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【Y#31】タリック先生の2015年ワークショップ(2)

2008年4月から練習しているマイソール東京タリック(Tarik Thami)先生による2015年ワークショップの2回目が行われた。1回目が2015年8月30日に行われ、その模様については【YogaコラムVol.25】にまとめた。今回がその第二弾(2015年9月13日に開催)。
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前回は、「アシュタンガヨガの基本: トリシュターナとヴィンヤーサ」ということで、座学中心で理論的に何を知っていれば安定した快適なポーズをとることができるのか?がメインにタリック先生の経験のシェアがあった。その後、アシュタンガヨガの基本的なポーズであるスリアナマスカーラA/B(太陽の礼拝A/B)を詳しく一つ一つ解説。トリシュターナとヴィンヤーサという考え方をどのようにして取り入れたらいいのか?を説明して終わった。
前回の復習から今回のワークショップが始まった。そして、ポーズについて、スタンディングポーズを幾つか取り上げていった。気づいたことを下記にまとめたのでシェアしたい。

  1. ヴィンヤーサ(動きを呼吸に合わせて行うこと)を正しく行うためには集中力が必要。正しく行うことで、意識の練習になるのと同時に身体が柔軟になる。ヴィンヤーサを大事にしないと、意識の練習というよりも自動的に行うエクササイズになる。
  2. 太陽の礼拝A/Bでは、トリシュターナ、ヴィンヤーサのうち、特にバンダとヴィンヤーサに意識を向けることが大事。
  3. 呼吸の呼気(吸う時)にスペースを作ること。そのことで、身体のスペース(空間)を広げた状態で快適・安全なポーズが取れる。また、身体のリセット・口直しという意味もある。ヴィンヤーサを飛ばしてしまうと、このリセットの感覚を失ってしまう。
  4. 吸気(吐く時)にバンダ(ウディアナ・バンダ(丹田)、ムーラ・バンダ(肛門の締め付け))を意識すること。毎回吐く時はバンダを意識するチャンス。吐き切る時が一番感じることができる。意識の機会だと思って取り組む。そして、バンダによって腰の保護や怪我の防止に繋がっていく。そして、最後にバンダへ意識できるようになることによって身体が軽く感じるようになる。
  5. スリアナマスカーラA/Bでのスタンディングポーズを行う際(例、ヴィラバドラーサナ、英雄のポーズ)、下半身のグラウンディング・土台を築いて、上半身は伸びているという感覚を持つ。
  6. 前屈系のときには、バンダを意識する機会。みかんを絞り出すように丹田を意識して、ウディアナ・バンダの意識を高める。
  7. スタンディングポーズでは、過伸展に気をつける。関節や膝への影響が出てくる。ハムストリングスを伸ばすよりも膝や腿を持ち上げる感覚をもつとスタンディングポーズ(例、ウッティタトリコナーサナ)は取りやすい。また、ポーズに入る前に少し膝を曲げて、ポーズの土台がしっかりと取れたら、膝を伸ばすといい。バンダの意識もしやすくなる。
  8. ウッティタパルシュヴォコナーサナをとる際には、足・下肢・胴体・腕が一直線上で親指が上になるように腕を外旋させる。
  9. 手を腰に当てるという意味は、バンダの意識を高めること。特にプラサリータ・パドッターサナのポーズをとる際には手を腰に当てる際に、丹田を意識するように手を利用するといい。

また、今回はヴィンヤーサのカウントについても学ぶことができた。サンスクリット語を太陽の礼拝A/Bで声を出して練習をしたのだが、思いの外チャレンジングだった。自分の自然の呼吸に意識を向けてカウントを行っていくのだが、生徒の進行具合によっては遅くしたり、早くしたりすることや、自分のカウントが予想以上に早いということも気づいた。タリック先生によると、生徒の半分が呼吸にあっていない時は早すぎという。
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今回は、プライマリーシリーズのプラサリータ・パドッターサナのポーズまで。今後、プライマリーシリーズとインターミディエイトシリーズもカバーするとのこと。どういった発見があるのか?そして自分の練習がどれに伴ってどのように変化するのか?楽しみだ。

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