【T#69】東洋思想と西洋の考え方の接点にある「生命の木」と「陰陽五行論」〜タロット実践講座(第4回)を開催〜
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はじめに
こんにちは!東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。
2022年3月13日(日)、午後7時〜
と
同年3月17日、24日(木)、午後2時〜
に「タロットカードを使って起業・副業したい方向けの実践講座」の第4回(第0回〜6回の全7回)とタロットカード練習会を開催したので報告させていただきたい。
「生命の木」とは何か?〜生命あるものの全ての背後にある宇宙の法則を表した図
今回取り上げたのが「生命の木」
古代のユダヤ教由来のカバラ思想から生まれたのが「生命の木」。
カバラは、「受け取る」「伝承」の意味。
古代よりカバラの教えは、「師が弟子の成長の過程に応じて、適切な内容を受けとる」という方法で伝えられた。
ユダヤ教で発展したが、キリスト教に取り入れられることで、やがて神秘化(スピリチュアルの考えが深まっていく)。
カバラの歴史的起源については、はっきりしていないが、秘密の教えとして伝わったと考えられている。
旧約聖書の創世記にエデンの園の中央に植えられた木、生命の木とも訳され、生命の樹(木)の実を食べると、神と同じ「永遠の命」が手に入るとされた。
カバラはユダヤ教由来で「セフィロト」の木(Sephirothic tree)と呼ばれ、生命あるものの全ての背後にある宇宙の法則を表した図。
そして、ライダーウェイト版のタロットカードは「生命の木」をベースに作られている。
生命の木は、10個の輪(セフィロト)からなっており、ケテル(1)からマルクト(10)までの10個の輪を結ぶもの。
東洋思想をわかる人は、聞いたことがあると思う。
実は、「生命の木」は、東洋思想の「大極図」と似ているのだ。
西洋由来の「生命の木」と東洋思想の「大極図」は非常によく似ている。
まるで、東洋思想と西洋の考え方が共通点があるかのように。
「大極図」と「生命の木」の共通点は?〜精神から物質へ〜陰陽論
大極図は、中華文明の陰の時代にできた「太一陰陽五行」がベースになっている。
太一とは、唯一のもの、絶対的、根源的なものの意味、丸を書くことで境界ができる。
丸の中で、光と闇、陰と陽に分かれて、その間に交流が生まれて、世界の運動が始まる。
第二段階は、五行は生まれ、木・火・土・金・水の世界、分割されることで、やっと内的な宇宙が「創造」される準備が整う。
そして、最後に物質のエネルギーとなる「陽」と物質ができる「陰」で世界が創造できるのだ。
生命の木は、ケテル(王冠、神の意識、中庸)という無から、コクマ(陽(知恵、閃き))とビナー(陰(理解、創造))が生まれる。
この間に交流が生まれ、
ケセド(陽(慈悲、受け入れる))
ゲブラー(陰(厳格、判断))
ティファレト(中庸(美、本来の私))
ネツァク(陽(永遠、感情))
ホド(陰(反響、理性))
の世界に分割されることで、ティファレトを中心に内的な宇宙が「創造」される準備が整う。
最後に、物質のエネルギーとなるイエソド(中庸(基礎、日常の私))と物質からできるマルクト(中庸(肉体の意識、中庸))へ。
生命の木は、精神の世界から物質の世界の各段階を現している。
今回のタロット実践講座では、
「西洋と東洋の考え方の違いはどこにあるのか?」
について、
「西洋はモデル思考、合理的思考、論理的に物事を考える」
対して、
「東洋は瞑想思考、合理的思考の停止、内面を見つけることで叡智を見つける」
の2つの視点で説明していくのだが、
その2つの考えが、このように共通点があるのは興味深い。
「生命の木」の中での「小アルカナ」〜生命の木の「輪」が対応する
「生命の木」の各輪は、タロットカードの小カルカナを現し、輪をグループ分けすると、西洋の4元素に対応する。
「生命の木」から小アルカナを見ると、小アルカナの意味も明確になる。
例えば、小アルカナのカップと生命の木の輪のキーワードを並べると、それらしく見える。
「生命の木」は非常に難解でわかりにくいと言われている。
キーワードや例え話を取り入れながら、情報をシェアさせていただいた。
まとめ
今回は、西洋と東洋の思想の違いを基に、小アルカナと生命の木との関係を取り上げた。
次回は、大アルカナと生命の木との関係について取り上げる予定だ。
もし、タロット実践講座にご興味のある方、引き続き募集中ですので、お知らせくださいね!