【E#45】開業3ヶ月が過ぎて(1)〜価値観・できること
セッション・ルームを開設して3ヶ月間。ミュンヘンのロルフィング・トレーニングが修了(2015年3月25日)してから半年が経過した。ホームページについてももう少しで完成する見通しで、今月(2015年10月)中には室内での撮影会も予定にしている。
セッション・ルーム「ZERO」(屋号は、2015年9月15日に公表、【起業/独立コラムVol.9】参照)を立ち上げ、ロゴも決まった(ロゴについては、【起業/独立コラムVol.10】参照)ことは、本コラムで触れた。
屋号・ロゴを決めるプロセスは、孤独な作業でもあったが、自分の考えを断捨離し、単純化するということは
「自分はどういった価値観を大事にしているのか?」
を考える上でも大切な時間となった。その結果として、「早く決めなければ!」といった自分が背負っていた重荷みたいなものがはずれ、セッションに集中できそうだ。
先月(2015年9月)末には、セッション・ルームでのセッション数も100回を超え、本コラムで触れたように、初めての10回セッションを修了したクライアントもいた(【RolfingコラムVol.119】参照)。経験値は上げることは大切だが、一人一人を大事に丁寧にセッションを行っていくという気持ちは忘れずにいたい。
2015年9月21日、ロルファーの佐藤博紀さん(TEN〜the space for your Life & Bodyを主宰、以下ヒロさん)と伊藤彰典さん(リリーフ・スペースを主宰)を含めて3人で新橋でお会いした時に、それぞれのご経験を伺う貴重な時間となった(その模様については、伊藤彰典さんのブログ「ロルファー集結」参照)。彼らは私よりもはるかに年下だが、ロルフィングの施術の経験は先輩。色々な貴重な話(2015年10月に行われるソースポイント・セラピーの研修について、バイオ・ダイナミックスについてやお互いの近況等)を伺う幸運に恵まれる中、セッション・ルームをオープンした後に、どうしたら継続的にクライアントを確保していくのか?についての話題が印象的だった。
セッション・ルームは、オープンしたばかりだがクライアントの人数に恵まれている。今後その人たちが10回を迎えて、巣立っていく。その後、新規のクライアントの確保が必要となるが、果たして継続的にクライアントが集まってくるのか?個人的には、宣伝し、人を呼び込むよりも、口コミで徐々に広まっていくという方がいいと思うが、果たしてそれが可能なのか?といった気持ちが芽生えてきている。
両人がいうのには、自分の気持ち次第。自分の気持ちがしっかりとして、クライアントに向き合えば、自然とクライアントというものは集まってくるという。その言葉からは自分がコントロールできない問題について考えずに、自分がコントロールできることに集中した方がいい、というメッセージに解釈できた。
重要なのは、自分のできるところに集中することのように思う。例えば、習った手技の基礎に忠実にセッションを行うことや、できる限り、心地いい環境を提供するということ。そして、常に、自分自身の中でレベルアップするところはあるのか?考えることのように思う。
結果として、
一人一人が持っている潜在的な能力に気づき、いかにして本来の自分を発見していくのか?
そのヒントを相手に提供できるように整備していくことにつながっていくと思う。
セッション中にロルフィングというボディワーク以外にタロット・カード・リーディングやカウンセリングを行う機会も多くなってきている。これは自分自身の一つの特徴でもあり、手段にこだわらずにそれぞれに合うようなものを提供することで、いいセッションいなるように前進していきたい。