【B#48】Audibleとairpodsでの読書を本格的に開始〜2週間実践してみてわかったこと
世界一周する前の2013年末から2014年にかけて、富士通のScanSnap ix500とプラス社の裁断機を使って本の断捨離を集中的に行った。
その結果、1,700冊近い本をMacBookPro 15のDropBoxに入れて持ち運んでいた。紙でできた本は重さもあり、LCCを使った旅には重量制限が伴うので、電子化したほうがいいというのが理由だった(旅の荷物については「世界一周から学ぶ(8)〜旅の荷物」参照)。
現在、読書の70%近くはアップルのipad pro 9とiphone 6S plusでKindleかスキャンした本が中心だったが、2017年に入って新たにAudiobookで本を読む習慣を再開するようになった。
5年前にAudiobookを導入するきっかけを与えてくれたのが、神田昌典著の「非常識な成功法則」だ。同書の第4章(第四の習慣)に「非常識的情報獲得術」という項目がある。そこには、ワクワク系マーケティングの小阪裕司先生の
「感性(センス)は情報量に比例するということが、最近の感性工学の研究で分かっている」
つまり、
「大量の情報を浴びるように吸収する習慣を持てれば、凡人でもセンスを磨けるという」
そのために神田氏は、以下の3つの方法を紹介している。
1)本との出会い
2)人との出会い
3)テープとの出会い
意外に思ったのは、テープ。テープとは、カセット・テープのこと。すなわち、朗読した本を聞くということだ。過去にアマゾンから朗読したCDを購入していたが、今ならばアマゾンのAudible.co.jp、日本のFeBe、アップルのitunesのサイトから音声を購入することができる。音声をダウンロードして使うことができ、利便性が飛躍的に高まった。
そして、2016年12月に発売され、現在入荷するのに1ヶ月かかるairpodsを使うようになってからは、自動的にアップル製品に接続ができているのでより使いやすくなった。そこで、約3年中断していたオーディオブックを再開することに。
同書によると、オーディオブックの効果というのは、知識を増やすだけではなく、
1)時間が増え
2)発想力や行動力が増す
という。
確かに、片付けているときにAirpodsでオーディオブックを聞いていると、時間をとって紙や電子で本を読むよりも効率よく読むことができる。
そして、発想力というのは、オーディオブックを聞くと、自分の頭にある雑念が消えて、著者のポジティブな考え方や物語を追体験できる。そういった意味では、マイナス思考を持っている人がポジティブ思考に変わる際にも役立つという、神田氏の主張は同意できる。
最後に行動力が増すというのは、オーディオブックは繰り返し聞くことができる。その結果として、潜在意識に何か知識を取り入れる際に、その部分だけでも繰り返し聞くことで、顕在意識に影響を及ぼし、行動を変えることができるというのだ。
例えば、「Thomas L. Friedman; Thank You For Being Late – An Optimist’s Guide to Thriving in the Age of Accelerations(未邦訳)」)と「Brad Stone: Jeff Bezos and the Age of Amazon(邦訳:ジェフ・ベソス:果てしなき野望:アマゾンを創った無敵の奇才経営者」)の2冊を隙間時間にaudibleで聞くことで、意外と内容のことを覚えていることに気づいた。
フリードマンの本は、世界情勢についてテクノロジーの進歩スピードが速すぎて、政府や社会が追いついていない現状を紹介。iphoneが登場した2007年以来、Facebook、Google、Amazon、airbnb、uberといったテクノロジー系の会社が社会にどのようなインパクトを与えたのか?なぜ変化が急なのか?半導体で有名なムーアの法則やクラウドコンピューティングの例に紹介。社会や政府、教育機関も含めその変化に追いついていないこと等。トランプ政権が生まれた遠因が理解できる内容になっている。
さらに、リビアで起きている内戦は温暖化によって農地の面積が少なくなっていた市民が政府の補助を受けなかったために起こったこと。アフリカの人口の飛躍的増加は、今のヨーロッパの難民問題を吹っ飛ばすインパクトがあること。中東在住のフリードマンならでの視点が面白かった。
ジェフ・ベソスのアマゾンについての本は、どのようにして20年間かけてアマゾン帝国を築いていったのか?インタビューに基づいて追体験できる内容になっている。ベソスが消費者の利便性を高め、低コストで物を入手するためにどうしたらいいのか?その一環してぶれない姿勢は学ぶところが多く、1-click、Primeサービス、アマソンのクラウドサービスはどのように作られたのか?本からビジネスに入った理由などが語られており、面白かった。
2017年はオーディオブックを本格的に導入することを考えているが、どういったインパクトがあるのか?楽しみにしていたい。