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【B#130】2022年を振り返って(4)〜2022年出会った本・ベスト5

はじめに

こんにちは!東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

2021年12月9日、今年12回目の読書会を開催。
恵比寿のサロンでの最後(翌年から綱島で行う予定)の読書会となった。

私自身、読書は趣味の一つ。
今年も様々な本と出会った。
ただし、昨年取り組んだ「オーディオブック」で読書は一休み。
(詳しくは「2021年出会った本・ベスト5」参照)
今年は、紙か電子本(Kindle)ベースでの読書になり、60冊近くの本を手に取った。

2022年・ベスト5の紹介

そこで、今年(2022年)も最も印象的だった5冊(2021年末から2022年にかけて出版された本を中心)をご紹介させていただきたい。

クレイグ・ライト著:イェール大学人気講義 天才 ~その「隠れた習慣」を解き明かす

「「天才」とは何か?」
を縦横無尽に語った1冊は、クレイグ・ライトの「イェール大学人気講義 天才 ~その「隠れた習慣」を解き明かす」だ。

「天才とは何か?」
「天才になるために必要な「資質」「考え方」「行動」の仕方等はあるのか?」
「どんな人が天才なのか?誰でもなれるのか?」

イェール大学で「Exploring the Nature of Genius」という授業を受け持つ、グレイグ・ライトさんが、14のレッスンに分けて紹介している。
ギリシャ時代のアリストテレスから、レオナルド・ダ・ヴィンチ、アインシュタイン、エジソン、ピカソ、ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブス、イーロン・マスク、ジェフ・ベソス等、錚々たる面々の例え話を語りながら、

「天才とは、精神力が並外れていて、その人独自の業績や見解が、文化や時代を超えて、良くも悪くも社会を大きく変化する人を指す」

とくに著者が強調しているのは
「社会を変革する」
という点だ。

印象に残る天才像としては、
「彼らは「行儀良く」もなく、ルールを破ることがわかってきた」
「偉大な人たちは確かに「頭がいい」が、それは全く標準的ではなく、意外過ぎるほど意外な形で頭が良かった」
「天才は遺伝形質ではなく、「一度きりの」現象ということだ」
「天才は突然天才になるわけではない」
「偉大な人たちの多くは人としてはそれほど素晴らしくなかった」

特に、偉大な人たちは、社会的に不適合な例が多く語られており、単に、いい面だけではなく、
悪い面も語れていること、そしてどのようにその人たちが創造性を発揮するのか?についての考察も深い。

ぜひ、天才について知りたい方には薦めたい一冊だ。

アニー・マーフィー・ポール著:「脳の外で考える 最新科学でわかった思考力を研ぎ澄ます技法」

普段
「脳をどのように効率よく働かせるのか?」
といった「自己啓発の本」は多いのだが、、、

「脳」を鍛える以外に、発想を豊かにする方法を追求したのが
脳の外で考える 最新科学で分かった思考力を研ぎ澄ませる技法
だ。

例えば、
・成功するトレーダーは「体の声を聞く力」が高い
・歩いて考える方が、よりインスピレーションが湧きやすい
・プライバシーがしっかりと守られている環境だと、創造性が増す
・大きなパソコン画面(外付けディスプレイ)を使うと、生産性が増す
・ジェスチャーを使うと、学習効果が高まる
といった「脳の外」のリソースを使うことで、人間の思考力や記憶力、創造性が高まることを最新の科学で説明しているのが面白い。

イェール大学人気講義 天才 ~その「隠れた習慣」を解き明かす」と合わせて読んでいただくと、天才と呼ばれている人たちは、「脳の外」のリソースを使うのが上手いことがよくわかると思う。

ぜひ、脳を鍛えるにはどうしたらいいのか?にご興味を持っている方には読んでほしい。

ハーマン・ポンツアー著:「運動をしても痩せないのはなぜか?」

私は、長年アシュタンガ・ヨガの練習を定期的に行っていた時期があった(週4回〜5回)。
今は、練習の量を減らして、ヨガの練習に取り組んでいる。

定期的にヨガに取り組んでいた頃
1)ヨガを練習していても、痩せない(特に私はカロリー消費の激しい流派で練習していた)。
2)運動は抗炎症効果があると言われているのに、アトピー性皮膚炎の症状が良くならなかった。
3)体脂肪率がなかなか減らなかった。
といったことがあり、栄養学に関しては、まだわからないことが多いのではないかと思っていた。

その疑問に答えてくれたのが、
ハーマン・ポンツアー著「運動をしても痩せないのはなぜか?
という本だ。

人類学者のハーマン・ポンツァーさんが、哺乳類、霊長類と、人間の民族間の比較から
「1日の総消費カロリーは、運動しても増えていなかった」
という事実を突き止めたことをわかりやすく書いているのがこの本。

