【Y#38】チネイザンLevel 1(9)〜振り返りと修了式
2015年9月27日、チネイザン・トレーニングも無事最終日を迎えた。17日間、約100時間にわたるトレーニングは、ロルフィングのトレーニングに比べて精神的に大きなプレッシャーを感じたため、精神力が問われるものとなった。それを感じたのが、一発本番の実技の試験(試験の詳細は【氣内臓コラムVol.15】で触れた)。
ロルフィング・トレーニングは、期間中に極力プレッシャーを感じさせないようインストラクターが配慮してくれ、フィードバックも随時行われていた。伸び伸びと自分の長所を見つめ、引き出していくことを強く感じることもできたことから、ロルフィングのトレーニングでは早い時期から、自分はどのような長所を持っていて、それをどのように生かしていったらいいのか?事前に把握することができ、自信を持って前に進んでいけたと思う。
チネイザン・トレーニングでは、チネイザンの手技では手に力を入れない形で身体を使ってクライアントへのアプローチを行うのはよくわかったのだが、手技の一つ一つがインストラクター、アシスタントによってフィードバックが異なっており、どれが正しいのか?わからないままだった。中間・最終試験が行われてから数時間後、全体のフィードバックが行われているということもあり、どのように改善していったらいいのか?についてわからない場面もあった。
そうはいうものの、不思議とトレーニングの終盤、自分でどのようにクライアントと繋がったらいいのか?や手技についての感覚が徐々に自分なりに分かってくるようになった。ロルフィング・トレーニングで触れたが、身体で覚えて、飽和させるという教育はここでも発揮されているのではないかと感じる(Saturation Methodについて【RolfingコラムVol.58】で触れた)。
そして、一番大きいのは、ロルフィング・トレーニング期間中に学べなかった、手をどのように力を抜くのか?そして瞑想を行う重要性についてだ。
手をどのように力を抜くのか?については、太極拳、気功という中国から伝わる身体を使う方法の説明があり、チネイザンの手技を学ぶ合間にイントロという形ではあったが、説明があった。如何に無駄な力を入れずに必要な力だけで身体全体を動かすのか?歩き方や立ち方、スローな動きを呼吸とともに合わせて身体の使い方があるというのは大きな発見。Taozenでは、短期間で気功や太極拳を学ぶことのできるコースがあるので、その学びを通じてロルフィングの手技のスキルアップにつながればと考えている。
瞑想を行う意義ついてもチネイザン・トレーニングでたくさん学ぶことができた。大内さんのブログ記事には瞑想についての意義をわかりやすく説明しているので一部引用すると(「何のために瞑想をしているのか?」参照)、
「瞑想を何のために行なおうとしているのか、あるいは、何のために毎日やるのか?
僕は少なくても週に一回は、この問いかけを何年もし続けています。
自分に超!正直であること、先に答えを決めてしまわないことが大切。毎回、新たな気持ちで問いかけます。しょっちゅう変わる答えもあるし、ずうっと変化しない答えもあります。良いとか、悪いとかいう判断もせずに、なるほど、僕はそんなことを考えていたり、感じているんだなあと、そのまま受け取ります。」
個人的には、瞑想の意義は、すぐに答えを出さないこと。自分のこと、周囲をジャッジせず、ありのまま観察すること。クライアントとしっかりと向き合うこと。そして自分が将来どのような形で仕事を行っていくのか?ヒントを与えてくれるようなものなのではないか、とトレーニング期間中に気づかされた。
最終日に無事修了式を迎え、卒業生10人とともに終了式に臨んだ。
チネイザンの筆記試験の追試が残っているので、サイン入りはお預けとなったが、大内さんから記念の賞状もいただき、ほっとしている。
いい仲間に恵まれたが、チネイザンのプラクティショナーを目指すためには、100症例の経験が必要とされる。そうはいうものの、まだまだ整理できていない。時間をかけてこの点については考えていきたい。