【E#59】FC勉強会(2)〜日本の金融教育:イマと未来(1)
2015年12月13日(昨日、午前10時〜午後12時)、Financial College(FC)の勉強会に参加してきた。今回で2度目。どのようにしてFinancial Collegeを知った経緯については【起業/独立コラムVol.18】を、初回に参加したCash Flow Gameの模様は【起業/独立コラムVol.21】に書いた。
今回取り上げられたのは
「今まで親に教えられた「お金」の教育とは?」
についてだ。
4つのテーブル(各テーブルは5〜6人程度)に分かれて、「親から教えられたこと?」、「その言葉の意図は?」、「ことどもに伝えたいこととその意図は?」の「20世紀のお金の教育」ワークシートへ各自が記入。各テーブルのファシリテーターが各々の意見を伺いながら、意見をまとめていった。
- 親から教えられたこととして、
- お金を貯めて銀行に預けなさい
- お金を貸すな(借りるな)
- 連帯保証人・保証人になるな
など、親から教えられたこととして、色々と上げていった。参考に私が親から学んだお金についての教育としては、
- 本への投資を惜しまないこと(多様な考え方を身につける)
- ギャンブルにはルールがあることを心がける(損切りという考えが身についた)
- 贅沢はある程度しること
- 国債への投資は注意する(銀行預金については警戒すること→銀行は国債を購入している)
その後、各テーブルから代表者を選びプレゼンを行ったが、司会の進藤さんからのコメントが興味深かった。以下一部を取り上げると
- 「お金を貸す」と所持金は下がるが、信用度が上がるのに対して、「お金を借りる」と所持金は上がるが、信用度が下がる。
- モノとお金の違いは、モノはモノでお金は信用である。
- 親が子供にお小遣いという形で与えるのは、そのままお金の教育となる。お金の教育には、固定給(毎月のお小遣い)、成果報酬型(成績によってのお小遣い)、プレゼン型(子供のプレゼンによるお小遣い)、自由型(求められれればいつでも小遣い)と4つに分類。固定給は「時間が経つとお金が入ってくる」という考えが芽生えてくるので、考える力が失われる。成果報酬型とプレゼン型を混ぜながら教育をするといい。
- 連帯保証人になると、理由いかんにもかかわらず借金を払う必要性が出てくるので、注意すること。中小企業の社長が倒産したときに問題となるのもこれ。
このように一つ一つが考えさせられるトピックだった。
最後に「崩壊した日本の成功モデル」ワークシートを用意。1980年、2015年、2025年に仕事、銀行、不動産、有価証券、年金、余剰資金の面で世の中はどのような変化が起きたのか、講師からの解説を聞くことでシートを埋めていった。
印象的だったのは、1980年、銀行が年率7%の利息で不動産の資産価値がどんどん上がる時代から、35年のローンを組み返済後の2015年に銀行の年率が0.02%、不動産の資産価値がどんどん下がっている時代に向かっているということ、仕事が終身雇用からリストラ・倒産へと向かったこと等、未来をある程度予想する難しさを実感するのと同時、そうはいうものの、ある程度未来を描きながら進んでいくことの大切さを実感した。
2016年1月は集中的にFinancial Collegeの勉強会へ参加する予定だ。未来、どういった資産形成を行っていくのか?ヒントが満載なので、将来の仕事を考えていく上で参考にしながら前進できればと思う。