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【E#202】時代を創った著者たちから学ぶ「心がもたらす『現実創造』のプロセス」〜を拝聴して

2019年11月7日(木)、ちよだプラットフォームスクウェアにてPrimary Club(プライマリークラブ)主催のイベント「時代を創った著者たちから学ぶ「心がもたらす『現実創造』のプロセス」」に参加した。

演者はサンマーク出版・チーフプロデューサーの斎藤りゅう哉さん(以下りゅう哉さん)。
プライマリークラブでりゅう哉さんが登壇するのが、今回で10回目。
過去2回参加させていただいたが、本コラムでもまとめさせていただいた。
「出逢いと気づき」~人生は何によって変わるか~を拝聴して」(2017年11月2日開催)
「人生の贈り物を受け取る方法」〜願うこととゆだねること〜を拝聴して」(2018年11月1日開催)
りゅう哉さんがご自身の編集人生で出会った人たちと本作りを行う過程で気づいたことを
1)ご自身の言葉で話されている
2)自己実現やスピリチュアルな内容のエッセンスをわかりやすく、実践しやすいように伝えている
等、気づきが多いので、今年も迷いなく参加した。

今回のテーマは、
「自己実現+どのように人生を創造していくか?」
メインで取り上げたのは、京セラの創業者・稲盛和夫さん(以下稲盛さん)とのエピソード。

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稲盛さんの「生き方〜人間として一番大切なこと」が発売されるのが2004年。

現在までに133万部が売れる大ベストセラーへ。一方、中国で公称410万部。海賊版を含めると2500万部も売れているらしい。
「本当にすごい!」
プライマリークラブの関係者によると、りゅう哉さんが「生き方」の著書に携わるのは20代の頃。

稲盛さんが主宰する「盛和塾」をすべて読んだ上でそのエッセンスを一章分(「生き方」のプロローグが後にそのベースとなった)にまとめ上げて、企画書を稲盛さんにご提出。その熱意に打たれ、他の出版社のオファーを断り、りゅう哉さんに依頼したという。そのエピソードを聞くだけでも、りゅう哉さんの人間性を感じることができる。

「生き方」が出版されてから5年後。
稲盛さんと次のご面談で、今までとは違う本を出したい、「心」をテーマにしていきたい。
の話題となったという。そこから7年かけて、一つの本が完成していく。

その前に、企画の話し合いが行われた後、
あいにく、
稲盛さんは、JAL再生に取り組むことになった。
面白いと思ったのは、
稲盛さんが
「私がJAL再生の中で経営の極意を掴んだ」
なので、
「「経営」をタイトルとした本を出そう!」
と一時テーマを変更しようと話になったらしいが、
残念なことに
「経営は言葉で表現できない!」
経営に関わった人でないとわからない。
となり、「心」をテーマに取り組むようになる。
そして、「人生を意のままにする力:心。」(2019年6月発売)が発売となる。

生き方〜人間として一番大切なこと」では、講和集をすべて集め、鍋に煮詰めて行ったらどのような形になるのか、の主旨で作られたのに対して、「人生を意のままにする力:心。」では、「心」に一点集中。他の物をすべて削ぎ落として作られた。
きれいな心を持った人、美しい心で始めた経営は、不思議とその人以上の力を発揮する。人の心の深いところで純粋でまっさらなところの「真我」があり、そこへアクセスすることで、物事が叶いやすくなる、経営が上手くいく。しかし、感情、理性、エゴ等が入ってくると、物事の実現が遠ざかる。

その事例として、第二電電、KDDIの創業や、JALの再生に稲盛さんの果たした役割について、人智を越えるサポートがあったことを紹介していた。

このような「心」をテーマに本をまとめ上げて、面白くないわけはない。発売当初に「人生を意のままにする力:心。」を拝読したが、中村天風さんの「運命を拓く(ひらく)」の影響が色こく出ていて、
「心を変えることで、運命・健康状態が変わりうる」
が理解出るような内容になっている。
では、
「「心」をどのように整えていったらいいのか?」
りゅう哉さんは、下記の5つを取り上げて、関連の本を紹介していった(下記の画像を参照ください、関連本もリンクを貼っているので、ご興味がありましたら手に取ってみてください)。

