【W#56】ポーランド(4)〜クラクフ市内観光
2014年11月22日、早朝の電車(午前4時58分ワルシャワ中央駅発)で約3時間かけてクラクフ中央駅へ向かった。車で40分離れたアウシュヴィッツ収容所を見た後(【旅コラムVol.54】ポーランド(2)〜アウシュヴィッツ(1))、【旅コラムVol.55】ポーランド(3)〜アウシュヴィッツ(2))、午後2時半にクラクフに戻ってきて3時間にわたりクラクフ市内観光を行った。
クラクフは、ポーランドのなかでも最も歴史ある都市の一つであり、ワルシャワに首都が移る17世紀の初めまで首都であった。ワルシャワと異なり、世界第二次大戦の爆撃は逃れている所に特徴がある。なお、クラクフ歴史地区は世界遺産に登録されている。
クラクフの市内はヴァヴェル城から中心街に向かって観光ができる。
中央広場に向かう途中に馬車が時々通り過ぎ、街の風情を感じることができた。
クラクフは、中世よりユダヤ人コミュニティーが存在したとのこと。14世紀の当時の王は、積極的にユダヤ人を受け入れ、クラクフを流れるヴィスワ川を利用した運送にあった広い土地をユダヤ人の自治都市として提供したらしい。興味深いことに、ナチス・ドイツによる占領政策が取られるまでは全くゲトーというのも存在しなかった。
13世紀にモンゴルの襲撃によって一度は破壊された街は、14世紀に発展。クラクフの大学(ヤギェウォ大学、ポーランド最古の大学)にはコペルニクスが通ったこととして知られており、現在の街が出来ていった。そういった中世の雰囲気が中央広場に向かう道で感じることができる。特に夜の雰囲気が素晴らしい。
中央広場の雰囲気が伝わる写真を何枚か紹介する。
今回行くことができなかったが、オスカー・シンドラーが第二次世界大戦中に雇用してた工場やユダヤ人のゲトーもクラクフにある。文化的なことをいえば、美術館にもレオナルド・ダ・ビンチの作品が入っている。時間に余裕がある場合にはこれらを訪れてもいいかもしれない。
そして、クラクフの駅前まで歩きながら戻ってきて、1日の日程が終わった。
東欧の中世の街といえばプラハ、ブタペスト、ウィーンが挙げられると思うが、クラクフもなかなかいい。物価の面から考えると是非ともここを訪れることを勧めたい。