【N#138】基礎講座(第3回)を開催〜肝臓・腎臓の働き〜身体の「要」をどう把握し、健康に活かすか?
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はじめに
こんにちは!東京・渋谷でロルフィング・セッションと脳科学から栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。昨日(2023年6月21日(水))に、栄養&マインド基礎講座(食事付、以下本講座)を渋谷で開催。その模様について、一部紹介したい。
生活習慣の改善が先!〜医師と処方薬の前にできること
本講座は、医療従事者(医師・歯科医師・薬剤師)にアドバイスを求める前に、自分でできることは何か?を学ぶ内容になっている。なぜならば、人間の身体の構造と働きの原理・原則を知っていると、不調になった時に、どのような生活習慣を取り入れたらいいのか?食事をどう変えていくのか?サプリメントは?を自分で調べ、判断できるようになるからだ。しかも、原理・原則が理解できると医師に何を相談したらいいのか?もはっきりする。
医師にアドバイスを伺い、薬を処方される前に、やることはたくさんある。例えば、心臓病(心筋梗塞、狭心症、脳卒中)や糖尿病を予防していくには、どのような「運動」が必要なのか?「食事」をどのように改善していったらいいのか?自分で調べる方法が身につけば、病気の予防だけではなく、仕事の生産性が上がり、幸福度も上がっていくのではないかと思っている。
第0回は、食品業界や医薬品業界の中で科学がどのように活用されているのか?を中心に説明した。マスコミを含め、ビジネスと医療・食品の結びつきは強まっているため、コストのかからない生活習慣の改善に目が向けられていない。医師が薬を処方すると、儲かる仕組みがあるので、安易に薬が処方される。一方で、いろいろな代替療法に目が行きがちだが、科学の仕組みは、不完全ながら、健康を考える上で一番信頼できる理由を紹介した。
過去の講座の内容〜脳科学から見た栄養学とストレスを紹介
第1回は、人間が食事や栄養をどのように取り入れるのか?脳科学の基本から紹介した。脳科学は、21世紀に入ってから急激に発展した分野。さまざまな分野に応用されているが、専門的で、細分化された内容が多い。しかも、脳の教科書は専門用語が多すぎて難解。途中で挫折してしまう人が多い。やる気、疲労感、集中力、休息を始め、どのように生活のリズムを整えて、充実した人生を歩むか?活用する方のが重要だと思っている。
第2回は、ストレスと性ホルモンについて。ストレスは、世間では悪いというが、短期的なものか、長期的なものか?分けて考える大切さを伝えた。実は短期的ものは、健康にとって良く、「覚醒」「集中」「学習」に対して効果を高め、「感染症」に対する予防効果も期待できる。問題なのは長期。免疫の働きが弱まる、無気力になる、集中力低下、寝起きが悪くなるといった悪影響が出るのだ。
女性ホルモンと男性ホルモンも取り上げた。PMSをはじめとした女性の特有の症状を軽減していく上でも、生理の考え方は必須。残念ながら、学校で学ぶことがないし、最新の知識を学ぼうとしても、専門用語が多くて、挫折する方が多いと思う。実は、閉経に近づくと、PMSもアルツハイマー様症状として現レ、男性ホルモン(テストステロン)が高い場合、「判断能力」や「やる気」「挑戦する」という気持ち等、脳への影響が強いのだ。
ストレスと性ホルモンをどう自分に生かすのか?脳科学からの視点から見ることで、生活習慣やマインドをどう改善するのか?を含めご紹介させていただいた。今回(第3回)は、肝臓と腎臓の働きについて紹介した。
肝臓と腎臓〜科学工場と血液の管理者の役割
食事を消化・吸収したい際、食事の栄養素の最終運搬先は、肝臓になる。化学工場と呼ばれる肝臓では、栄養素が新たに加工され、身体全身に利用されやすい形に変化させる。更に、薬、食品添加物、農薬、殺虫剤、有害重金属、アルコールの解毒や蛋白質の分解産物の窒素を無毒化する重要な内臓でもある。
一方で、腎臓は、尿を作ることで有名な臓器だが、血中の栄養成分を適切な濃度に保つ、いわば血液の管理者の役割を果たす。赤血球を作る、血圧を調整する、体内のミネラル量の調整等、その役目は思いの外、たくさんある。
いわば、肝臓で作られた栄養成分を適切に分配していくのに、血液の成分を適切に調整する腎臓が一定の役割を果たすと言ってもいい。今回の基礎講座では、薬、食品添加物、農薬、殺虫剤、有害重金属、アルコール等を肝臓がどのように無毒化するのか?肝臓は、どのように栄養素(蛋白質、コレステロールを中心に)を作るのか?腎臓では、赤血球と血圧の調整について取り上げた。
特に大事なのは、蛋白質とコレステロール。肉、魚、植物からの蛋白質の取り方、サプリメントの選び方(ホエイ、カゼイン、大豆、ヘンプ)、蛋白質の消化・吸収がしっかりと行われているかどうかのチェック。そして、コレステロールの場合は、脂質(脂・油)の消化・吸収に必要な胆汁の理解。生活習慣を含め、どう工夫したらいいのか?を紹介させていただいた。
「NHKスペシャル 人体 神秘の巨大ネットワーク」でも取り上げられたが、肝臓や腎臓、他の内臓とコミュニケーションをとることで働く。興味深いことに、肝臓や腎臓はそれぞれ独自のホルモンを作り、身体へ影響を及ぼすことが知られている。今回は、腎臓から血圧の調整や、赤血球を作るホルモンを取り上げたが、これらの作用がわかると、生活習慣の改善の理解が深まる可能性が高い。この点を含めて、話題を提供した。
まとめ
第3回は、肝臓と腎臓から見て、どのように食事・栄養に活用していったらいいのか?について話した。次回以降は、その基礎をもとに、小腸と大腸の知識を深めていく予定だ。
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