【J#110】葦嶽山と鬼叫山とピラミッド・巨石群〜瀬戸内海の旅⑥〜
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はじめに
東京・渋谷でロルフィング・セッションと脳科学から栄養・睡眠・マインドの脳活(脳科学活用)講座を提供している大塚英文です。
2024年7月26日の1630頃、松山空港に到着。2024年7月26日〜7月31日の5泊6日で、瀬戸内海(松山、尾道、広島、岡山)の4都市を巡る旅をスタートさせた(旅の企画の模様については「旅の企画+4都市を巡って感じたこと」に書いた)。
旅も4日目(7月29日)を迎えた。葦嶽山(あしたけやま)、鬼叫山(ききょうざん)の登山の模様を中心に紹介、その後広島へ移動し、響仁さんのマジックショーについては、次回取り上げたい。
葦嶽山・鬼叫山の旅の企画まで
4日目(7月29日)の午前10時頃、宿泊先の天然温泉・尾道ふれあいの里」からレンタカーで移動。1時間かけて、広島県庄原市にある葦嶽山・鬼叫山に向かって出発した。
今回の旅は、斎藤りゅう哉さんから、坂村真民記念館で開催予定の「真民詩の朗読と音楽会」のイベントがあるけど、来ませんか?という誘いから企画が始まった。松山市に滞在するため、その近辺で観光できるところに行けるといいね!という話になった。
関心のあったのは、雑誌ムーで取り上げられたことがある「日本ピラミッド」の葦嶽山・鬼叫山とマジシャンの響仁さんのバーでショーを見ると2つだった(響仁さんについては次回取り上げる)。
大塚家とりゅう哉さんの3人は以前から神社、ピラミッド、巨石に興味を持っており、いきたいね!と話していた。ピラミッドといえば広島の葦嶽山だけど、東京から距離もあるし、と思っていたが・・・、坂村真民記念館のイベントへ行った後ならば行けるようねと盛り上がり、今回実現することになった。
そこで、松山市から尾道市へ「瀬戸内しまなみ海道」を使って移動し、尾道の温泉で宿泊。翌日に「日本のピラミッド」の葦嶽山・鬼叫山に向かうことになる。
葦嶽山・鬼叫山とは?
葦嶽山は、日本のピラミッドとして雑誌ムーや山や渓谷のオンラインで紹介されているが、話題になるようになったのは、「太古日本のピラミッド」(酒井勝軍著、昭和9年)
他の国の文化だと信じていたピラミッドが日本にも存在し、さらには日本にあるそれこそがオリジナルである、というもの。
雑誌ムーには、
「葦嶽山は古代の太陽信仰の聖地として発表された。三角錐の本殿に太陽石をいただき、隣の峰に拝殿を擁した太陽神殿として2万3000年前に作られたここは、日本のピラミッドである」
と書いてある。
真偽はどうであるにせよ、この情報だけで充分。日本のピラミッドと巨石群が眠っている山を、ぜひこの目で見てみたいという気持ちで向かった。
車を走らせていく途中に「日本ピラミッド」のサインが・・・。これは期待を持って良さそう。
真民さんの詩碑を発見
葦嶽山の駐車場に到着し、まず驚いたのは真民さんの詩碑「念ずれば花ひらく」が入口にあったことだ。まるでこの登山を真民さんが歓迎しているかのようだった。
「現代の覚者たち」(致知出版社)には、詩碑がどのような経緯で作られ、全国に広まっていったのか?その経緯について、真民さんの口から語られている。
最初の4つの詩碑は、京都の帯会社の社長の伊豆蔵福治郎さんが建てて、一番最初に建てられたのは、京都市鷹ヶ峰「常照寺」(1970年)。伊豆蔵さんとのご縁は興味深い。
真民さんは、岩波全集などで使われる本の帯を図書館から収集し「念ずれば花ひらく」と書いて、封筒に入れ、皆さんに配るということを行なっていたそうだ。その一枚が一燈園の石川洋さんのところにあったのを、伊豆蔵さんが発見した。
「これはすごい言葉だが、誰が書いたか」「四国の坂村真民という人です」「いつぺん、私を連れていってくれ」といって、石川さんと一緒に真民さんのところに行くことになった。それがきっかけとなってすぐに詩碑が建てられたそうだ。
真民さんによると、こうした詩碑を建て、除幕式の宴会を開催することを含めると多額のお金がかかるとのこと。しかも、それを4つ建てたそうだ。伊豆蔵さんの会社は、日本一になるまで、大八車をひいて売りに回ったり、たいへんな苦労されたそう。だから念ずれば花ひらくというのが体いっぱい、走っている。
念じたら必ずその通りになるんだということを、自分の長い体験の、汗の結晶のような言葉として響いた。だからこそ、即決して建てたのだろうと真民さんは推測している。
そういった思いを持った人たちによって、次から次へと詩碑が建てられるようになり、1989年には100番目、2007年には700番目が建てられる。その一つが、葦嶽山にあるのは感慨深い。この登山に関し、真民さんから歓迎されている印象を受けた。
葦嶽山の登頂へ
駐車場から登山口に入り、登山道をまっすぐに進んでいく。
葦嶽山への登山道は、距離は1キロと短いが、標高が815mがあるため、急勾配の階段が続く。
登山の途中には巨石があり、パワーを感じる(上の写真は鷹岩)。頂上は真っ平で、何らかの儀式を行なっていたであろうと感じさせる。
鬼叫山と巨石群へ
しばらく休憩後、次に向かったのが巨石群が眠る鬼叫山へ。距離が短い(150m)登山道で30分以内に到着するのだが、30度を超える気温だったので、休みながら徐々に登った。
巨石群に到着。3つの巨石群に分かれ、それぞれ面白い。
個人的に興味を持ったのは、次の下の写真の神武岩。そこのてっぺんには、穴が空いていて、そこに水晶をはめこみ、鏡岩に反射させて、光通信のようなことをしていたらしい。事実かどうかは別として、エネルギーの強さを感じた。
午前12時頃に登山開始、午後3時頃に下山。3時間程度で登ることができるので、巨石に興味を持っている方、パワースポットに関心を持っている方、ぜひ登山することをお勧めしたい。
まとめ
今回は、旅の4日目(7月29日)の葦嶽山(あしたけやま)、鬼叫山(ききょうざん)の登山の模様を中心に紹介した。
広島へ移動し、響仁さんのマジックショーを見たことについては次回取り上げる。