【W#29】カンボジア(4)〜バンテアイ・スレイと総括
カンボジアの旅については、既に3回本ブログで触れた。
【旅コラムVol.28】カンボジア(3)〜タ・プローム遺跡
【旅コラムVol.27】カンボジア(2)〜アンコールワット
【旅コラムVol.26】カンボジア(1)〜入国ビザとタクシー事情
本ブログは、バンテアイ・スレイ (Banteay Srei) 、及びカンボジアの旅の総括を行いたい。
本来ならば、「天空の城ラピュタ」のモデルとなった遺跡であるベンメリアへ行く予定だったのだが、体調面で疲れが出ていたため、予定を変更。現地のホテルよりオススメのバンテアイ・スレイというアンコール遺跡の郊外にある遺跡に向かうことに決めた。
トクトクを半日チャーター(30米ドル)し、午後12時スタートで1時間半かけてゆっくりと現地に向かう。トクトクは、スクーターで走る2〜4人乗りの乗用車。カンボジア独特の車で安い。
正面からはこのように景色が見える。
また景色の移り変わりも体験できる(1時間半の道中での一コマ)。
バンテアイ・スレイは到着後、1時間近くかけてみたのだが、
アンコールワットよりも小さめですぐにみれそうな遺跡たちだったのだが、細かくみてみると、アンコールワットより更に繊細に掘られているのに気づく。
精巧で深く美しい彫刻が全面に施され、「アンコール美術の至宝」とも言われいて、観光客からは、バンテアイ・スレイがなぜ人気あるのかが、今回よく分かった。
4回に分かってカンボジアについて、主に遺跡について書いた。他にもカンボジアで東南アジアで一番大きな湖へ行ったときのこと。地方では貧しく教育を受けられず、電力も通っていない場所もあることについてタクシーの運転手から聞くことが出来た。子供が1ドルといって、モノや書籍を売る姿が遺跡観光中に何度も遭遇したことへの返答だったのだが。
世界各国の統計で信頼できる情報源の一つCIA Handbookによると、1日1.25米ドル未満で生活している人は約400万人。人口の約26%(総人口は約1,500万人)とのこと。カンボジア政府でも教育問題への取り組みについては無料教育を施しているみたいだが、国民が裕福になっていくためには教育やインフラの普及が大事だと思う。この原稿は、ホーチミン滞在最終日に書いているが、タイやベトナムの隣国と比べるとその点では相当遅れている思う。カンボジアはポル・ポト政権の負の遺産から立ち直っているように見えたが(2010年から2013年までのGDP成長は7%)、これから隣国とどのように発展していくのか?興味深い。
シェムリアップの旅は遺跡の旅となったが、地球にいながら地球にいないようなタイムスリップした感覚にとらわれた。欧米人も魅了するこの観光地。1週間ぐらいのスティでじっくりみるのが一番いいように思う。
カンボジアでの年間観光客数は、2007年に200万人、2012年に300万人を突破。観光客は増えているとのこと。是非、遺跡やアジアの文化に興味を持つ方にはシェムリアップを早めに訪れることをおススメする。