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【W#141】セビリア(2)〜大航海時代とセビリア大聖堂

セビリアのもう一つの顔は港だ(闘牛とフラメンコについては【旅コラムVol.142】を参照)。スペインの内陸で港があるのはセビリアのみのため、スペインが米大陸を制覇した際にはセビリアが貿易の拠点となった。
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セビリアは、古代ローマの時代に「ヒスパリス」と呼ばれ、一時カルダゴの支配下に入り都市が破壊されたが、カルダゴに勝利したローマの将軍スキピオによって再建された。8世紀にはムーア人の勢力下に入り、キリスト教徒のレコンキスタにより、1248年カスティーリャ王国により征服。王国の主要な都市として発展した。
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スペインの内陸の港だったため、イタリアのジェノヴァ商人がここを拠点として活動を行うようになる。15世紀後半には、カスティーリャ王国とアラゴン王国が合併してできたスペイン王国がグラナダを陥落し、ムーア人をイベリア半島から追放した(グラナダについては【旅コラムVol.131】を参照)。その結果として、新大陸へと船を進めるための基礎ができる。
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当時、最も繁栄した国の一つにヴェネツィア共和国が挙げられる。ヴェネツイアは、自国の香辛料を地中海の航路を活用することによって300年余にわたって独占することができた。そのことから、スペインやポルトガルは別の航路に貿易を求めざるを得なくなる。
興味深いのは、航路には正確な地図が必要だということ。ポルトガルの航海において大きな役割を果たしたのが、正確な地図。そのベースとなったのがヴェネツィア人によるものだった。
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塩野七生著の「海と都の物語」によると、ヴェネツィア人の修道士と貴族、そしてヴェネツィアに住んでいたジェノヴァ生まれの製図職人による中近東、地中海周辺の正確な地図が1300年前半に作成されたそうだ。それは、15世紀に入ってもその優位性は続く。皮肉なのは、ヴェネツィア人の作成した地図がベースとなり、大航海が開始され、ヴェネツィア共和国の衰退を招くようになる。その結果として時代は、中世から近代へ大きく進むことになる。
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ポルトガルのリスボンを書く際に触れる予定だが、大航海時代の先陣を切ったのがポルトガル人。エンリケ航海王子やヴァスコ・ダ・ガマが1400年代前半に大西洋を通じてアフリカやインドへの航路を航海し、新たなルートを開拓する。
スペイン王国が関わるようになるのは、クリストファー・コロンブスを支援するようになってから。少し、この人物について触れたい。
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クリストファー・コロンブスは、ジェノヴァ商人として活躍後、1477年頃、本拠地をリスボンに置く。ここで当時の世界についての最先端の情報(地図を含め)を入手しながら、虎視眈々と航海のチャンスをうかがっていた。1484年にポルトガル王に支援を依頼するが断られる。そのため、スペインへ向かい、スペインのイザベル女王に再度提案する。一度は否決されるが、1492年、スペインがグラナダを陥落させることで資金的な余裕ができると、コロンブスへの支援が決定。めでたく1492年に新大陸を発見する。その新大陸を記念した記念碑がセビリアに残っている。
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それがきっかけとなり、セビリアの内陸港は、アメリカとの貿易の独占港となり、繁栄を誇った。人口も16世紀から17世紀にかけて、スペインで最も人口の多い都市となった。
アメリカからは多くの金銀がスペインにもたらされ、世界第3位を誇るセビリア大聖堂を建設することも可能となる。90年かけて、16世紀までにに建設を終えることができた。
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ここにはコロンブスの墓もある。
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とにかく内部が広くみえてその威容さには驚かされる。
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興味深いのは、モスクの上に建てられたので、一歩セビリア大聖堂を出ると、ムーア人が支配していた頃の遺跡(中庭と門)として残っている。
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現在、セビリア大聖堂は修復作業を進めている。しかし、20年かけてようやく2割程度終わった状態とのこと。さらに時間がかかりそうだという。
次に、セビリアのスペイン広場とイスラム文化の影響を色濃く受けているアルカサル(スペイン王室の宮殿)について取り上げたい。

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