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【N#150】「デュピクセント」⑥〜全投与終了〜今後、脂質値の改善とプロバイオティクス摂取へ

はじめに

こんにちは!東京・渋谷でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

デュピクセント投与後、ステロイドの量が激減

20代の後半、東京大学の大学院生の頃にアトピー性皮膚炎を発症。2019年10月からナチュラルアートクリニック・四谷で、院長の御川安仁先生の下、分子栄養学の治療を開始。

2019年10月から、血液検査と尿検査を下に、食事とサプリメントを組み合わせた分子栄養学の治療を開始。治療が順調に見えたが、炎症がなかなな抑えられないことに気づく。そこで、2022年8月から山崎まいこ先生(マイコホリスティックスキンクリニック、以下まいこ先生)の下で、分子標的薬のデュピクセントの治療を開始した(「分子栄養学に出会ってから3年〜アトピー性皮膚炎の治療から脱ステロイドまでの道筋」参照)。

血液検査に基づいた分子栄養学の治療と継続しながら、2週間に1回皮下に注射のデュピクセントの治療を継続。何と、2週間前(2023年08月16日)で、1年(24回目)を迎えた。デュピクセントは、1年間、24回投与なので、終了となる。

驚くべきことに、デュピクセントの投与直後に、ステロイドの使用が大幅に激減。1、2ヶ月に1回、ステロイドを使用するまでに使用頻度が低下した。肝心な痒みに関しては、7割程度軽減。痒みがあるのが、肋骨の下、肩甲骨付近、足の脛の付近等で、局所的な症状で済んでいる。痒みは、ミネラル不足(特に亜鉛と鉄)と、歯の噛み合わせの改善に絞って治療を進めている。

まいこ先生とは、痒み対策として、血中の亜鉛、鉄を上げていくための対策(「使用11ヶ月後の経過〜血中の亜鉛と鉄の値が上昇」参照)をとっている。それに並行して、2022年7月から、熊谷歯科医院の熊谷倫恵先生、さとこデンタルクリニックの岩前里子先生の下でマウスピースを使った歯の噛み合わせ治療を行なっている(「治療開始1周年〜皮膚炎の治療と並行して」参照)。

まずは、後者の歯の噛み合わせ治療から紹介したい。

痒みも3割まで低下〜今後の治療①〜歯の噛み合わせ治療

歯科医師の岩前先生から指摘されたのは、歯の噛み合わせによって、筋膜の影響か、肝臓の位置が微妙にずれているという点。結果的に皮膚炎の炎症につながっているのが岩前先生の見立て。歯の噛み合わせを改善させるため「マウスピース」を作成。「マウスピース」を徐々に調整すると、確かに、肋骨から肝臓に向かって筋肉が引っ張られる感覚が抜けるので、ありうるかなと感じている。

実は、体重計で体脂肪率を測定すると、現在23%。過去に外用ステロイドの使いすぎによって体脂肪が蓄積したのではないかと考えている。内臓脂肪が溜まっている可能性もあり、2019年11月には、久留米で肝臓の内臓脂肪が溜まっているかどうか、保険内の診察を行ったが問題がないことが判明している(「超音波血管エコー検査と太宰府天満宮への観光」参照)。

現在も、歯の噛み合わせの治療を継続中。肝臓の位置の調整がうまく進めば、内臓脂肪を減らし、炎症を抑制できるのではないかと期待している。

次に、まいこ先生の下、血液検査も行い、治療方針としてプロバイオティクス摂取を行う予定なので、そのことを紹介したい。

痒みも3割まで低下〜今後の治療②〜脂質の改善+プロバイオティクス

デュピクセントの治療を終えた段階で、再度、血液検査を実施した。ここで結果をまとめると、善玉コレステロールのHDLの値が低く(動脈硬化のリスクを高める)い結果になっており、今後、プロバイオティクスを摂取することになった。

以下、血液検査の結果についてまとめたが、ご興味のない方が、飛ばしてください。

さて、血液検査で調べたのは、脂質値(中性脂肪、コレステロール値)、脂質4分画(オメガ3、オメガ6の割合)、解毒系(ビタミンB12、葉酸、ホモシスティン)の3つだ。検査結果については、下記にまとめた。

血液検査①〜脂質値と脂質4分画〜HDL-C値が低い

まずは、脂質値。
性脂肪の値が若干高い、HDL-コレステロール(善玉コレステロール、HDL-C値)以外は、栄養学的には正常値以内。

総コレステロール(TC)値は、182mg/dL(2020年10月23日)から221mg/dL(2023年7月25日)にまで改善した。TC値が高いと、心疾患のリスクが高いと言われているが、低くても問題。例えば、TC値の低下により、エネルギーの産生、脂質・蛋白質の消化・吸収不足、ホルモンの産生の低下、ビタミンD、胆汁酸の産生の低下等が読み取れるのだ。

問題なのは、HDL-C値。低いと動脈硬化のリスクが指摘されており、60-70まで上げていくことが重要。父親が心疾患を罹患しているため、HDLは要注意。後述するように、HDL-C値の改善を期待するため、プロバイオティクスの摂取を考えている。

そして、脂質4分画。炎症を抑えていくためには、炎症を抑える「良い油」(オメガ3)と炎症を促進する「悪い油」(オメガ6)のバランスが重要になる。オメガ3/オメガ6が1に近いといいと言われているが、3年前が0.28だったのが、0.81に上昇。オメガ3のサプリメントを定期的に摂取しているのが功を奏しているし、アトピー性皮膚炎の症状も抑えることにつながっているので、経過が良好だ。

血液検査②〜ホモシスティンの値が適正範囲内

ホモシスティンは、解毒能力を表す。高いと、動脈硬化、偏頭痛、認知症のリスクが高まり、解毒能力が低下している指標となる。その代は、葉酸、ビタミンB12、ビタミンB6が関わっているが、3年前、測定したときは、10.8と高く、目標値の8-9に遠く及ばなかった。その後、御川先生の下、何回か調べている、ホモシスティンが低下するきっかけとなったのが、細胞膜の成分のフォスファチジル・コリン(PC)を摂取してから。

2022年12月にPCを摂取を開始してから、ホモシスティンは、10.5→7.1に低下。ビタミンB12、葉酸の摂取が功を奏する形になった。そして、まいこ先生の下では、今回、初めてホモシスティンの値を測定。1年ぶりに調べたところ、6.3。今までの中で一番低く、低い値は問題ないので、一安心だった。

プロバイオティクスの摂取〜HDL-C値の変化を期待

このように、血液検査で気になったのが、HDL-C値だった。しかも、今までの分子栄養学の治療で、サプリメントを摂取しても変化していないことから、ひょっとしたら腸内環境を整えることで、変化がで期待できるのではないか、ということになった。まいこ先生と話し合い、フランスのナチュメディカ社から出ている「マフロリル・ガセリ」のプロバイオティクスを摂取することになった。

この商品は、4種類の乳酸菌が合計100億個相当入っており、ダイエットをしたい、内臓脂肪が気になる、肥満を防ぎたい、腸内環境を整えたい、免疫力を上げたい、等にオススメらしい。果たして、効果があるかどうかは、血液検査で調べることにして、1日1回、早朝に取り入れることができればと思っている。

まとめ

今回は、デュピクセントが終わり、次のフェイズに移るにあたり、どういった治療で進んでいくのか?を中心にまとめた。この投稿が、少しでも、アトピー性皮膚炎で悩んでいる方に手助けになればと思っている。

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