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【W#125】バルセロナ(5)〜ピカソ美術館とゴシック地区

バルセロナを含めたスペインの時間感覚はヨーロッパや日本のそれとは違うらしい。参加しているツアーのガイドによると、夕食が始まるのが午後10時頃で最終的に終わるのが午前様となる。それは、午後1時半〜午後4時過ぎまでシエスタというのもあるのかもしれない。驚いたのは、午後6時〜7時はまだスナックの時間で夕食の時間でないということ。ちなみに、バルセロナでいただいた料理の一例を一つ紹介する(値段は9.8ユーロ、約1,300円)
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ということは翌日の朝(特に土日)、午前11時頃まで歩いている姿を見かける人があまりいないことになる。また、友人や仲間と過ごすのがとても好きなスペイン人の上、バルセロナの場合には天気が晴れていることが多い。ということで、外で食事をしている姿をよく目撃した。
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さて、バルセロナの一角にゴシック地区がある。ローマ人がここにバルキノという街を作った。それがバルセロナの名前の由来。その後、ローマ帝国時代から中世にかけて建てられて、現在にのゴシック地区に至る。つまり、バルセロナで一番古い街並みがここにあるということ。狭い迷路の中にいるような印象だったが、ここには美術館が集中。ピカソ美術館には是非とも行ってみたいと思っていたので、この地区を訪れることにした。
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バルセロナも3日目。ミロ博物館(【旅コラムVol.125】参照)の次にピカソ美術館を訪れるためにゴシック地区へ。
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まずびっくりしたのは、道が狭い割には建物が密集しているということ。狭いのにピカソ美術館、観光バス(Barcelona Bus Turistic)を利用として「ゴシック地区」というバス停で乗降。
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途中ローマ遺跡らしき建物を見かけつつ、歩きながらゴシック地区へ向かった。
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非常に道が複雑で分かりにくい場所にあることが想定されたので、Google mapのGPSを使いながら、ピカソ美術館に向かった。狭い中歩いているので、ときどきGPSはちがった方向を指していたが、近づくにつれてそれは解消されていった。やがて、ピカソ美術館の入口に到着。
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入口は3箇所あったが、そのうちの一番奥に。外から見ると狭いが、果たしてここに作品が展示されているのかどうか不安に思いつつ、中へ。
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中については写真が撮れなかったが、ピカソの青い時代を含む若い時代の作品が非常に充実。初期作品のScience and Charityやピカソの父を描いた作品など、後世に描かれた彼の独特のキュビズムの作品ではないものが多く展示されているところがいい。
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美術館のオーディオガイドを通じて、ピカソがバルセロナのアート学校で教育を受けたことや学校を途中で退学したこと。マドリードにあるプラド美術館で作品を模写したことなどについて学ぶことができた。そして、圧巻だったのはプラド美術館に展示されているディエゴ・ベラスケスの「ラス・メニーナス」(下記の写真)をピカソ風にアレンジした作品群を見た時だった。様々な角度でこの絵をみつつも彼独自の描き方を見るにつれてピカソがどのようにアートと向き合っていたのか?少し垣間みることができた。
800px-Las_Meninas,_by_Diego_Velázquez,_from_Prado_in_Google_Earth
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興味深かったのは、特別展でピカソとダリの作品が比較されながら展示されていたこと。お互いの作品が非常に似ていた頃の1930年代から、徐々にお互いに違った個性が作品に発揮される1950年代頃まで。
その後サンタ・エウラリア大聖堂へ。ピカソ美術館からは分かりにくい場所にあるので、一度遠回りしてゴシック地区を外に出てから、Google mapを頼りにして最終的に場所を確認することができた。この大聖堂は原始のキリスト教会があったらしい。
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教会の中に入ってみると、天井が広く感じさせるゴシック様式。なおこの場所は、西ゴート帝国時代から使われていたらしい。
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ゴシック地区は、先述した通りバルセロナ旧市街であり、歴史を感じさせる建物が多数。ぜひ、ローマ時代の雰囲気を感じたい場合には歩くことをおススメする。
これで、次にマドリードに移動した時の模様を書きたいと思う。バルセロナはまだ見たいところが多く、ヨーロッパの都市の中でもっとも気に入った街の一つなので、近いうちにまた戻ってきたい。

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