【W#147】サラマンカとアビラ
リスボンを含めたポルトガル観光を終えた2015年4月11日。次に向かった先はサラマンカ。
3日間で、ポルトガル・スペイン間の国境を2度越えることになった。スペインからポルトガルとポルトガルとスペインへの国境越えは少し違った。
ポルトガルへ入る際には、全く何事もないまま看板を通り過ぎるのみであったが、スペインには入る際には国境のそばで警官が待ち構えている。そこで、簡単な入国理由について聞かれる。それほど厳しいものではなかったが、国境審査は国の文化がでるので本当に興味深い。
さて、無事入国を果たし、サラマンカへ。
サラマンカはスペインで最も古いサラマンカ大学が1218年に建てられ、大学街として知られている。そこには スペイン内戦についての資料も保管しており、サラマンカへ向う途中、バスの中でスペイン内戦がどのようだったかについての説明があった。なぜ、スペインでカタルーニャ人やバスク人が独立運動を起こしているのか?又、パブロ・ピカソがなぜゲルニカを描いたのか?を知る上で、スペインの内戦は必要不可欠。この点については、次回書く予定だ。
ここの大学の入り口には頭蓋骨の上にカエルが描かれていて可愛らしい。
サラマンカは、方言のないスペイン語が話されていることで有名で、スペイン語を学ぶのであるならば、サラマンカがいいと評判だ。いわば、イタリアにおけるフィレンツェ、ドイツにおけるハノーバーとも言える。
サラマンカ大聖堂には、宇宙人とうさぎが描かれており、うさぎを撫でると運を引き寄せるらしい。もちろん、私も試してみた。
1100年から建設を始め、200年かけて作られたらしいが、宇宙人が描かれたのはいつなのか。。。謎だ。
サラマンカの短期滞在後、次に向かったのはアビラ。アビラはマドリードから約90km。いよいよ旅の最後を飾るマドリードに近づいてきた。
中世の都市がそのままの姿で残っている稀な街のアビラ。中世・ルネサンス期に建てられた邸宅が残っている。
アビラ自体は、全長3.5km、高さの平均値12m、厚さ3mの城壁に囲まれていて、城壁を登ってアビラの街並みを見ることもできる。
私自身、城塞都市を幾つか見たことがあるが、私の大好きな街の一つ、フランスのコート・ダジュールのエズ市を彷彿とされる雰囲気を感じた。
面白かったのは、日本語表示が多かったこと。昔はここに大量の日本人観光客が訪れ、賑わったのだろう。今は中国や韓国の人たちのほうが多くなったが。。。
サラマンカとアビラの旅程を全て終え、いよいよ最後のマドリードへ向かった。ソフィア王妃芸術センターのゲルニカを見たので、それについて取り上げたい。