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【P#61】新型コロナワクチンを接種(1回目)〜ワクチン接種を決めたのは何故?

はじめに

2021年9月17日(金)、午前11時から渋谷区のNHKフレンドシップシアターにて1回目のワクチン(ファイザー製)の接種に臨んだ。
20人近くが接種に訪れており、スタッフが20人以上スタンバイしているという、厳重な体制の下、会場へ。
予め郵送された記入用紙に記入。

受付を済んで、4つの窓口に控えている医師の一人とのやりとりを経て、注射会場(こちらも4つ)へ。
接種の痛みが全くなく、その後15分ほど、控室で待機(アナフィラキシーショックが出ていないかどうかの確認)。
その後、会場を後にした。

1時間半経過した時点で、注射部位の痛みが若干あるが、それ以外は全く問題ない。
今後の経過を見守っていきたい。

「えええ??栄養学やボディワーク、ヨガを練習してるのに、なぜワクチンを接種するの?」
といった問い合わせが多数だった。

この機会に
「なぜワクチンを接種したのか?」
について私なりの見解を書きたい。

ワクチン接種の決断したのは、なぜ?

まず、はじめに。
日本では、ワクチンは「努力義務」になっていることを理解することが大事。

厚生労働省の「今回のワクチン接種の「努力義務」とはなんですか。」によると、
「接種は強制ではなく、最終的に、あくまでも、ご本人が納得した上で接種をご判断いただくことになります」
となっている。

私は、この方針は大事だと考えており、
「ワクチン接種は、個人個人の判断に委ね、その判断のためにどういったデータを見ていけばいいのか?」
を大切にし、
できるだけニュートラルに、ワクチン反対派、ワクチン賛成派に偏らずに、情報を発信している。
圧倒的に欧米の英語圏が多いが、賛成派と反対派の両方の情報源や、臨床論文のデータもチェックしている。

これから、ワクチン接種を決断した理由について書きたいと思うが、一つの「参考意見」として聞いていただければ幸いです。

どのように決めようが、それぞれ立派な理由があると考えている。
ワクチンを接種しないと決断しても、その決断は、尊重するので、あらかじめその点をご理解の上、下記の記事をチェックください。

ワクチンの接種を決めた3つの理由

ワクチン(ファイザーのコミナティ)を接種した理由は、
1)新型コロナは、研究室から流出した遺伝子工学の操作によって作られたウィルス説が有力になってきていること
2)年齢が高くなればなるほど、の新型コロナの重症化、死亡のリスクが高まる
3)年齢が高くなればなるほど、新型コロナの後遺症の問題が発生する可能性が高い
の3つだ。

以下紹介していきたい。

新型コロナウィルスの「研究所流出説」vs「自然発生説」

新型コロナの起源については、2021年5月までは、動物から人へ自然と感染したという「自然発生説」一択で、Youtube、Googleで検索できない、情報が検閲される状況が続いていた(以前「「自然発生説」と「研究所流出説」〜動物から人への自然感染か、ラボから漏れたのか?〜どちらが有力なのか?」に書いた)。

「研究所流出説」が有力な説として浮上した2021年5月以降、米国では急ピッチで同説の検証が進められている。
現在のところ「研究所流出説」と「自然発生説」共、証拠がないので、どちらが正しいか断言できない。

しかし、仮に「研究所流出説」が正しいと仮定すると、このウィルスは本当に手強く、人に感染しやすいようにデザインされている可能性が高い。

更に、上記の図で示しているように、今の変異株(デルタ株)の感染力は、従来株よりも強い(「新型コロナにおける従来株と変異株の違い〜国内データを中心に〜感染力、症状、重症化、死亡率について」参照)。

ワクチンは、従来株もデルタ株に対して、特に入院、重症化、死亡のリスクを下げる効果があることが分かってきているので、ワクチン接種する理由の一つになる。

新型コロナの重症化、死亡のリスクは?