1)心をきれいにする
心をきれいにするためには、どのような言葉を使うのか?につながる。
・ヒューレン博士:ハワイから伝わるホ・オポノポノと4つの言葉(ありがとう・ごめんなさい・許してください・愛しています)
・小林正観さん:「ありがとう」を数万回唱えることで運命が変わる
・斎藤ひとりさん:「ついている」「なんとかなる」を連呼する
等を紹介。

中村天風さんは、「真我」を「宇宙霊」、アメリカの成功哲学を伝えたトライン(「人生の扉をひらく「万能の鍵」」)は「真我」を「宇宙の無限の力」と表現しているが、いずれも言葉・心の重要性が説かれている。

口癖については、小池浩さんの「借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた超うまくいく口ぐせ」は面白い。言葉遣いを変えることで、借金を返したということが書かれているが、如何に言葉重要なのか?本書を読むことで気づけるという。

2)信念の根っこをはる
人間は、「自分はこういう人間だ」「人生はこういうものだ」を時間かけて作り上げていく。大事なのは、何かを達成したいならば、ずっと思い続けること。当たり前に思い続けること。

塩谷信男さんの「自在力」では、呼吸とイメージを合わせた精神調息法によって信念の根っこが整い、自己実現に近づくことを紹介していた。

3)ネガティブを愛す
人間は、感情を持つときに、ポジティブと同時にネガティブな感情の二つを持つ。厄介なのは、ネガティブな方が強い。どのようにネガティブな感情と向き合うのか?その感情を受け入れ、戦わないことが大切になるという。
ダテウス・ゴラスの「なまけ者のさとり方」では、「私達はみな平等です。そして宇宙とは私達のお互い同士の関係です」「さからわないこと」等とともに、如何にして受け入れるかの大切さが語られている。

4)自分を受け入れる
ネガティブを愛するの先には「自分を受け入れる」がある。ここで紹介があったのは2冊。
1冊目は、ルイーズ・ヘイの「ライフ・ヒーリング(You Can Heal Your Life)」。

ルイーズご自身が癌を含め様々な逆境を乗り越えた経験から、「言葉の力」によって人生の波長が変わってくることを体感。周囲に伝えるようになったという。

2冊目は、村松大輔さんの「「自分発振」で願いをかなえる方法」。量子力学から願いを叶える方法について紹介。人間の意識や感情は、目に見えないが、全て「波」でできていること。適切な波を発振するためには言葉が重要。自分を褒めるために日記をつけよう、等の具体的な紹介が語られているという。

5)理想の未来を今体感する
理想の今を体感する事例として、本田健さん(以下健さん)の「決めた未来しか実現しない」を取り上げていた。

健さんが様々な成功哲学を読んだなけで、役立った物を紹介しているのがこの本で、未来のある一点へ意図する(ランデブーポイントと表現)。そのことで、物事の流れが勝手に出てきて、人が助けてくれる、シンクロが起こる、道筋ができてくる等が起きてくる。

そして、11月19日に発売予定の本田健×バシャール「本当にやりたかったことを、今すぐはじめよう!」も紹介。りゅう哉さんが、2018年8月にロサンゼルスで開催した本田健さんとバシャールの対談を本にしている(対談については、以前本コラムで報告会について紹介した「本田健×バシャールツアー体験報告会を開催して:ワクワクの人生を歩もう!」参照)。

人間は過去、現在、未来を意識するが、大事なのは現在を体感。今体感していることが現実。その現実を意識することの大切さを語っている。

山崎啓支さんの「願いがかなうNLP」では、潜在意識に働きかけるものとして、実際に現在の立ち位置に自分を身を置くワークがあるが、これも今を体感していることで現実化が起こる一つの例として取り上げた。

その他、安岡正篤さんの天命は、自分で作っていくことを紹介した。
自己実現には、方法があり、それを実践していくことで物事が実現していくことを改めて学び、整理することができた。
私は来年新たな取り組みを行う予定だ。それに対してどのように実現していったらいいのか?方法を学ぶことができたと思っている。その知恵をわかりやすい形で説明いただいた、りゅう哉さん、そして主催者のプライマリー・クラブに感謝申し上げたい。

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