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【E#39】サロンとロルファー〜鎌田孝美さんの事例を通じて学ぶ

2015年7月12日(日)、ドイツ・フランクフルトの在住の鎌田孝美さん(以下孝美さん)と何人かのロルファー(菊池威二郎さん(東京・吉祥寺のグルーヴ・アンド・フロー主宰)、佐藤耕祐さん(耕ロルフィング主宰)、伊藤彰典さん(リリーフ・スペース主宰))とチネイザンを学んでいる友人と久々に自由が丘でお会いすることができた。フランクフルトであった時の様子については【RolfingコラムVol.20】を参照いただきたい。
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今回は、一時帰国している孝美さんの話題を中心にその雰囲気について紹介したい。
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孝美さんとは、ロルフィングのトレーニング期間中、フランクフルトで一度しか会わなかったにもかかわらず、電子メールのやりとりやブログを更新するときにコメントをいただき、トレーニングの理解が深まったと思う。さらに、孝美さんのおかげでPhase IIIもドイツで受ける決断きっかけも与えてくれた(Phase IIIトレーニングの総括については【RolfingコラムVol.87】参照)。結果からみて、早く認定ロルファーとして活動をすることができることとなった。
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今回は、日本でのロルフィング活動の2週間を過ぎてからの再会で本当にいいタイミングだったと思う。孝美さんは、旦那さんの仕事の関係上、ドイツ在住10年近く。認定ロルファーになったのが、2011年。それから4年近くドイツ・フランクフルトでセッション・ルームを構えてロルフィングの施術を提供している。しかも、励みになるのは、ドイツ語ではなく英語で施術を行っていることだ。
最近、場所を少しフランクフルトの郊外へ移されたらしいが、その場所の選択についても興味深い(下記の内容はメールでのやり取りも含む)。自分がどういった施術の仕方をするのか?どういった雰囲気を大事にするのか?
例えば

  1. ノイズがあるとダメ。
  2. 通りに面した部屋はダメ。
  3. 目の前が隣家の部屋などというのもダメ。
  4. でもあまりにも田舎だと人に来てもらえないし車のない我が家は生活出来ない。

等、様々な事をリストアップした上で、決断されたらしい。お客さんのニーズに合わせるよりも自分のニーズに合わせることの視点が新鮮に思えた。私は運良く渋谷でセッション・ルームを借りる事ができたが、改めて場所の大切さに気づかされた。今後、いろいろな環境を試したいと思っているので、そういった意見が聞けてよかった。
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そして、場所に引き寄せられるように人が来ることや、ドイツ人は一度施術を信頼すると、外国人であっても絶大な信頼を寄せ、口コミで広げてくれることなども紹介してくれた。
孝美さん曰く、ドイツ人は、単刀直入に依頼してくることが多いらしい。例えば、「一度で一気に治して欲しいという人」等。日本ではそこまで求められるというケースはないが、ドイツ人の気合の入れ方も違う。飛行機でわざわざ孝美さんの施術を受けるだけのためにフランクフルトに訪れたり、こことここが問題だから是非とも対処して欲しいといった事等。
また、なぜだかわからないが、職人気質の客層が多いとのこと。というのも、世界的にみてロルフィングは技術偏重の傾向が強いらしいからだ。実際、私を含めた研究者タイプはインチキと思われる傾向が強い。興味深いのは、そ問答無用でこうすれば治ることができるという達人的なマインドをもった人よりも、双方向のコミュニケーションを大切にする(=素人目線を重視すること)という施術者を求めてくる人もいるらしい。そういった人たちにこういった客層がいるんだそうだ。
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その他、話す内容が一つ一つ面白く、開業してから2週間経過した私自身にとって大きな刺激となった。特に、自分が相手に対して何かをしなければならない、直さなければならないといった意識を持つようになると、それがセッションに影響を与え、自分とお客さんとのつながりを失っていくというのは、孝美さんもおっしゃっていたが、私も同様な意見を持っている。
こういった状態を自分ではニュートラルと呼んでいる。それを意識する為、自分の身体の中で何が課題としてあるのか?自分がどういった状態になったらニュートラルになれるのか?を大事にしていきたいと考えている。
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今回の出会いの中でも、どのように整えるのか?について話題となった(以前このことに関して、Tarotカードリーディングとの関連で【TarotコラムVol.12】にて触れた)。なぜならば、自分の身体が地についていて、整っていることで初めて、相手にそれが伝わり、相手が安心感を持って心を開くようになり、それを見本として相手が変わっていくからだ。
あくまでもお客さんは自分の身体の状態の鏡みたいなもの。 私の場合には肩こり、首こりが一つの指標として自分の身体が整っているかどうかをチェックしている。どのようなボディワークだったら、これらが軽減するのか?メリハリのある(必要最小限の筋肉の力で身体を支えるという意味)姿勢になるのか?という課題を持つということだが、ヨガは自分の身体を見つめ直してくれる為の一つのツールにもなる。
今回は孝美さんの話題が中心だったが、これから先日本のロルファーの人たちとも接点を持ち、どういった形で施術を提供して行っているのか?どういった考えを持っているのか?も機会があれば伺ってみたいと思う。

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