【E#283】選ばれる人&うまくいく人──松下公子さん x 清川永里子さん──スタンザーズ出版主催イベントに参加して
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はじめに
こんにちは!東京・渋谷でロルフィング・セッションと脳科学の基づく講座・タロットカードを使ったカウンセリングを提供している大塚英文です。

2026年1月17日(土)、四ツ谷にある YOTSUYA BOOKS にて開催されたトークイベント「『声』と『話し方』で『選ばれる人』&『うまくいく人』」 に参加してきました。
イベントを知ったきっかけは、清川永里子さんご本人からお声がけをいただいたことでした。

少し前に、清川さんの新刊「妬まれる覚悟・なめられない関係性」を読み終えたところだったのですが、その内容が非常に面白く、「妬み」という「感情」や、「人との関係性」を扱う視点が、私自身の興味を引いたので、「これはぜひ直接話を聞いてみたい」と思い、参加を決めました。

👉関連ブログ(清川さんの本)
「妬まれる覚悟・なめられない関係性〜妬みの感情とどう付き合っていくか?」
「ジェラスフリーに生きるとは何か〜ソーシャルメディアの時代に揺れる嫉妬心との向き合い方」
本イベントに登壇されたのは、
- アナウンサー/スピーチコンサルタントの 松下公子さん
- 声楽家・表現トレーナーであり、『ジェラスフリーな生き方』の著者でもある 清川永里子さん
お二人による個別トークとクロストークを通して、「声」「話し方」「表現」「選ばれる理由」について、非常に多くの示唆を受けた時間でした。内容が面白かったので、内容をご紹介させていただきたい。
なぜ今、「声」なのか?
イベントの冒頭で、清川さんが共有したのは、
「声は、第一印象の約37%を占めている」
というデータでした。
ここでいう「選ばれる」とは、特別な才能を持つ人だけがスポットライトを浴びる、という話ではありません。
たとえば、
- 初対面の打ち合わせで「この人ともう一度話したい」と思われる
- プレゼン後に「あとで詳しく聞かせてください」と声をかけられる
- 数ある選択肢の中から「この人にお願いしよう」と判断される
こうした日常的で現実的な場面において、人は無意識に「声」を手がかりに判断を下している。
話の内容以前に、「この人は信頼できそうか」「安心して任せられそうか」を、声から瞬時に感じ取っているのだという前提が、イベント全体を貫いていました。
自分の言葉で「なぜ(WHY)」を語れる人が、選ばれる(松下公子さん)
松下公子さんのお話の中で、特に印象に残ったのは、
「選ばれる人は、HOWやWHATではなく、自分の言葉でWHYを語れている」
という指摘です。
ここでいう「選ばれる」とは、
- 商品やサービスの説明が上手い人
- スライドが整っている人
が評価される、という意味ではありません。
実際の現場では、
- 同じ実績が並んだとき
- 条件がほぼ同じ候補者が複数いるとき
- 最後の決め手が「人」になるとき
に、「なぜそれをやっているのか」を自分の経験と言葉で語れる人が選ばれていく。
WHYが語れないと、声はどこか説明的になり、聞き手は「情報」としてしか受け取れない。一方で、言葉が洗練されていなくても、WHYが身体感覚とともに語られていると、聞き手は「この人に任せてみたい」と感じる。
これは、仕事の依頼、協働の誘い、信頼の獲得といった具体的な結果に直結する話だと感じました。
「あなたのコップの水は、溢れているか?」(清川永里子さん)
清川永里子さんの話の中で、とても象徴的だったのが、
「あなたのコップの水は、溢れていますか?」
という問いです。
これは特に、本を出版する人が“選ばれる側”になるための条件として語られていました。
出版社が見ているのは、
- 文章がうまいか
- 知識があるか
だけではありません。
それ以上に、
- その人の中に、十分な経験が蓄積されているか
- 感情を通過した言葉になっているか
- 「この人の言葉には、まだ続きを聞きたい」と思えるか
つまり、内側が満ち、自然に溢れ出ている状態かどうか、無理にまとめた言葉ではなく、溢れたものが声や文章として外に出ている人が、「この人の話を世に出したい」と選ばれていく。
これは出版に限らず、講師、表現者、発信者として「次に呼ばれるかどうか」を分ける、非常に現実的な基準だと感じました。
見た目と声が一致しているか(清川永里子さん)
もう一つ、清川さんが強調されていたのが、
「見た目と声が一致していること」
という視点です。
これは、
- 第一印象で信頼されるか
- 話を最後まで聞いてもらえるか
- もう一度会いたいと思われるか
といった、極めて具体的な場面に直結します。
たとえば、
- 見た目は落ち着いているのに、声が緊張で固い
- 見た目はエネルギッシュなのに、声が弱々しい
こうしたズレは、聞き手に理由のわからない違和感を残します。
逆に、
- 姿勢
- 呼吸
- 表情
- 声のトーン
が一致していると、人は無意識に「この人は信用できる」と判断する。選ばれるかどうかは、こうした無意識レベルの一致感によって、すでに決まっている。そのことを、改めて実感しました。
「選ばれる人」とは、どんな人か?
今回のイベントを通して見えてきた「選ばれる人」とは、
- 自分のWHYを、自分の言葉で語れている
- 内側のコップが満ち、自然に溢れている
- 見た目・声・感情・言葉が一致している
つまり、条件やスキルが同じなら、「一緒に仕事をしたい」「任せたい」と感じさせる人なのだと思います。選ばれるとは、特別になることではなく、ご自身のズレを減らし、一致度を高めることなのかもしれません。
おわりに
清川さんの新刊を読んで頭では理解していたことが、今回のイベントで身体感覚として腑に落ちた。そんな時間でした。
「声」や「話し方」は、評価されるためのテクニックではなく、信頼されるための土台なのだと思います。身体から人を見る仕事をしている立場として、このテーマは今後も深く探究していきたい領域です。

書店で、松下公子さんの「「たった1人」に選ばれる話し方」を購入。ぜひ、自分で読んで自分なりのストーリー作りに活かしたいと考えています。

素晴らしい時間を共有してくださった登壇者のお二人、そして企画・運営に関わられた皆さまに、心より感謝いたします。





