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【W#127】マドリード(2)〜プラド美術館

マドリードに到着してから2日目(2015年3月29日)。ヨーロッパも夏時間を迎え午前2時になった段階で1時間時計を進ませる。Day light saving timeと呼ばれるこの仕組み。残念なことに1時間睡眠時間が削られることになったが、旅期間中にこのような体験できるとは思わなかったので興味深かった。
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さて、マドリード滞在期間中はマドリード市内及び、マドリードから1時間離れたセゴビア市内の観光がメイン。今回はマドリードの市内観光の模様、特にプラド美術館について取り上げたい。
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今回、スペイン、モロッコ、ポルトガルのツアーをTrafalgar Toursに申し込んで、16日間50人の観光客と一緒に行動することになった。日本人は一人もいなく、オーストラリア、フィリピン、米国、カナダ、イギリス、ニュージーランド等の人たちと交流するいい機会になる。また、このツアーで楽しみなのはグラナダでのアルハンバラ宮殿とジブラルタル海峡を介してスペインからモロッコに渡ること。これはイスラム教とキリスト教がどのようにヨーロッパに影響を及ぼしたのか?知るいい機会になる。
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Tourの1日目と2日目はマドリードの市内観光を行った。
マドリードの人口は約325万人。マドリードは古代ローマ時代から人は住んでいたらしいが、歴史上に登場するのは、イスラム教徒のムーア人がスペインに入ってきた711年以降の9世紀頃。キリスト教徒がスペインを奪還し、16世紀頃には、カスティーリャ王国(首都トレド)とアラゴン王国(首都サラゴサ)が連合。スペイン王国が確立されていった。1561年にフェリペ2世が宮廷をマドリードに移すことで、マドリード自体が栄えるようになった。スペインの黄金時代を迎え、植民地から金銀が流入。文化が栄えるようになった。
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18世紀頃にマドリードが街として整備され、プラド美術館を含め様々な建物が作られた。
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19世紀に入るとマドリードは、ナポレオンの支配を受ける。それに対してマドリード市民が暴動で反発。1808年5月2日夜間から翌5月3日未明にかけてフランス軍(ナポレオンの時代)が暴動を鎮圧。約400人以上の逮捕者が出た。その反乱者が銃殺刑に処される模様は、スペインの著名な美術家のフランチェスコ・デ・ゴヤが「マドリード1808年5月3日」という作品に描いた。私がプラド美術館でもっとも印象に残った作品の一つだ。
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現在はスペイン広場として残っている。マドリードの観光で「ドン・キホーテとサンチョ・パンサの像」が飾られている像や中国の起業家が買収したマドリードで1953年に建てられた110mのスペイン・ビル(Spain Building)を見ることができる。
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プラド美術館を見に行ったのが、午後5時半頃。実は、午後5時から午後7時までは無料で見ることができる。無料であってもチケットを入手する必要があるため、午後5時〜午後5時半までは長蛇の列となる。その列のピークの終わりの頃を狙って入ることにした。ゴヤの像が左手にあるのを眺めながら、入口へ。
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プラド美術館については、ハプスブルク家の繁栄した時代のスペイン王家が集めた作品群だけあって、1日ではとても回れない数の作品が展示されている。1819年に当初、「王立美術館」として開館したが、1868年の革命後「プラド美術館」と名前が改められた。フランチェスコ・デ・ゴヤ以外にもディエゴ・バラスケス、エル・グレコやイタリア、北方絵画のコレクションも豊富。個人的にはバラスケスの「ラス・メニーナス」、ヒエロニムス・ボスの「快楽の園」、ゴヤの「マドリード1808年5月3日」と「我が子を食らうサトゥルヌス」等が印象的だった。
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The_Garden_of_Earthly_Delights_by_Bosch_High_Resolution_2
Francisco_de_Goya,_Saturno_devorando_a_su_hijo_(1819-1823)
特にヒエロニムス・ボスの「快楽の園」は色使いの美しさに見とれてしまった。
スペインに来てバルセロナに続き美術館で作品を見ることができ、改めて実物を見ることの大切さを感じることができた。マドリードには2015年4月10日に戻ってくる予定なので、時間が許せばソフィア王立芸術センターでピカソのゲルニカを見てみたいと考えている。

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