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【E#35】遊識者会議を通じて〜個人事業主として活動することを決める

2015年4月14日に日本帰国を果たしてから、1ヶ月以上が過ぎようとしている。知人に誘われて鎌倉(【旅コラムVol.155】参照)、長崎・佐賀(【旅コラムVol.156】【旅コラムVol.157】参照)や新潟・妻有へ行くことはあったが、自分から計画して旅するということはあまり考えず、休養に充てていた。
2015-05-15 08.33.01
その代わりに、東京都内でのイベントとして、ダイアログ・イン・ザ・ダークと遊識者会議に参加することができた。ダイアログ・イン・ザ・ダークについては、【旅コラムVol.154】で取り上げたので、今回は2015年5月16日と17日に参加した遊識者会議の時の様子と、自分の将来の働き方を含め書きたい。
遊識者会議のHPによると、この会の趣旨は、
「これまでの常識やセオリーにとらわれることなく、直感と創造力をもって、そして価値観を共有する仲間たちと共に、新たな地平へと冒険していきます。そこで、すでに時代の冒険者(遊び人:アソビビト)として様々な分野でチャレンジしている人たちが一同に会して、お互いの世界観をシェアしよう!ということで開かれるのが「遊」識者会議です」
という。
その発起人の一人である目崎雅昭さんは、10年かけて世界一周を行った方。私自身が世界一周を決断するさいに大きな影響を与えてくれた人物でもあり、そのことについては【旅コラムVol.76】に書いた。
2015-05-14 20.20.45
今回で遊識者会議が開催されるのは3回目。私自身初参加となった今回のテーマは多様な仕事のあり方(ハタラキル=「働く」+「生きる」)について考えるとなっており、まさに、これから仕事のあり方を変えようと思っている私にとってもうってつけのテーマだった。
24コマの講演から選択可能で、各コマが2時間。値段は、2コマ5,000円、2日券8,800円とお買い得。私は2日券を購入し、奥田浩美さん、北原茂実さん、目崎雅昭さんと山口揚平さんの合計4コマの講演を聞くことができた。
各々の話の詳しい内容は割愛するが、学んだこととして、3つ挙げることができると思う。

  1. 幸福というのは何か?明確になっていること
  2. 仕事を行っていく上で、自分だけではなく他人も含めて幸福であること
  3. 仕事をしていく上で、「何をやるか?」よりも「どうやるか?」が大事。特に、利益の出る仕組みづくりの確立が大切。

「幸福というのは何か?」については、目崎雅昭さんの講演で取り上げたテーマ。彼の幸福論の詳細については、日本で開催されたTedxU Tokyo 2015でのご講演動画「何のための社会か?」や目崎さんの本「幸福途上国ニッポン」をご参考にしていただきたい。
幸福途上国ニッポン
目崎さんの10年間にわたる世界一周の話や幸福についての話を伺っていると、自分に正解というのがなく(これは「自分探し」という意味)、好き・嫌いを明確にしながら社会に出て、何ができて、何ができないかを明確にする。そして、多くのものを試すことによって自分の潜在能力を開花させ、最終的に自分のやりたいことを決めていくことの大切さ、すなわち、オンリーワンの人生を歩むことの重要性に気づかされる。
DSC_4685 のコピー
目崎さんは、太陽光発電という太陽からお金を生み出す事業を行っている。世界一周の前に、証券会社でお客さんを騙して稼ぐことに関して嫌悪感を抱くようになったご経験から、他人の幸福を生み出すためにはどうしたらいいのか?という観点から、今のビジネスに出会っている。これは、本コラムでは詳しくは書かないが、ワクワクすることをやろう!自分だけではなく他人も幸福にさせるような軸をもった仕事に就こうという奥田浩美さんのメッセージにもつながっていると思う。
そのためには、自分がワクワクできて、やりたいと思う仕事に就くことが大切。それを考える際に、山口揚平さんの講演は参考になった。コンサルタントから出発し、ご自身でも起業の経験の持ち主であるため、話の内容は非常に興味深かった。山口さんによると、仕事をしていく上で、
「何をやるか?」よりも「どうやるか?」
が大事。そのために、「どうやるか?」=「今までに成功したビジネスモデル」について勉強し、それを真似ることで、利益の出る仕組みを確立させることができるのだそうだ。講演では、その仕組みまでの話まではいかなかったので、後日、ご本人の著書「そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか」を入手。
そろそろ会社
拝読したところ、非常に参考になる箇所が多数あった。まさに、自分にとって必要な本だったと言える。
最後に紹介するのは、北原国際病院を経営されている北原茂実先生の話。閉塞感漂う今の日本を変える唯一の方法は、政治でも善意でもなく医療ビジネスという。その医療ビジネスというのは、病院のみならず、農業や葬式業を含めた総合生活産業からみたもの。ご本人も八王子で救急・手術から在宅・リハビリまで一貫した医療施設を作って、医療産業を輸出産業と位置づけ、海外でも事業を展開している。その話が印象的だったのみならず、日本の皆保険制度を廃止せよ!という論者でもある。医師からこのようなことを聞くの初めてだったので、びっくりしたが、医療費はもっとお金をかけるべきである、ビジネスとして株式会社化すべきである、といった主張は医療のアメリカ化と日本では批判が浴びそうだが、個人的に今までとは違った考え方を聞くのは、興味深かった。圧倒的に利益を出して、見本を示すことで社会を変えてくという姿勢は山口揚平さんが利益の出る仕組みを作るという話にもつながっていると思う。
北原先生は、「あなたの仕事は誰を幸せにするのか?」というタイトルで本を出しているので、もしご興味があれば読んでいただくことを勧めたい。まさに、このタイトル通り、自分も他人も幸せにする仕事を選んでいくのは大事だとおもう。
あなたの仕事
世界一周を終えてから、一ヶ月近く。
他人に依存せず、自分で選択をすること。そして、お金を稼ぐ場合には、自分のみならず他人の幸せを感じることをすること
の大切さを日々感じられるようになったこと。
製薬業界に戻るというのも一つの選択肢だったが、必ずしも人の幸せに貢献するとは限らない。マーケティング部門に属していたというのもあったかもしれない。数字に追われるため、保険制度が逼迫しているにもかかわらず、必要以上に高い薬価を目指したり、薬の適正情報を必ずしも提供できていないという現状に遭遇した。また、製薬会社のマーケティング部門といえばドラッカーの言葉で言えば、「顧客の創造」=「患者の創造」である。それに対する矛盾というものを感じていた。
ふとしたきっかけで、リリーフスペースの伊藤彰典さんと出会い、ロルフィングの技術を学ぶようになってから1年。世界の25カ国を見て、ロルファーとして認定を受けたことを考え、2015年6月(遅くても7月)までにはロルファーとしての独立して開業したいと思う。
場所については、アパートの一室を渋谷近辺で借りて、体験セッションとロルフィングの10回シリーズを提供する予定だ。また詳細については別途書きたい。

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