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【N#52】「知識の多さ」より大事なことは?(2)〜論理的に考えるとは?〜「難しいこと」を簡単に説明すること〜

20代は、世間知らず、純粋培養された、大学院生だった。
諸事情もあり、
博士号を取ってから2年後(33歳)
初めて、社会に出た。

全く何も知らず、
・電話の受け答え方
・名刺の渡し方
・請求書の発行
・経費精算
等、社会人として必要な全てのノウハウは、その頃に身につけた。

1から新しい世界に飛び込んだのだが、
何と、個人事業主として独立するまでの11年間。
無事社会人生活を送ることができた。

10年前に社会人となった人たちから遅れを取り戻すために必死だったが、
役に立ったスキルがあった。

「論理的に考える力」
た。
論理といえば、
日本では、
「頭がいい人がやること」
「専門的な技術が必要なのでは?」
「学ぶのが難しい」
と連想しがち。

実は、
「論理的に考える力」
とは、
「難しいこと」を「簡単に説明する」
ことなのだ。

「それって本当?」
「逆なんじゃないか?」
と思うかもしれない。
なぜならば、
専門家は、
「簡単なこと」を「難しく説明する」
というイメージがあるからだ。

現状はその逆で、
「簡単に説明する」
ために、論理ってあるのだ。
びっくりなのは、このような教育って、私も日本、アメリカを含め、小・中・高校で受けたことがない。
実は、大学院に入ってから身につけたものだ。
さて、
「簡単に説明する」
ためには、
何が必要なのか?
コンサル業界出身の方を中心に、ピラミッド構造で考える、MECE、フレームワークなどで説明し、様々な「ロジカル・シンキング」の本が世に出ている。
単純に
1)「例えて」説明すること
2)「比べて」説明すること
3)「順番」を追って説明すること
の3つの能力を磨くことが大事になる。

1)難しいと思ったら、「例えて」説明する
2)物事を判断するには、複数の選択肢の中から「比べて」最終的に決断するし
3)全ての人が納得できるように、筋道立てて「順番」に説明する
と言い換えてもいい。

私が「身体の学校・ZERO塾」で、元素、エネルギー、電気の話をするが、
如何にして、
「目の見えないもの」

「目の見える形」
でわかりやすく言葉で説明するのか?
西洋の人たちは、200年かけて、取り組んだ。
日本人は、幕末に蒸気機関の力を使ってアメリカから日本・浦賀へ黒船が来航。
科学技術の威力を実感し、世界に向けて開国。
今世界中の人たちは、科学技術の恩恵を受けている。

一方で、人間の脳は、
1)感情的に物事を考える
2)事実をありのままに見るのではなく、
自分の信じるように思い込む=納得できないものは信じない
という傾向があるので、
意識をしなければ、論理的に物事を考えられません。
「自分の判断軸を身につける」=『自分の考えをわかりやすく説明すること」
である。
先人たちがどのようにして、
「物事を簡単に説明できるようになったのか?」
科学の歴史を振り返ると、ヒントがたくさん詰まっている。

「ノウハウを多く身につける」=「知識を多く求める力」
よりも
「物事を簡単に説明する力=論理的に考える力」
の方はるかに大事だと思います。
社会人で学んだのは、まさにそのような考え方でした。
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「身体の学校・ZERO塾」は、自分で判断していくために、「難しい」ことを「簡単に説明する」にはどうしたらいいのか?
「基本的な科学の考え方」
「仮説の見方」
を科学の歴史、社会や経済の歴史から切り込む。
「知識」を集めるのはもう十分!「判断軸」や「考え方」を学びたい方がいらしたら、以下のサイトをご参照ください!
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「科学の基礎を学んで、自分で考える力を身につけよう!」(身体の学校・ZERO塾)の「発想力」「応用力」の1期生の募集中です。

詳しくは、「「からだの学校」〜健康について自分で考える力を養おう」1期生の募集開始」まで!!
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過去の記事については以下のリンクを覗いてください。
1回目・元素とは何か?(「「元素とは何か?」(1回目)〜「自分で考える力」とは何か?言葉を知ること、生活と関連づけること、科学の限界を知ること」)参照
2回目・電磁気とは何か?(「「電磁気とは何か?」(2回目)〜科学は社会に与えた影響は何か?どのような人たちが「目に見えない電気・磁気」を言葉していったのか?」参照)
3回目・エネルギーとは何か?(「「エネルギーとは何か?」(3回目)〜蒸気機関の産業から生まれた「エネルギー」の考え方:背景を知ること」参照)
4回目・栄養と酵素について(「栄養と酵素について」(4回目)〜アルコールの発酵技術+砂糖のプランテーションの歴史を覗く〜栄養と酵素について」参照)
5回目・消化と吸収について(「消化・吸収について」(5回目)〜食事からどのように栄養(エネルギー)にするのか?判断していくための知識として)」参照)
6回目・細胞について(「「細胞について」(6回目)〜細胞の構造、どのようにコミュニケーションを取り合うのか?」参照)
7回目・進化について(「「進化・遺伝について」(7回目)〜進化論から優生学へ、メンデルの法則から雑種(ハイブリッド作物)へ、人間と社会、知識をどのように応用するか?」参照)
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