ワクチン接種をする際に、大事になるのが「リスク」と「ベネフィット」の考え方だ。

「リスク」と「ベネフィット」については、佐藤健太郎さんの「「ゼロリスク社会」の罠〜「怖い」が判断を狂わせる」に詳しく書いてあるので、ご興味があったら、ぜひチェックいただきたい。

RISK(リスク)とは、将来のいずれかの時において何か悪い事象が起こる可能性のこと(投資では、良い事象のことが含まれる)。
例えば、有害事象、副反応、治療を受けない場合のリスク。

BENEFIT(ベネフィット)とは、治療を受けることによる利益、効果・効能(治療効果)等だ。

新型コロナに対する治療薬としてワクチンが期待されているが、マスコミの報道を見ると疑問に思うことがある。
「ワクチンの副反応が危ない」
「感染者数はこれだけだ!」
といった「定性的」(物事を数字で考えないこと)な情報を伝えることが多い。

「100万人あたり何人が副反応をおこし、それは飛行機事故、自動車事故を含め、どう違うのか?」
「世界から見て、日本の新型コロナの患者数はどれだけいるのか?」
「ワクチンの接種率の高い国では、ワクチンの効果はどうなっているのか?」
「新型コロナの感染が起きた後の後遺症はどれだけの割合がいるのか?」

といった数字で表現できる「定量的」な情報が伝わってこないことだ。
大事なのは、
「リスクはなんらかの形で計量し、比較して判断すること」
だと思う。

実際、新型コロナのリスクは定量的に評価できる。

新型コロナによる重症化を年齢別で見ると(厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症の国内発生動向(速報値)」より)、
新型コロナ陽性者が重症化する割合が高まるのは40代以降。
40代で0.3%、50代で1.0%、60代で1.7%、70代で2.5%、80代以上で1.4%(下記の図参照)。

新型コロナ陽性者が死亡する割合が高まるのも40代以降。
40代で0.1%、50代で0.2%、60代で1.1%、70代で4.4%、80代以上で12.6%(下記の図参照)。

私は50歳。
新型コロナに感染した時に、重症化する確率が1.0%、死亡する確率は0.2%になっているが、できるだけこの数字をゼロに近づけたい。
ワクチン接種をする2つ目の理由はここにある。

そうはいうものの、
「ワクチンの長期的な安全性や効果が持続するのか?」
といった素朴な疑問もあると思う。

ワクチンの効果は?〜6ヶ月後に効果が減少するとも、一方で重症化は?

イスラエルは、日本に比べ、ファイザーワクチンの接種が先行している。
イスラエル政府は6ヶ月後の結果を発表しており、New York TimesCNBC、Israelの地元報道機関、The Times of Israel等が取り上げた。

mRNAワクチンの長期的な有効性〜6ヶ月が過ぎた段階で、どれだけ効果があるのか?」でも取り上げたが、
ファイザーのmRNAのワクチンを3週間間隔で2回接種した人に対して、
その後、6ヶ月をフォローしたところ、
平均で
新型コロナの
1)感染を39%まで(当初は90%)
2)症状を伴う感染を40.5%
3)重篤な症状を91.4%
4)入院を伴う感染を88%
それぞれ防いだことが明らかとなった(2021年6月21日から7月21日までの集計結果)。

ワクチンは感染を完全に抑えることはできないが、重症化や死亡を減らす効果を少なくとも6ヶ月以上持続することは、事実のようだ。
私自身興味があるのは、重症化や死亡のリスクを減らすこと。

どこかのタイミングで、新型コロナに感染する確率が高いと思っている。
その際、重症化、入院を6ヶ月は抑制することは、いいと感じている。

なんといっても心配なのは、後遺症だ。

新型コロナによる後遺症のリスクは?〜約75%が何らかの後遺症を示す可能性

実際、新型コロナに感染後、回復したのがいいのだが・・・
「後遺症があるのか?」
「後遺症がある場合にはどれだけの割合になるのか?」
が問題になっている。

感染症専門医の忽那賢志先生が「新型コロナの後遺症Q&A どんな症状がどれくらい続くのか(2021年1月)」に記事をUPしており、チェックすることをお勧めしたい。

海外では、Long COVID(長いコロナウィルス感染症)、Post COVID(ポスト・コロナウィルス感染症)などと呼ばれている。
日本国内では「後遺症」と言葉で語られている。
ちなみに、後遺症は、12週間以降も症状があると定義されている。

