【B#100】第23回・読書会の開催の報告〜船井幸雄「法則:マクロに発想する」:各々の価値観を深める場としての読書会
2017年11月に株式会社ビーウェルス代表・コンサルタントの渡辺優先生(以下優さん)による講演会「宇宙の根源を知り、魂でつながる仲間を作ろう会」(「「宇宙の根源を知り、魂でつながる仲間を作ろう会」〜渡辺優先生を囲む会を開催して」参照)を開催してから、ほぼ2年半が過ぎた。
定期的に読書会を開催。初回(「読書会の開催:価値観の似た仲間との出会いの場」参照)から今回で何と23回目を迎える形となった。
過去にご参加いただいたメンバーのお陰で継続開催が可能だったと思う。改めて、今までご参加いただいている方には感謝を伝えたい。
恵比寿に引っ越してから9回目。2020年2月24日(祝、月、天皇誕生日)に読書会を開催した。
本読書会は心理的安全性の場を提供しようと考えているので、紹介制を取っている。Facebookにクローズドなコミュニティを作り、そこからイベントページを作成してメンバーを募っている。
幸運なことに、多数の方にお越しいただき、名古屋在住の方を含め、4名の新規参加者があった。
今回取り上げた本は船井幸雄さん(以下船井さん)の「法則」
船井さんの本との出会いは、90年代まで遡る。
私は、司馬遼太郎さん、宮城谷昌光さん、塩野七生さん、渡部昇一さんを初め、歴史について書かれた本をできる限り、左派、右派に偏るらずに手に取るようにしていた。
その中で、船井さんとの本にたどり着いた。
当時の船井さんは、コンサル業界では有名でバリバリの左脳人間。それにもかかわらず、スピリチュアルのこと(イアシロチ、四次元パーラーあんでるせん、日月神示、アセンション)を積極的に取り上げていて、発想が柔軟だという印象があった。
2014年に亡くなるまで、たくさんの本を出版されているため、そのエッセンスを知ろうと思っていても、彼の膨大な本を読んでいかないと学べないところが難点で、絶版の本も多い。
その中で「法則」は、船井さんの死後に出版された本で、ページ数もそれほど多くない。
そこで、今回の参加者の皆さんと、船井さんの人生哲学を学ぶことで、本の内容が深まることを期待して読書会を開催した。
毎回、午後7時にDOOR OPENで、午後7時半開始。
午後10時半頃まで、1冊の本を一人一人のお話を聞きながら、進めていく。
本読書会の特徴は自己紹介にあり、時間をかけて行う。今回も冒頭から45分ほどかけて8名の方の自己紹介を伺えた。その際、テーマとして船井さんが取り上げたテーマの7つを抜粋。
それらを取り上げながら、言葉一つ一つを深めていく。面白いのは、「素直」の一つの言葉でも、素を脱す、正直、ありのままといったポジティブな言葉もあれば、YES人間をイメージさせる、といったネガティブな意見まで。人それぞれの価値観の違いが浮き彫りになった。
「信頼とは一貫性を持つこと」「ツキを呼び込むことは、長所を伸ばすことと似ていること」「正直と素直は違う」
等、印象的な箇所も多数あり、結果として、各々の価値観の理解が深まったと思う。
大事なのは、一人一人の意見を尊重した上で、発言しやすい場を整えることと、一人一人できるだけ均等な発言を行う機会を与えることだ。
「知識をどのようにして伝えるのか?〜ミュンヘンでの体験、心理的な安全性、好奇心を促す、コミュニケーション能力」に書いたが、
「知識吸収する能力」
と
「知識を伝える能力」
は違う能力。
なぜなら、知識を吸収するためには、自分の学び方で身につける必要がある。一方で、知識を伝えるためには、自分とは違った相手にどのように伝えるのか?工夫が求められる。
読書会では、主眼が置かれているのは、伝える能力の方。
そのためにも、
1)一人一人が違うことが許容された上で、発言の場が等しく与えられること。
2)好奇心を促すために、「失敗が許される」「助けを求めても大丈夫な、安全・安心な環境が整えられること」
が必要だと感じている。
これは「心理的・安全な場(Psychological Safety)」と呼ばれるが、今後ともこういった場を提供できればと考えている。
次回で24回目を迎える。昨年(2019年)は人が集まらず3回ほどキャンセルにイベントはなったが、継続することが大事だと思って、続けていくと、ここ3回は様々な方に集まっていただいている。今年も引き続き開催できればと思う。