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【N#120】2022年を振り返って(3)〜妻・亜希子の病状のその後〜大腸癌の診断+手術+退院後の経過

はじめに

こんにちは!東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

今年1年間で最も衝撃的だった出来事は、妻・亜希子のS字結腸の癌が発見されたことだった。
当時、多大な方から叱咤激励のメッセージをいただきました。
更に、遠隔ヒーリングのサポートもいただきました。

2022年8月2日に手術、10日後に退院。
おかげさまで、今では、完全に元気を取り戻し、着物を着ながら料理を提供するまでに回復している。

今回は、手術後の経過を中心に、今年を振り返って見たいと思う。

妻の病状:便秘症状から大腸癌への診断まで

妻・亜希子の異変に気づき始めたのが、昨年の6月11日。
前夜に漢方の下剤を飲み、翌朝、30回嘔吐(早朝から夜まで)し、救急車で搬送されたのだった。

池尻大橋の自衛隊病院で深夜に診療を受けたのですが「腸閉塞」ではないと診断された。
しかしながら、精密検査が必要だろうと、最終的に広尾にある日本赤十字医療センターの消化器内科を受診することになった。

CT検査を行った際に、造影剤に対して、アナフィラキシー反応を示し、救急病棟へ搬送。
一日入院を余儀なくされた。
これは嫌な予感がする・・・と思った。

翌日、CTと内視鏡検査と病理の検査の結果、大腸の結腸癌(S字結腸付近)が見つかったことを医師から伝えられた。
(当時はステージが不明だったが、病理の結果、ステージ3にまで進行していることが判明)。
便秘以外は全く症状がなく(便秘薬で対処)、元気に過ごしていたので、すごい驚いた。

幸いなことに、胃やその他の大腸の部分には癌がなく、入院は1泊で済み、翌日には退院できた。

大腸癌の診断を聞いて感じたこと

当初、がんと聞いて、真っ先に感じたのが、死。
で妻・亜希子だけではなく、私も気が動転。
死がこれほど間近に感じられて
「どのように妻を励ましたらいいのか?」
すごく迷い、動揺もあった。

自分で抱えるのではなく、いろいろな人(ガンから生還した人たちを含む)から
話を伺い、励まされた記憶がある。

臓器の一部を失うことは大変なことだけど、自分を変えるチャンスでもあるから、
ポジティブに捉えることもできるよ、
と、知人の一言が励みとなり、心が落ち着いてきた。

札幌で歯科治療〜麻酔での感染予防のためのクリーニング

全ての検査が終わったのが、7月20日。
主治医から札幌への旅(7月25日〜27日)へいく許可も降りたこともあり、
リフレッシュする意味で、札幌へ

今回、全身麻酔と硬膜外麻酔をかけながら腹腔鏡下手術を行うことが決まっていた。
その際、歯科の虫歯治療とクリーニングが必須。麻酔中に呼吸ができなくなるので、サポートとして
口腔から肺に向かって管を入れる。その際に、感染予防のため必要だという。

興味深いことに、札幌で、熊谷歯科医院の熊谷倫恵先生にお会いすることが決まっていたこともあり、
そこで、亜希子は歯の治療を受けることになった。

4時間に及ぶ内視鏡下手術が成功とリハビリ

手術は、8月2日に決定。
手術に臨むにあたって、ソースポイントセラピーの仲間からグループによる一斉の遠隔の治療のサポートをいただいた。
予定通りに進み、内視鏡下手術をおこなって無事成功。
(負担のかかる開腹手術の場合は7時間に及ぶのに対して、内視鏡は4時間で済む)

翌日から、リハビリが開始。
手術の当日から翌日にかけて、痛みが出て、睡眠が浅かったらしい。
そこで、痛み止めの薬と睡眠薬を併用しながら対処。

食事は
重湯→三分粥→五分粥→全粥
と進めていき、全粥になったら退院へ。
8月10日に無事退院を終えることができた。

大腸癌はステージ3まで進行と判明

9月7日(水)に、退院後に初めて主治医と面会。
その時に、病理診断の結果が出た。リンパ節に転移していたこともあり、ステージ3と診断。
更に、肺に小さい影が。これが癌ならばステージ4ですよ、と。
実は、この時、手術以上に動転。

なぜならば、大腸癌のガイドラインによると
「ステージ3の大腸がんの場合、8週間以内に、6ヶ月にわたる抗がん剤の推奨」
と記載されているからだ。
しかも、のちに分かったことだが、遺伝子検査の結果から、分子標的薬の対象外で、
標準的な抗がん剤治療になることもわかった。

主治医からは
「抗がん剤について自分で勉強をし、自分で結論を出すように」
と言われ、席を離れた。

抗がん剤を受けると子供ができにくい身体になることを含め、看護師から説明を受けたが、このままだと、何も考えずに、抗がん剤の治療へと進んでしまう。

そこで、我々は、癌専門医で、抗がん剤を推奨する人、推奨しない人のそれぞれの意見を伺うため、情報収集にあたることになった。

抗がん剤を使うか否かの判断①〜一度は標準治療をする方向へ

普段、統合医療実践グループの医師たちと懇意にさせていただいているが、いずれも抗がん剤は勧めていなかった。
興味深いことに、癌専門医の中でも、抗がん剤を勧めず、ビタミンC大量点滴を使う方がいいのではないか、という意見もあった。しかし、癌専門医の人たちは、主治医との関係性を悪くすると、今後治療を受けられない可能性があると、最もな意見もいただいた。

