【T#65】ありのまま観察する力とは?知識のレンズで見ないとは?小アルカナを取り上げる〜タロット実践講座(第3回)を開催〜
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はじめに
こんにちは!東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。
2022年2月27日(日)、午後7時〜
と
同年3月3日(木)、午後2時〜
に「タロットカードを使って起業・副業したい方向けの実践講座」の第4回(第3回)とタロットカード練習会を開催したので報告させていただきたい。
暗記教育の弊害〜知識のレンズで物事を見る
小・中・高校の教育は、主に科学の知識を暗記。
試験問題に答えることで、知識を覚えているかどうかをチェックされる。
逆に
その背景となる「知識」
が
「正しい」「間違い」
か、は問われない。
「暗記教育」の影響もあり、
知識を習得するのが第一優先。
暗記してから
「タロットカードを展開しましょう」
という形で教える先生が多いと思う。
結局、このような教育を受けると
「先生(偉い人、権威のある人)の解釈が正しい」=「タロットカードを見る人が正しい」
となってしまい、
本来「答えは「クライアント」にある」はずが、
「解釈を押し付ける」
という思考になっていってしまうのではないか。
しかしながら、この方法だと、せっかくのタロットカードを観察する力は養えない。
具体的にいうと、
「ありのままにタロットカードを観察する」
ことができないのだ。
「ありのままに観察する力」を磨くためにどうしたらいいのか?
ヒントは、私が2014年に受けたロルフィングのトレーニングにあると思っているので、紹介したい。
転機となったロルフィングのトレーニング〜観察力を磨くには?
2014年8月から2015年3月の6ヶ月間(700時間近く)、ロルフィングの基礎トレーニングを受講するためミュンヘンに滞在した。
ロルフィングのトレーニングは、
一言でいうと、
「「観察力」を如何に磨くか?」
だ。
実にトレーニングの半分は、
「身体をどのように観察するのか?」
に充てられる。
ロルフィングの創始者のIda Rolfが基礎トレーニングを教え始めた当初、カルキュラムを2つの段階にわけていた。
Auditing(観察者(知覚する)の段階)
と
Practitioner(施術者(施術経験)の段階)
だ。
Auditingは、どのように観察するのか?を教える段階。
身体を観察するところに力点がおかれている。施術することを一切しない。実際に施術者を繰り返し、繰り返し観察する。
「ロルフィングに必要な観察力」「何を観察するのか?」を身につけるまでそれが続くのだ。
このような手法をSaturation method(Saturation=情報が飽和する)と呼ぶ。
目が「観察できる目」になり「身体に対する見る目」を養うまで情報を与え続けることで見る目を身につける。
この方法は、現在のロルフィングのカルキュラムにも活きていて、
他の施術者を観察することに多くの時間を割いているというロルフィングのトレーニングの特徴となっている。
「観察力」は繰り返し見ることで養われる
興味深いのは、ある日突然、身体が見えるようになることだ。
実際に、私もトレーニング期間中にいつの間にか無意識のうちに修得できていた。
必要な目はどのように身につくのか?1つ例を挙げてみたい。
上記の写真を見ると、単に様々な図形が並んだ絵にしか観察することができない。
しかし、この中でキリンを見つけることができるか?といったらどうか。
図形に線が加えられていないにもかかわらず、キリンがぱっと浮かび上がってくることに気づく。
何が変わったのかというと自分の中に適切な概念・意味(キリン)を持っていたために、キリンと観察することができたのだ。
ロルフィングにおいて、身体観察を知覚的にできるようになるというのは、このプロセスに似ている。
練習会では、このプロセスを味わっていただくために、あえて教科書を手放して、セッションに臨んでいただくのだ。
結果として、予想外の見方を受け入れられるマインドが育つ。
そうはいうものの、ありのままの観察をした後、言語化が必要。
このため、知識も伝えるようにしている。
小アルカナとトランプカード
今回のタロットカードの講座では、小アルカナを取り上げた。
大アルカナは22枚、小アルカナは56枚。
小アルカナはトランプカードから来ている。
トランプは、ダイヤ、スペード、ハート、クローバーからなっているのに対し、
小アルカナは、4つのスート(ワンド(火)、ソード(剣)、カップ(水)、ペンタクルス(土))
を採用している。
トランプが1〜10、JQKの13枚に対し、小アルカナは1〜10とキング、クイーン、ナイト、ペイジの14枚からなる。
当初、小アルカナを作った時は、トランプと同じようだった。
ライダーウェイト版の小アルカナができたときに、一枚一枚絵が描かれるようになり、絵による解釈が可能になった。
小アルカナのベースは、数秘術とスートの組み合わせ
今回伝えたのは小アルカナの意味と使い方だ。
小アルカナの絵は、数秘術(数字に意味があると考える)とスートの意味を組み合わせて考えていく。
例えば、
数秘的に見れば、
1(スタート)、2(選択)、3(創造的展開)、4(安定)、5(遊び)、6(調和)、7(安定の上で発展)、8(集中)、9(統合)、10(完成)
スート的に見れば
火(ワンド)(閃き・直感)、風(思考・創造)、水(感情・形成)、土(感覚・物質)
の意味になる。
数はどのようにして発見され、現在のアラビア数字が普及していったのか?の歴史から始まり、
経済発展したことによって、算数が必要となり、国民の読み書きの能力が飛躍的に発展したこと。
経済発展が「あるがまま」にものを見る力を養うことにつながり、それが科学につながっていくこと等も話した。
カバラの「生命の木」がベースに小アルカナは成り立っている。
「生命の木」は東洋思想の陰陽五行論の大極図にそっくりであり、
東洋思想と西洋科学の接点にタロットカードがあること実感できる。
参考に、大アルカナと小アルカナの使い分けは、
大アルカナは、魂の成長の物語
小アルカナは、具体的な出来事や人物についてみるとき
にそれぞれ役立つ。
まとめ
今回は、小アルカナを数秘術とスートの組み合わせから意味を探っていった。
2時間半があっという間にたってしまった。
次回は、小アルカナと「生命の木」「東洋思想」との関係を深める予定。
東洋思想とは何か?どのように科学と使い分けていったらいいのか?スピリチュアルとの関係について取り上げていく。
2022年2月19日(火)から1期生の募集中だ。
ご興味のある方は「「タロット実践講座」(1期生募集中)〜タロットカードを使って「本気」で「成果」を出すセッションを提供したい方向け」をご参照ください。