【J#38】日本文化と茶道〜久々の茶会稽古の参加を通じて
2009年5月〜12月にかけて、日本のThe Coaches Instituteのトレーニングに参加した際に、出会った書道家の石川徳仁さん。その後、個人名刺や花押の作成の際に助けて頂いたり(「個人名刺の作成」参照)、東京在住中は書道を教わったりと、様々な面で交流があった。
現在は、クアラルンプールに在住。幸運なことに、昨年(2014年9月22日)マレーシアで再会することができた。
2010年5月に石川さんに紹介いただき、出会ったのが近藤俊太郎さん。そこで、初めて茶道(裏千家)を体験。その後、お互いに読書に興味があるということで、繋がっていたのだが、近藤さんがお茶会を教えるということで、「はじめての茶会教室」と活動名、アバンギャルド茶会を立ち上げる。名前自体が非常にインパクトがあるが、基礎的なことを教えていただいているので、月に一度の楽しみとして続けていた。
この茶会の興味深いことは、京都での和菓子体験、上海での日本茶道と中国茶道の違い、台湾での台湾茶道とのコラボイベントの開催や陶器の作家さんと備前や伊豆熱川で実際の作家さんと交流をもったりと、日本文化について深く接する機会を与えてくれたこと。紹介していただいた友人も多数おり、自分の交友関係を広げる機会を与えてくれた恩人の一人といえる。
世界一周前には、札幌在住の野口繁太郎さんと出会う機会を与えていただく幸運もあった。野口染舗を経営されている野口さんは、私と同じく世界中を旅した経験から、日本の着物の素晴らしさを伝えたいという気持ちを元に、日本文化を伝えるためのユニークな取り組みをShi Bun no Sanを通じて行っている。
札幌から時々東京への着物の展示も行っており(三越や東急百貨店)、デニムの浴衣・着物は現代的なデザインが施されており、着物に対する難しいイメージが払拭。距離が近づくような配慮がなされている。そして、なんといっても襦袢Tシャツ。私が世界一周中、「このTシャツはなんだ?」ということで日本文化を伝えるのに一助になったTシャツは、私の大のお気に入りで、旅に出る直前に入手。道中で着る機会に恵まれた。
さて、脱線してしまったが、世界一周から戻ってきて2度目になるがアバンギャルド茶会の「はじめての茶道教室」に久々に参加してきた。
武者小路千家・茶道サロン「れんぴか」を主宰している傳田京子さんの稽古場「菓心・たちばな」で近藤さんが主宰する「アバンギャルド茶会」の稽古は行われている。ここは東急世田谷線の松原駅から徒歩4分以内でたどり着くことができる。
私の学んでいる裏千家の流派は、すべての動作が決まっている。今練習しているアシュタンガ・ヴィンヤーサ・ヨガがすべてのポーズが決まっているのと似ているところが興味深い。そのため、頭よりも身体で動作を覚えることになる。違う脳を使う感覚が養われるので、いい気分転換になる。と同時に、和菓子、茶道具(茶碗、水指、建水、茶杓、棗)、所作、礼儀、掛け軸、書、花等、多様性があり季節感のある日本文化に触れられるところもいい。
今年参加したのは、2回目。今後も定期的に参加できればと考えている。