中濃度が抑えられ、解毒回路が進む。
しかし、私の場合には、ビタミンB12と葉酸の血中濃度が十分に上がっているにもかかわらず
(*B12は、465 pg/mL(2020年10月)→1570 pg/mL(2021年12月)、葉酸は、10.9 ng/mL(2020年10月)→19.6 ng/mL(2021年12月))
ホモシスティンの値が下がっていない。
(*ホモシスティンは、10.8 nmol/mL(2020年10月)→10.5 nmol/mL(2021年12月))

おそらく、微量元素の一つ、水銀が酵素活性を邪魔して、ホモシスティンの代謝経路が回らず値が推移している可能性があるが、
もう一つの可能性として、細胞膜が傷んでいるため、細胞に取り込まれていない可能性がある。

特に、細胞膜が傷んでいると、
1)細胞の中に栄養素が取り入れられない→解毒回路が回らない→痒みやアレルギーに関わっているヒスタミンが分解されず→炎症症状がおさまらない
2)細胞膜の構成成分としてω3脂肪酸が利用されにくい、なぜならば、ω3脂肪酸は、細胞膜から切り取られて、抗炎症物質に代謝されることで効果を発揮する
→ω3をいくら取り入れても、抗炎症作用が発揮できない。

これから影響からか、アトピー性皮膚炎の炎症が抑えられず・・・。症状が出ていると推測している。
炎症を抑え、自律神経のバランスが整わなければ、除菌(悪玉と呼ばれているカンジダ、クロストリジウム等)や重金属の効果も期待できないことから、方針を転換することになった。

細胞膜が傷んでいる問題→フォスファチジルコリン(PC)をサプリメントとして取り入れる

血中濃度を上げても、炎症が起きているため、細胞の中に栄養が取り入れられていない問題がある。
このことから、細胞膜を整える成分で、細胞膜の成分の7割を占めるフォスファチジルコリン(Phosphatidyl Choline、1200mg程度)
同時に、ω3単体で取るのではなく、ω3が分解されて、抗炎症に働く代謝産物(SPM)の2つのサプリメントを2021年12月末から摂取することになった。

炎症を抑制するために〜酪酸、ヒスタグロビン、ノイロトロピンの注射剤を使う

腸内細菌のミヤBMを補っていたが・・・。炎症が抑えられない。
そこで、直接「酪酸」のサプリメント(ENTERO VITE(APEX ENERGETICS))をとることで免疫系を抑制する制御性T細胞を働かせることを期待している(ミヤBMを補っていても、最近が腸内に定着してない可能性があることを想定)(スタートは、2021年12月末)。

今回、これに加えて
1)ヒスタグロビン(ヒスタミン加人免疫グロブリン製剤)の皮下注射
2)ノイロトロピン筋肉注射
のアレルギー症状に対する対処療法を受けることになった。

皮下注射と筋肉注射は久々だったので、少し痛みがあったが、2022年2月5日まで6回注射の治療を受けた。
ノイロトロピン筋肉注射は、あと3回受ける予定だ。
実際に、かゆみは4割程度に落ちてきているので一定程度効果があったのではないかと考えている。

効果はどうだったのか?〜ホモシスティンの値が7.1(nmol/mL)

さて、2021年12月から2ヶ月が過ぎ、2022年1月末に血液を採取した。
2022年1月末は、風邪の症状があったこともあり、炎症系の検査が全て上がるという結果になった。
その中で驚きは、ホモシスティンの値。
10.5 nmol/mL(2021年12月17日)→7.1 nmol/mL(2022年1月29日)
に低下。
解毒回路を回していく上で、適切な値にまで下がってきた。

今まで、ビタミンB12、葉酸を加えても水銀の影響、細胞膜の影響からか、なかなか下がらなかったホモシスティンの値がようやく低下。
久々に朗報を伺えた。

ホモシスティンが下がったのは?〜細胞膜?マインドフルネス?

蛋白質の取る量が少なくなると、ホモシスティンの原料となるアミノ酸(メチオニン)が不足する傾向になる。
2022年1月から、皮膚の状態を良くするために、積極的に蛋白質をとるようにしている。

このため、蛋白質不足によるものではない。

そう考えると、今回、ホモシスティンが下がったのは、蛋白質不足以外によるもの。
思い浮かぶだけでも、
1)細胞膜を整えたこと
2)自律神経系を整えていく上で行なっているマインドフルネス(朝、夜、30分、毎日、Muse2を使ったマインドフルネス)
3)注射?酪酸?SPM?(炎症を抑えるサプリメント)
の3つが挙げられるかな、と思うが。。自律神経系を整えていく上で行なっているマインドフルネスも一定の効果があった可能性もある。

御川先生のナチュラルアートクリニックでは、自律神経系のバランスを測定する科学機器も備わっている。
2)が本当に効果があるのか?御川先生に伺ったところ、装置を使って検証してみるのも手だとおっしゃっていた。
今後の栄養の治療に向けて、自律神経系も見ていきたいと考えている。

まとめ

今回は、久々に分子栄養学の治療の進捗状況についてお伝えさせていただいた。
もし、ご興味のある方は「分子栄養学に出会ってから2年(総括編①)〜栄養治療は教科書通りに行かない」に書いているので、ぜひチェックください!

 

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