1. HOME
  2. ブログ
  3. ブログ/全ての記事
  4. コラム
  5. 西洋医学
  6. アトピー性皮膚炎/治療
  7. 【N#104】有害ミネラルの解毒・排出(6)〜自然経過観察によって、水銀の量が徐々に減少

BLOG

ブログ

アトピー性皮膚炎/治療 コラム ブログ/全ての記事 西洋医学

【N#104】有害ミネラルの解毒・排出(6)〜自然経過観察によって、水銀の量が徐々に減少

はじめに

こんにちは!東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

20代後半にアトピー性皮膚炎を発症〜20年間取り組む

20代の後半、東京大学の大学院生の頃にアトピー性皮膚炎を発症。
西洋医学、東洋医学を含め、さまざまな治療法を20年間取り組む中、
2019年に分子栄養学((分子整合栄養医学(オーソモレキュラーメディシン)ともいう)の治療に出会った。

2020年10月より、ナチュラルアートクリニックの御川安仁先生の門をただき治療を進めている。
教科書通りに治療が進まない現状があるが、徐々にアレルギーの症状が改善の方向に進んでいる。

治療の手順〜栄養を整える→腸内環境を整える→有害重金属の排泄

治療の手順としては、
1)細胞の発電所と呼ばれるミトコンドリアが働けるように、関係する回路(TCA回路、電子伝達系)を回していく(約2ヶ月間、2020年11月〜2021年1月)
2)腸内環境を整える(1):腸内細菌(プロバイオテイックス、酪酸菌、乳酸菌、ビフィズス菌)を補い、腸内壁を整えるL-グルタミンを取り入れる(約3ヶ月間、2021年1月〜4月)
3)腸内環境を整える(2):腸内細菌の中で有害と言われている、真菌(カンジダ)や細菌(クロストリジウム)を抗真菌薬とハーブ(抗菌薬)で除菌する(約3〜6ヶ月間、2021年5月〜2021年10月)
4)有害ミネラル(重金属)の解毒・排出:重金属除去:水銀、カドニウム等の重金属を身体から除く作業(約3ヶ月間、2021年10月〜11月)
の4つのステップで行なっている。

一通り終わったが、有害ミネラルの解毒が十分進んでいないと判断。
その原因として、細胞の輸送障害が問題ではないかと考え、治療を進めている。

2022年6月21日に毛髪を採取。2022年7月19日、ZOOM診療で御川先生の診療を受診したので、その情報をシェアしたい。

毛髪ミネラル検査とは何か?

今回のを含め、過去に2021年9月、12月に2022年7月の3回、毛髪ミネラル検査をおこなっている。
方法としては、毛髪(150g)を採取し、米国の検査機関(Doctor’s Data Inc)へ郵送することでデータを入手できる。

毛髪ミネラル検査とは何か?詳しくは、ナチュラルアートクリニックの「毛髪ミネラル・尿中重金属検査」に、必須ミネラルと有害ミネラルについてわかりやすくまとまっている。

毛髪ミネラル検査は、体内(細胞、臓器等)から毛髪に排泄されるミネラルの量を測ることで、必須ミネラルの過不足の傾向、有害重金属の傾向、重金属の排泄能力を測ることができる。

参考に、検査項目(ナチュラルアートクリニックのHPより)は、以下の通り

ミネラル輸送障害と対策

2021年10月から3ヶ月間(「毛髪ミネラル検査の結果+グルタチオンの解毒+有害ミネラル排出の治療方針について」)
有害ミネラルを排出させるサプリメントを摂取。2021年11月には一通り、終了した。

1ヶ月半(2021年12月末)後、2回目の毛髪ミネラル検査の結果を実施。

その時、御川先生から
1)水銀が徐々に抜けているが、十分に抜けきれていない
2)水銀の影響からか、血液検査のミネラルの値が高くても、細胞の中で使われていない、輸送障害(→毛髪ミネラル検査でわかる)が起きている可能性がある。
と指摘を受けた。