又、大腸癌のガイドライン(医師向けと患者向け)を拝読、「世界中の医学研究を徹底的に比較してわかった・最高のがん治療」もチェックした。

「最高のがん治療」は、今までに行われているがん治療についての最新データが入っており、すごく参考になった。

お台場にある「マギーズ東京」にも足を運んだ。
癌を経験した人とその家族が、戸惑い孤独を感じた時に、気軽に訪れて、安心して話せる場として、
以前から知っていた。心理士が常駐して、いつでも行ける場所で、訪れた。

親身になって話を聞いてくれて、素晴らしい場だった。
抗がん剤の治療を受けたとしても、今の治療は副作用のマネジメントがしっかりとしていること。
脱毛になったとしても、ウィグも購入することができる、標準療法は進化していること等
1時間にわたって話を伺うことができた。
あくまでも、標準療法を推奨する場だったが、参考になったと思う。

セカンドオピニオンの意見も聞こうと、がんセンターの有明に伺うことも考えた。
が、30分、3万円という値段も高いと思ったのと同時に、2〜3週間待たさせることや、
ガイドラインに沿った情報を提供されるのではないかと感じて、行かずに終わった。

抗がん剤を使うか否かの判断②〜癌専門医で抗がん剤反対派との出会い

ここで調べ尽くして、やはり抗がん剤を受けてみようという気になった・・・。
が、最後に知人からの紹介いただいた田中佳(よしみ)先生との妻・亜希子と私とのZOOM診断で、状況が一変した。

あなたが信じてきた医療は本当ですか?」という本も出版されている田中先生は、元々は、脳外科医。
(上記の本は、抗がん剤の治療を受ける前に、ぜひともお勧めしたい本だ)
悪性脳腫瘍に関する研究により、医学博士を取得されているので、癌について造詣が深いだけではなく、
抗がん剤は、必要以上に医療現場で使われていることに警鐘を鳴らしている。

抗がん剤を受けた後に、田中先生に相談する予定が、その前にぜひ時間を作るから話しましょうとなったの
が幸運だった。

2時間近くのZOOMでは、主治医からいただいたデータに基づいた上で先生からの説明があった。
1)がんは全てを取り除いているので、再発(転移)の心配はよほどがない限り心配ない
2)抗がん剤の作用機序的に見ても、完全に癌を根治させるものではない(増殖を抑えるけど、殺傷できない)
3)生存率は、歩けなく、生きている人だけでも、数に加える(QOL(人生の質)の悪い人も含まれる)
4)抗がん剤を使ったとしても、そこで使う副作用マネジメントの中にがん免疫に役立つような細胞(NK細胞)を増やすものが含まれてない、だから、抗がん剤を使うと、免疫が落ち、かえって転移の可能性を高める
5)肺の転移はないと思う、なぜならば、その前に肝臓に転移するのが消化器系の働きから推測できるから
等。

科学的に初めて、抗がん剤の作用機序から、リスクについて伺うことができたのは本当に収穫だった。
しかも、主治医に対して、抗がん剤を使わなくても、お世話になる方法も教えていただくことができた。
ポイントは、
「抗がん剤の効果測定はどのように行うのでしょうか?」
を聞くこと。
実は、今の現代医学、抗がん剤の評価は、がん細胞の数を測定することはできない。
5年後の再発しないことが効果測定になっているのだ。

そう考えると、抗がん剤で身体を傷みつけるよりも、マインドを変えていく方がはるかに重要なんじゃないかと
思うようになった。

では、抗がん剤を受けない場合には、どうマインドに向き合っていけばいいのか?
そのヒントは、癌が嫌がる生活習慣を提唱している
船戸崇史先生の「がんが消えていく生き方:外科医ががん発症から13年経って初めて書ける克服法

ルイーズ・ヘイの「ライフ・ヒーリング
から得られた。

船戸先生は、がん専門医だったが、実際にがんにかかっているので、患者に寄り添う気持ちを持っている方。
「がんが消えていく生き方」には以下のことが書かれている。
1)良眠生活「睡眠中こそが細胞や組織を修復する時間帯」
2)良食生活「がん体質を変えるための食生活にスイッチ」
3)加温生活「リンパ球は体温1%上がると活性力40%増」
4)運動生活「がんが嫌う酸素を体内に効率的に取り込む」
5)微笑生活「実証された笑いの作用でNK細胞の活性化」

ルイーズ・ヘイさんも、末期がんをマインドを整えることで克服された方。
言葉によるアファメーションを使うことによって、病気を乗り越えることができ、詳細が書かれている。

今回の大腸癌はステージ3で再発率は30%。
抗がん剤で身体を傷み続け、免疫力を落とすリスクよりも、マインドを整え、分子栄養学的な治療を進めていくこと
が最も現実的な判断ではないかと最終的に結論を出した。

最終的に9月に主治医にも抗がん剤をやめることを伝えたら、了承いただいた。
さらに、2022年10月にCTの検査の結果、肺の癌の転移は認められず。
炎症性結節であることがわかった。
来年の1月以降に検査を行うが、今のところ経過は良好だ。

まとめ

今回は、妻・亜希子の大腸癌の診断とその後について書いた。
しばらくは経過観察で、対処していく予定で、不安はあるものの、
何事も人生は賭けという部分があると思うので、プロセスを楽しみながら、先に進めればと考えている。

今回の治療に際して、さまざまな方からご支援をいただいた。
心から御礼を申し上げたい。

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