つまり
運動をしたとしても、それだけでは痩せることがない
のだ。

大事なのは、
「取り入れる食事のカロリーをどう調整するか?」
になるのだが・・・

逆に運動しても、1日の総消費カロリーが増えないからこそ、運動をする必要があることも判明。
運動しなかったとしても、消費カロリーが減らないということは、余ったカロリーは他のところに
使われる、これが現代病を引き起こしているではないか?と著者はいう。

例えば、余ったカロリーが炎症に使われたらどうか?
これが、動脈硬化、アトピー性皮膚炎、関節リウマチなどを引き起こす。

人間はそもそも基礎代謝が、オランウータン、チンパンジーよりも大きい。
そして、餌を仲間に分け与えることから、それが可能になったこと。
逆に基礎代謝が高いために、体脂肪を蓄えるようになったこと。
体脂肪率が20%を超えるのは、人間のみで他の霊長類はそれよりも低いこと。
歩くことが省エネですむ人間(チンパンジーの半分のエネルギーで済む)は、他の生き物よりも
長く生きることができること。

など、さまざまな衝撃的な事実が紹介されており、栄養学についてご興味を持っている方に薦めたい一冊だ。

オデッド・ガロー著:「格差の起源:なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか

30万年前に人類(ホモ・サピエンス)が誕生してから、その大半の歴史は、
生活水準や平均寿命が伸びないまま推移した。

ところが、産業革命が起き、19世紀になってから急激に経済成長が起き、平均寿命も2倍に延びる。
一人当たりの所得も増えていく時代に生きた我々は、なぜそのようなことが可能になったのか?

オデッド・ガロー著:「格差の起源:なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか」には、
地理と気候、病気の蔓延のしやすさ、民族や文化、政治制度、社会の多様性
を含め、さまざまな切り口から語られているが面白かった。

興味深かったのは、教育について。

イギリスで、産業革命が起きることで、識字率、技能を含め、公の教育の大切さが叫ばれるようになる。
やがて、ベルギー、イギリス、フランス、ドイツ、オランダ、アメリカの産業資本家たちは、国の公教育制度に働きかけ
たことや、イギリスが、初等教育への助成金を増額したこと。
教育への公的資金が投入されたので、雇用主は従業員に対して教育費の全面負担から解放されたこと。
更に、児童労働も、技術の進歩によって、必要性がなくなり減っていったこと。

1841年、イギリス労働者の識字率は、男性で5%、女性で2%
(労働者は主に実地訓練によって技能を磨き、児童労働が重宝された)
初等学校(5~14歳)に通う子供の割合は、1855年で11%、1870年で25%、
1870~1902年までにイギリスの教育が無償になったので、74%まで増加する。
19世紀末までには、識字率は97%になる!
イギリスと同じように、フランス、アメリカも識字率の変化が認められるようになった。

このように教育が進むことで、経済成長の土台が築かれたことが興味深かった。
この本は、ジャレト・ダイヤモンドの「銃・病原菌・鉄」を読んでいる刺激もあり、
これにピンとくる方、手に取っていただきたい。

田坂広志著「死は存在しない:死後我々はどうなるのか・最先端量子科学が示す新たな仮説」

これまでの「科学」は「死後の世界」の存在を否定してきた。
実際、「死後の世界」について教えてくれるのは、スピリチュアルや宗教のジャンルの本が中心。

ひょっとしたら、最先端の量子科学は、その見方を一変し、
科学と宗教の橋渡しとなって「死後の世界」を語れるのではないかと、壮大な仮説を紹介してくれている
のが
田坂広志さんの「死は存在しない:死後我々はどうなるのか・最先端量子科学が示す新たな仮説」だ。

興味深いのは、原子力工学の出身がスピリチュアルである「死後」の世界を科学の言葉で語っている点だ。

我々の人生において「シンクロ」や「不思議な出来事」が起きるのはなぜ?
なぜ、世の中には「死後の世界」「臨死体験」みたいなことがあるのか?
「死後の世界」があるとすれば、どのような世界なのか?
死後の意識がどうなっているのか?

量子力学から導き出される「ゼロ・ポイント・フィールド」の説明から、死後の世界についての説明が入る。
この仮説は、以下の3つから成り立つらしい。
1)この宇宙のすべての場所には「ゼロ・ポイント・フィールド」と呼ばれるエネルギー場が偏在
2)この「ゼロ・ポイント・フィールド」には我々の生きるこの宇宙の過去、現在、未来のすべての情報が記録されている
3)我々の心が、この「ゼロ・ポイント・フィールド」に何らかの形で繋がれば、過去、現在の出来事はもとより、未来に起こる出来事をも、予感、予見することができる

この理解が深まると「以心伝心」「テレパシー」「予言」「生まれ変わり」「死後の世界」などの理解が深まるのではないかと。
論を進めている。

一度読んだだけでは、理解するのは難しいので何度か読もうと持っているが、
スピリチュアルに対して、論理的に説明されているのが面白く感じたのだが、
死に対して恐怖を持つことなく、人生を歩んでいくといいと背中を押されるような本のようにも感じる。

ぜひとも、ピンとくる方、手に取っていただけるといいと思う。

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