特に注目されたのが、輸送障害。
細胞膜に炎症が起きている時に、ミネラルがうまく、細胞から外へ、あるいは細胞から中へ運ばれない可能性が高い。

そこで、
輸送障害を改善していくために、

1)フォスファチジルコリン(Phosphatidyl Choline、1200mg程度)
2)「酪酸」(ENTERO VITE(APEX ENERGETICS))
3)「SPMアクティブ」(Metagenics)
4)リポソーマルグルタチオン、NACを補う
5)ビタミンB群、葉酸、B12、ビタミンC(2〜6g)、D(10000 IU)、A(20,000-50,000 IU)、K
6)マグネシウム、セレン、亜鉛
等を補って治療を進める(詳しくは「栄養療法開始から1年5ヶ月〜ビタミンAとD、赤血球数が至適値に到達」参照)。

そして、自然と有害ミネラルが排出されるかどうか、経過観察をおこなった。

自然経過観察の結果〜水銀が徐々に抜けている

あれから、6ヶ月が経過した。
今回は2022年6月21日に毛髪を採取。Doctor’s Data inc.社へ郵送し、7月中旬に結果が戻ってきた。

結果を見ると・・・(下記の写真の左(2021年9月)中央(2021年12月)右(2022年6月))

2021年12月までは、有害ミネラルの排泄するためのサプリメントを使ったので、検査でも水銀の排泄量が増えているが、その後、自然経過でみると、徐々に水銀が減少しているのが判明。

御川先生からは、この調子で治療を進め、必須ミネラルも同時に排泄が進んでいるので、それを補いましょう。
という治療方針になった。

全てのサプリメントはiherbから入手。
マルチミネラルは、下記のTHORNEのBioMin IIを定期的に摂取することになった。

アレルギー症状が出ている〜腸内環境を整えること

今後、自然と水銀の排泄を進めていくのと同時に、腸内環境を整えることもおこなっていく予定。
具体的には、簡易版の有機酸検査(M-OAT検査、GPL社)を行なう。

以前、有機酸検査については「有機酸検査の結果+体質を理解すること:カンジダ菌、シュウ酸、ビタミンB群不足のこと。そこから先は?」に紹介したが、この検査の特徴は、尿検査というシンプルな方法で調べることだ。

通常、腸内細菌を調べるためには、便検査や遺伝子検査が必要(「人と常在菌との関係〜常在菌へのアウトソーシング」参照)。
しかし、腸内細菌が作る有機酸を調べれば、これらの検査抜きでも調べることができるので有機酸検査は便利だ。

前回は、有機酸検査により、腸内環境において、カンジダ菌やクロストリジウムが優勢であることが判明したが、
検査結果は、2019年7月のもの。3年経過して、どのような状態になっているのか確認する意味でも、興味深い。

2022年8月には採取。9月には検査結果を受け取る予定なので、ブログに書きたいと思う。

まとめ〜札幌で歯科治療

栄養治療とは別に、2022年7月25日〜27日に札幌へ。

熊谷歯科医院で、マウスピースを使うことで、姿勢を整える「顎ズレ治療」(体を真っ直ぐにする噛み合わせの治療)を行なった。
そのことについては別途、ブログに書く予定だ。

本医院で、熊谷先生から、レントゲンを撮っていただいて自分の姿勢を見てみると・・・
口蓋に対して、舌が下方に位置していることが判明。

それは、今回設計したマウスピースによって改善ができるという。
2022年7月27日から使用開始。舌の位置の改善、呼吸が深まり、体温が上がることで、免疫力の改善も期待できるらしい。

今後、どのようになっていくのか?楽しみながら、経過観察していきたい。

関連記事

【N#61】「水素点滴」の治療を受け終えて〜BAPとdR...

【N#96】栄養療法開始から1年5ヶ月〜ビタミンAとD、...

【N#25】アトピー性皮膚炎とカンジダ症:リーキーガット...

【N#94】栄養療法開始から1年3ヶ月〜ホモシスティンの...

【N#85】有害ミネラルの解毒・排出(1)〜毛髪ミネラル...

【E#252】52歳の誕生日・綱島で迎えて〜人とどうコラ...