驚くべきことに、米国の臨床雑誌JAMA(2021年5月26日)の報告では、73%の患者が何らかの症状を示したという。
その内訳は、倦怠感(40%)、呼吸障害(36%)、不眠症(29%)、嗅覚の異常(24%)、不安(22%)、咳(17%)、味覚異常(16%)、抑うつ状態(15%)等。

ちなみに、小児での後遺症は、それほどひどくない(「小児とコロナの後遺症〜そもそも小児のコロナ後遺症があるのか?割合は?」参照)。

後遺症の治療方法については、米国の臨床現場に立っている医師たちによるサイト(Front Line COVID-19 Critical Care Alliance、FLCCC)に詳しい。

後遺症に対してどのように対処したらいいのか?治療プロトコールが公開されているので、臨床医及び医療従事者の方にはぜひともチェックいただきたいページだ。

ワクチンとアナフィラキシーショック

参考にワクチンによって引き起こされる合併症の一つは、アナフィラキシーショック。
日本の厚生労働省の「ワクチンの副反応に対する 考え方及び評価について」によると、アナフィラキシーショックは、10万人〜30万人に1人が発症する。

短時間で起こるので、起きた時に接種会場で医師が対応している(詳しくは「アナフィラキシーではどのような症状が出ますか。治療法はありますか。」参照)。

いまいちピンとこないかもしれないが、交通事故で死亡は10万人に1人なので、
アナフィラキシー・ショックは、交通事故よりも、頻度が低い。

ファイザー・ワクチンは、厚生労働省のホームページから「適正使用ガイド」を入手することができる(モデルナとアストラゼネカも同じように入手可能)。
その中に、1回目よりも2回目に副反応が認められることや、疼痛、頭痛、下痢、筋肉痛等、様々な副反応が認められるので、特に2回目は注意が必要だ。

ぜひ、副反応を気にされる方はチェックいただきたい。

まとめ

重症化、死亡のリスク、感染した後に後遺症が残るリスク、ワクチンの効果、副反応、アナフィラキシーショック等のリスクと50歳の年齢を天秤に乗せたときに、ワクチンの接種の方が、ベネフィットが大きいと判断したので、今回ワクチン接種を決めた。

ワクチンを接種したからって、新型コロナにかかる可能性はゼロではなく、徐々にその確率が上がってくる。
大事なのは、重症化、死亡のリスク対策。

そこで、
1)ワクチン接種前後で血液検査を行い、どの栄養素が消費されるのか?チェックすること(特に亜鉛、ビタミンB群、ビタミンC等は要注意)
2)ワクチン接種の際に、ワクチンの中に添加物が身体のアレルギー反応を起こす可能性があるので、グルタチオン点滴(+ビタミンC)で対処する
3)亜鉛、マグネシウム、ビタミン等の分子栄養学(オーソモレキュラー栄養学)の治療に取り組み、免疫の働きを高めること
4)ボディワーク(IMACやロルフィング)によってワクチンによる副反応の影響を最小限にする取り組みを行うこと
などを通じて、自分の身体と向き合っていきたい。

今回は、非常にデリケートなワクチン接種についての話を取り上げた。
私自身、ワクチン以外、他の選択肢(イベルメクチン、アビガン等の処方薬、栄養療法等)も重々承知の上で、今回判断したが、引き続き、これらの情報についても調べていきたいと考えている。

少しでも、ワクチン接種に迷っている方に必要な情報として届けられたら幸いです。

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私は科学の研究者(医学博士、PhD)と製薬業界での経験を持っています。
科学に20年近く身をおいた経験から分かったことは
理系・文系問わず、私生活や仕事などの「人生経験」がある方が、
化学や生物、そして栄養学の理解が深まるということです。

関係が無いように見えますが、人生経験があるほうが、深く科学を理解できます。

科学の知識があると、「経験」を言語化することもできます。
経験を言語化すると、自分の答えや方針を導き出すことができます。

基礎的な化学や生物学の学び方をお伝えするセミナーを
2020年1月に提供開始しました。

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