【N#22】アーシングと健康〜大地を裸足で歩くことで、抗酸化や抗炎症作用が期待できる
2019年6月18日(火)に、一般社団法人・日本電磁波協会(EMFA、Electromagnetic Field Association)1級電磁波測定士の牧野廉さん(以下、牧野さん)にサロン・ZEROの電磁波測定を依頼したことを本コラムに書いた(「電磁波とは?健康への影響や対策として何ができるのか?」参照)。
終わった後も色々とフォローがあり、その中でもっとも印象に残ったのが、下記の英語版の動画だった(「The Earthing Movie Trailer – www.EarthingMovie.com」参照、9.9米ドルを支払うと本編がみれる)。
「アーシング」とは「裸足で大地(芝生や海辺)と直接繋がる」ことだ。
で、「アーシング」が、健康にいい影響を与えることを追究していた人のドキュメンタリーだ。
大地には、無限の電子が集積されていて、「アーシング」を通じて生体内に取り込まれている。このことで、抗酸化物質のように働き、抗炎症作用を示す。靴やマンションを含めた生活を送るようになり、人間は大地から距離を取る生活へ。その結果として色々な疾患が起きていること、等について語っていた。
日本人医師の堀泰典先生の「はだしで大地に立つと病気が治る」にも、体内の静電気が溜まるとどのような障害が起きるのか(帯電障害)について書いているが、科学的エビデンスについては多くを語っていなかった。
牧野さんからは、本ドキュメンタリーと関係する本(「Earthing – The most important health discovery ever!」(日本語訳は「不調を癒す《地球大地の未解明》パワー アーシング すべての人が知っておくべき重大な医学的真実!」)も紹介いただいたので、早速英語版を手にとってみて読んだ。
主人公の一人、クリント・オーバーさん(以下クリント)は1999年頃、セドナに滞在中あることに気づく。
人間は、ゴムやプラスチックでできた靴によって大地とのつながりを失っている・・・。
ひょっとしたら、
「体内に蓄積した静電気が健康に影響を与えているのではないか?」
と。
医師や研究者としての経歴もないクリントは、ケーブル会社に勤めた頃に、ケーブルを家に引く工事に携わっている。
ケーブルを引く際、地面に接地して行うことで、テレビの雑音が最小限になることを知っていたからこその着想だった。
クリントは、人間の身体は水とミネラルでできているので、電気を通すことができることを知っていた。乾燥している日に金属に触れると静電気が発生するからだ。
そこで、実際、自分の部屋を電圧計で測定。一番電圧の強かったのがベッド(その下に様々なケーブルが隠されていたから)で、ひょっとしたら自分の睡眠は、電圧の強さの影響によるのではないかと考えた。
外の地面に金属の接地を行い、ケーブルで繋ぎ、ベッド自体をアーシング状態にした。
何と!睡眠が深まったという。
当時、医学についての知識が浅かったが、ケーブルテレビのケーブルの中には、100チャンネルの情報が流れてり。身体にも数え切れないほどの神経の束、血管を含め電子の流れがある。
ひょっとしたらアーシングを行うと、ノイズを減らせて、健康に改善していくのではないか、と考えた。
そこで、過去の報告例があるかどうか、インターネットで調べていくが、アーシングに関するエビデンスがほとんどなかった。しかも、その後医師や研究者にアプローチしても、全く相手にされず。途方にくれていた。
徐々に協力者を得ながらエビデンスを蓄積。眠りのみならず、慢性的な痛み、炎症作用に対してもアーシングの効果がわかってきた。
興味深いことに、高いところにいればいるほど、電位が上がること。
約1メートル毎に電位が、100-200Vが増すという。なので、マンションに住んでいる人は電位が高いところに住んでいることになる!つまり、よりアーシングが必要になる。。。
それが、100km周辺でVの増加が止まる。この段階で、太陽光線が強力になり、空気から電子を奪う電離層(Ionosphere)と呼ばれる層が現れる。
天気がいい日の時の電位は100kmにおいては、250,000から500,000V付近。電離層が陽極で、地面が陰極に帯電。そして、1,000〜2,000の雷雨が地球規模で発生。5,000回/秒の雷が発生するので、1,000〜2,000アンペアの電流が地球の地面に向かって流れていく。嵐の雲には、雲の下が陰極、雲の上が陽極が発生。この差が大きくなりすぎると、雷がおこる。
要は、雷や嵐などの自然現象によって絶えず地面に電子が供給されることから、いくらアーシングしても、電子が尽きることはない。
又、アーシングすると、体内時計や時差の調整も行うことができる。例えば、体内時計は、太陽が電子にエネルギーを与えることで、より振動を早く、一方で夜は電子の振動が遅くなることを利用している。
「アーシングすると、電子はどのように動くのか?」は、東洋医学の経絡、汗腺、血管内、結合組織、自律神経系等が電子の流れに影響を与えるが、ロルフィングやヨガで身体を整えることで、アーシングを通じて、大地から身体へ伝わる電子の流れがよくなると考えられる。
ちなみに、電子の流れのスピードだが、アーシングを行ってから20〜30分かけて効果が実感できるという。例えば、足をアーシングすると、やがて20分後には上半身へ。最終的に頭まで伝わっていくらしい。
老化やがん、生活習慣病は陽極に帯電する「活性酸素」によって引き起こされると言われている。「活性酸素」は、要は電子泥棒。活性酸素は、電子を奪うことで安定するので、電子を強烈に欲している(なので、生体内にある物質から電子を奪う)。
三石巌先生の「分子栄養学のすすめ:健康自主管理の基礎知識」では、ビタミンやミネラル(活性酸素を除去する物質、抗酸化物質)を補い、「活性酸素」に働かせなくすることで、病気を予防していきましょうと主張している。
アーシングは、地面にある電子が身体に運ばれるので、いわば抗酸化物質を大地から取るようなもの。ビタミンやミネラルをある程度補わなくても、活性酸素が中和されるので、様々な効果が期待できるのが興味深い。
今回本を紹介させていただいたが、コストのかからないアーシングは是非とも、本コラムを読んだ方々には試していただきたい。
私も、公園等で試しているので、また何か変化があり次第、書きたいと思う。