【B#140】第56回・読書会の開催の報告〜谷川俊太郎著・加藤俊朗著「新版・呼吸の本」
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はじめに
こんにちは!東京・渋谷でロルフィング・セッションと脳科学から栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。
2023年8月23日(金)、午後7時より56回目の読書会を開催した。今回の読書会の参加メンバーは6名。毎年、8月の読書会は恒例となっているが、もう一人、料理提供をサポートいただく方、1名を招いていの読書会となった。
新版・呼吸の本との出会いまで〜心+身体=魂
課題本は、谷川俊太郎さんと加藤俊朗さんによる「新版・呼吸の本」。
私は、今から11年半前(2012年2月)、ヨガの一つの流派である「アシュタンガ・ヴィンヤーサ・ヨガ」を練習し始めてから、5年。呼吸に興味を持つようになった。そこで、ご縁があり、北鎌倉から徒歩圏内で開催された「加藤俊朗先生と谷川俊太郎先輩とわたしたち」というイベントに参加する機会が得られた。
その当時の模様については「心をリセットする〜呼吸の教室に参加して」に書いたが、当時、無名だった加藤俊朗さんの呼吸に対する造詣の深さもさることながら、わかりやすさは、ピカイチ。自己実現、スピリチュアル的な考え方と「呼吸」を結びつけて考えるところに、興味を持つようになった。
例えば、
「心」とは、意識するもの、集中するもの
「身体」というのは、感覚、感じるもの
「魂」=「心」+「身体」の合計したもので、気づきや直感をもたらすもの。
自分自身の決断を促し、気づきや直感を向上させていくため、「魂」を磨けば、自己実現が近づく。だからこそ「心」を整えることの大切さを説く。その手段として「呼吸」がある。
呼吸、身体を整えることで、身体に起きること
呼吸の本質は、単純に吐く、吸うだけではない。使い方によって、「心」をきれいにすることができるとのこと。結果的に、潜在意識に働きかけ、身体に影響を及ぼすことができるというのだ。そして「呼吸」は「心」リセットする究極の手段だということに気付かされた。
一方で「身体」はどうか?実は、私は、茶道、書道、ヨガに夢中になっていた時期があった。例えば、アシュタンガヨガは、全てのポーズの型が決まっており、その練習を繰り返す。そのことで身体が整うことで、心がリラックスしてくるのだ。興味深いことに、茶道、書道にも型がある。最初、型を覚えるのは手間がかかる。なぜなら、その人の行動形式(いわば身体のもっている習慣)を変えることに直結するからだ。
すごいのは、一人一人の行動様式が、結局は、心を作っているわけだし、その人が前向きか?後向きか?楽観的か?悲観的か?を決めるのだ。いい型を身につけると、悩みというのは、自分の身体や心が作り出したものだということがよくわかってくる(詳しくは「心をリセットする型(儀式)をもつ」に書いた)。
興味深いことに、The Power of Full Engagement: Managing Energy, Not Time, Is the Key to High Performance and Personal Renewal(この本は和訳も出ている)によると、プロの選手(例えば、テニス選手、野球選手)は、失敗した時に、ある一定の儀式(型)を数秒間行うことで、心をリセットして、次の行動に移るらしいのだ。
ぜひ、身体と心、魂との関係で呼吸にご興味を持っている方は「呼吸の本」を手に取っていただきたい。
呼吸の本を囲んだ読書会
今回は、6名の参加者とともに「呼吸の本」について語り合う会となった。呼吸から離れ、栄養や、食事を含め、テーマは多岐にわたっていたが、共通していたのは、身体を整えることの大切さを情報共有できたことだと思っている。スピリチュアル的な要素って、地に足がついていない議論が多く、日々の人生にどう活用していくのか?という視点が抜けがち。
我々の読書会では、その点、サンマーク出版の斎藤りゅう哉さんを始め、クローズドな中、本について語り合える仲間がいるので、安心・安全な中で情報交換ができるというのがいい。これからも続けていければと思っている。
まとめ
次回の課題本(読書会開催は2023年9月22日予定)は、井垣利英さんの「ふんわりと上昇気流に乗る生き方」を予定している。
人材の活かし方、自身の付け方を含め、違った視点からスピリチュアルや生き方について見れればと思っている。