第1回|なぜ今『脳の使い方』が問われるのか?〜脳活講座のご案内
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はじめに
こんにちは。渋谷でロルフィング・セッションや脳科学ベースの講座を提供している大塚英文です。

この連載では、2025年8月開講予定の《経営者のための脳活講座》に込めた想いや構成背景を、全7回にわたってご紹介していきます。
「変化を味方につける力」は、脳の使い方から生まれる
かつては「経験値」「根性」「勘」こそがリーダーの資質とされていましたが、現代のように変化が激しく、複雑で、情報過多な時代においては、それだけでは不十分です。
テクノロジー、社会の構造、働き方、価値観の多様化──すべてが高速で変化している今、「どのように自分の脳を使い、環境とつながるか」が、これまで以上に問われています。
私たちは、状況に応じて「考え方」「感情」「集中力」を切り替える柔軟性を持たなければなりません。そしてその鍵は、単に“知識”を増やすことではなく、「脳の構え=意思決定の土台」を育てることにあります。
なぜ「脳活講座」なのか?
私たちは毎日、1日に3万〜6万回の意思決定をしていると言われます。
その大半は無意識のうちに行われており、その質が私たちの人生を形づくっています。つまり、「自分の脳が、どのように物事を見て、感じ、判断しているか」に気づくことが、自分の人生や仕事の質を根本から変える第一歩となるのです。
脳科学・身体知・分子栄養学・発達理論などの最新知見を活かせば、以下のような問いに自ら答える力が育まれていきます:
- 自分の感情や集中力は、何に影響されているのか?
- どうすれば、変化に柔軟に対応できるか?
- 判断力を支える“内なる判断軸”をどう育てるか?
この講座は、そうした実践的な「脳の使い方」を体系的に学ぶ機会です。
脳だけでなく、「身体」もカギを握る
もうひとつ重要なのは、「身体の変化を感じる力=身体知(body intelligence)」です。
感情や集中力は、脳だけでなく、呼吸・血糖・腸内環境・筋肉・睡眠といった身体の状態と密接につながっています。にもかかわらず、こうした“身体と脳の連動”に注目する経営講座は、まだ多くはありません。
私はこれまで、身体を専門に扱うボディワーカーとして、また博士課程で科学的視点を学び、民間企業での実務経験も積んできました。だからこそ、身体・心・社会性を統合して考えることの重要性を、深く実感しています。
ご興味のある方、下記のサイトより、詳細をチェックくださいね。

次回予告|第2回:「脳は変えられる」は本当か?
次回は、最新の脳科学が明らかにした「脳の可塑性(変化し続ける力)」について掘り下げます。
固定観念を手放し、“変われる脳”を手に入れるための最初の一歩を一緒に考えていきましょう。